関東MT勉強会

第二回関東MT勉強会

日時: 2017/10/20(金) 16:00-18:00

場所: 東京都港区三田3丁目13番12号 三田MTビル8階 翻訳センター内会議室 [Googleマップ]

勉強会冒頭のスライド

発表

「産業翻訳における機械翻訳有効案件の成立条件と翻訳工程」 河野弘毅 (ポストエディット東京)[スライド]

産業翻訳の分野で機械翻訳(以下MT)を活用するには、MTが下訳として役立つ「MT有効案件」を選んで適切な前後処理工程と組み合わせる必要がある。この発表では、MTの新しい評価手法を用いた翻訳工程を開発して時間短縮とコスト削減を実現した実例を示すとともに、同じ評価手法をMT有効案件の選択にも応用する。発表の最後には、MTの研究開発者にむけて産業翻訳に最も寄与するMTの要改良点はどこかを説明する。

「SPICEの機械翻訳への適用 〜 いい加減BLEUに引導を渡したい」 賀沢秀人(Google)[スライド公開なし]

昨年 Anderson らにより画像キャプションの自動評価指標として提案されたSPICE (http://www.panderson.me/spice/) は、参照文と生成文の意味がどれくらい一致しているかを深い解析にもとづいて計算するもので、主観評価との相関が BLEU などの既存指標より遥かに高いと報告されている。本発表では素のSPICEを機械翻訳の評価に使ったときの問題点や今後の可能性について議論する。

「入力文への情報の付加によるNMTの出力文の変化についてのエラー分析」 山岸駿秀(首都大学東京)【スライド

NMTの出力の特徴の1つとして、入力文を少し変化させるだけで出力文が大きく変わってしまうことが挙げられます。小町研究室では、入力文に情報を追加することによる出力文への影響について2件の研究を行いました。本発表ではこれらの研究のエラー分析の結果を報告し、この特徴について議論したいと思っています。また、NMTに限らずSeq2Seqを使用している方と、知見などを共有できる場にできればと考えています。

第一回関東MT勉強会

日時: 2017/7/14 (金) 16:00 - 18:00

場所: 首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパス [首都大提供の地図 (PDF)][Googleマップ]

当日は、秋葉原ダイビル 12 階(1202)に直接お越しください。

発表

「Cookpad と Encoder-Decoder」 原島 純(クックパッド株式会社)

実サービスで Encoder-Decoder を活用した事例は少なく、その情報も多くは共有されていません。そこで、本発表では Cookpad における活用事例を紹介します。

「NMT時代の前処理・後処理」 中澤 敏明 (科学技術振興機構、京都大学大学院情報学研究科)

現在のNMTではとりあえずsub-wordにしとけば精度出るしいいや!という空気が流れているが、実用上はやはりある程度前処理・後処理をして極力訳抜けを防ぐことなどが重要である。本発表ではNMTにおいてどのような前処理・後処理が考えられるのかをオープンに議論したい。

「画像とテキストの潜在的な意味情報を用いたニューラル翻訳モデルの提案」 冨山 翔司(東京大学工学系研究科)

概要:本研究では、テキストと画像が共通して持つ意味情報を、潜在変数として陽に含むNMTモデルを提案する。実験の結果、比較手法に対する精度の向上、特に画像内の物体の翻訳の改善が見られた。

「ニューラル対話モデルの発展と課題」 坪井 祐太 (Preferred Networks)

ニューラル機械翻訳で大きな成果をあげた系列変換モデルはすぐに対話のモデル化にも使われるようになりました。文脈から応答を生成するタスクとして考えると対話でも機械翻訳と同じ手法が使えますが、話者交代や応答の多様性など対話独特の課題に取り組んだ研究もあります。機械翻訳から技術を輸入し独自に発展した対話研究を紹介することで、機械翻訳研究へ何らかのフィードバックできることを期待します。

なお勉強会後に懇親会(会費制)を予定しています。

会場の各机には電源と認証なしで利用できる有線LAN(ケーブル付き)があります。各机の座席で共有する形になります。(無線LANはありません。)