投稿日: Jul 09, 2016 4:34:36 AM
7月は一年(365日)の半分にあたる時期である。先日は太陽暦による七夕であったが、お天気はイマイチよろしくなく星も冴えない。だが七夕は五節句の一つであり、昔は休日とされていたとか。古来に倣い、太陰暦による七夕(二〇一六年は8月9日)にまた空を見上げ、過去と季節に思いをはせたい。
七夕(7月7日) 七夕とは、中国の牽牛星と織女星の星合の伝説と技芸の巧みさを乞い願う乞巧奠の行事が輸入され、日本古来の棚機津女(水辺で機を織り神の降臨を待つ)の信仰と習合したもので、水辺で神を迎え人々のけがれを託して持ち去ってもらうものである。平安時代に習合された七夕の行事には、民間からとりいれた神の依代としての笹竹を宮中で飾り、願いごとを書いた短冊がかけられた。また梶の葉に和歌を書き、筆跡の上達を願ってその葉でそうめんを包み屋根の上へなげたり、茄子やキュウリなどの供物をささげ神の来臨を待ち川に流す水辺の行事も行われた。七夕の食べ物には小麦粉を練って紐状とし、これを油で揚げた索餅という唐菓子があり、これを食べると疫病を免れるとされ、素麺の原型といわれている。
梶の葉
室町時代には七遊(歌、鞠、碁、花、貝覆、楊弓、香)など娯楽的要素が多くなり、江戸時代に民間行事をとりいれ、手習いの普及や農作物の平穏無事を祈る悪霊や穢れの駆逐のための行事へと変化していった。
参考
※出典:農林水産省ホームページ (http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/gyoji.html)
※外部リンク 「国立天文台ホームページより引用」参考 伝統的七夕について 節句について
以下境内からの様子