研究室
私の研究室のテーマは微分幾何学,特にRiemann幾何と幾何解析です.
2024年度は学部4年が5名,修士1年が0名,修士2年が2名所属しています.
学部4年の卒業研究では,多様体に慣れ親しみ,Riemann幾何の基礎を身に付けることを基本方針としています.
卒業研究セミナーでは,テキストを一つ決め,週一回発表を行います.
テキストは広い意味で幾何学に関するものであれば何でも良いです.
ただし,大学院で私の研究室に進学希望の方については,何らかの形で一度Riemann幾何に触れておくことを推奨しています.
過去の卒業研究セミナーで使用したテキスト,卒業研究発表題目は以下の通りです:
使用テキスト
西川 青季,「幾何学的変分問題」,岩波書店,2006.
川上 裕,藤森 祥一,「極小曲面論入門--その幾何学的性質を探る--」,サイエンス社,2019.
浦川 肇,「ラプラス作用素とネットワーク」,裳華房,1996.
中本 敦浩,小関 健太,「曲面上のグラフ理論」,サイエンス社,2021.
浦川 肇,「スペクトル幾何」,共立出版,2015.
卒業研究発表題目
「Eells-Sampsonの定理について」,「極小曲面とその表現公式」,2021年度(2名).
「Gaffneyの定理」,「正多面体とグラフ理論」,2022年度(2名).
「Cheegerの不等式」,2023年度(1名).
大学院ではRiemann多様体もしくは曲率の有界性の概念を持つ測度付き距離空間上の幾何解析について研究します.
外部の大学から大学院で私の研究室に進学希望の方は,必ず早い段階でメールにてご連絡下さい.
過去の修士論文題目は以下の通りです:
修士論文題目
「弱い曲率条件下における調和写像に関する無限遠Dirichlet問題」,2023年度.
「ほとんど安定な極小曲面に対するBernstein型定理」,2023年度.
「3価グラフ上の離散曲面論」,2023年度.