投稿日: May 05, 2016 1:38:58 PM
端午(5月5日) 端午とは月のはじめ(端)の午の日の意味で重五、菖蒲の節句、男の子の節句ともよばれる。5月は物忌みの月とされ、中国の古俗によると「悪月」として忌まれ禁も多く、採薬行事、蘭湯、五綵(五色の意)の糸をひじにかけて魔よけとし疫病を払い、頭に挿したり、菖蒲や蓬を飾り邪気をはらうなど災厄をはらう目的の行事が行われた。また、田植えの時期でもあり豊穣を祈るためのものであった。これらは奈良時代にわが国に入り、陰暦五月が田植えに伴う禁欲期と物忌み月であった習俗に加わって、朝廷において農耕予祝儀礼の端午の節会として採用され、江戸時代には民間の行事としてより盛んになるのである。
端午の節供には、菖蒲葺、菖蒲酒、薬玉、競馬、騎射(のちに流鏑馬)等々のさまざまの行事がみられる。菖蒲や薬玉には強い香があり、この香の力に疫病を駆除する呪力があると考えられた。特に菖蒲には害虫や伝染病からの解毒作用も期待されたのである。また宮中で行われた騎射行事は現在の流鏑馬やぶさめ となり、民間では菖蒲に尚武の精神を通わせ男の節句らしい行事となる。江戸時代には武家から町屋まで五色の幡をたて人形を飾り、座敷のぼりや鯉幟もたて、悪いものを除去し強い男の子になることの願いをこめられたものとして現在の飾りとなっていくのである。端午の節供の食べ物には、粽、柏餅がある。粽は中国の古事によるもので邪気をはらうものとされ、柏餅は、新芽が出るまで親の葉が枯れ落ちないことから代々継承を約束するご馳走として用いられたのである。
※外部リンク出典:農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/gyoji.html)
行事には意義があるが、理解ができず、楽がわからなかったなと思い返す。床の間を端午の節句の狙い、その他関するもので飾り、季節を実感するように努めてみた。