★校長メッセージ
時間が一時間遅くなったこともあり、日が暮れるのがすっかり早くなりましたね。夕方の補習校から夜の補習校へとなっていきます。挨拶も「こんにちは」から「こんばんは」に変わりますね。学校も再開され、またいつもの生活に戻ってきたことと思います。
今月、11月は、4回の授業が予定され、来週のX日がオンラインとなっております。
さてあと一か月ほどで(今年度は、XX月X日になります)一年の中でも最大と言ってもいい学校行事、学芸会が行われます。今月は、どのクラスでも練習が本格的になり、校内には元気な声や笑い声が響くことでしょう。保護者の皆さま、学年代表の方々、役員の皆さまには準備や当日のご協力をお願いすることになりますが、どうぞ温かいご支援を賜りますようお願いいたします。
11月のニュースレターでは、毎年学芸会の意義などをお話しておりますが、今回は、学習指導要領と照らし合わせながらその意味について改めてお話させていただきます。
「学芸会」という行事は、教育課程の中で「特別活動」に位置付けられた大切な学びの場です。文部科学省の学習指導要領(令和の改訂版)では、特別活動の目標を
『集団活動を通して、望ましい人間関係を築き、協力してよりよい生活を築こうとする自主的・実践的な態度を育てる』
としています。学芸会はまさにその目標を体現する行事です。子どもたちはクラスの仲間と協力し、意見を出し合い、役割を分担しながら、一つの舞台を作り上げていきます。その過程で、言葉にする力、表現する力、自分の考えを伝える力がぐんと伸びていきます。そして、舞台に立った瞬間、緊張を乗り越えてやり遂げたという達成感と自信が生まれます。これは教室での学習だけでは得がたい、貴重な経験です。
補習校では、学習の中心が国語にありますが、学芸会ではその学びを「実際に使う」「自分の言葉で伝える」場となります。台詞を覚え、相手に伝わるように話し、仲間とタイミングを合わせることで、子どもたちは自然に日本語の運用力を高めていきます。また、集団の中で自分の役割を果たすことを通して、責任感や協調性も育ちます。
学芸会の練習期間中、「勉強の時間が減るのでは」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子どもたちはこの期間に、普段以上に集中力や思考力、表現力を発揮し、むしろ学びを深めていきます。練習の過程すべてが“生きた学び”の時間となっているのです。
学芸会が終わったあと、子どもたちの表情が一段と輝き、クラスがよりまとまっていくのを毎年のように感じます。それは、努力と協力の積み重ねをみんなで共有したからこそ得られる喜びです。今年も、子どもたち一人ひとりが主役として輝ける舞台になりますよう、学校全体で支えてまいります。そしてその成功のためには、生徒の練習の頑張りもそうですが、それをサポートしていただけるご家庭の皆様のお力によるものも大きいのです。皆様、この一か月大変になるかもしれませんが、何卒、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
毎年遅くとも10月までには雪が降っていたことを考えると、エドモントンにしては珍しくもうちょっと秋が楽しめそうですね。来週には、秋休みもあります。張り切って11月の補習校生活を充実させていきましょう。