「仏教」は、2500年程前にインドで釈尊しゃくそん仏陀ぶっだ(ガウタマ・シッダールタ)が悟りを開かれたことを出発点とした教えです。仏陀とは「目覚めた人」という意味であり心の悩みや苦しみをなくす方法を教えました。
「密教」は、大乗仏教を大成する形で7世紀ごろのインドで始まり、中国に伝えられました。平安時代、法を求め中国へ渡った弘法大師・空海くうかいは、時の都長安にて恵果けいか阿闍梨あじゃりより密教の奥義を授かりました。
「真言宗」帰国した空海は高野山を修行の根本道場とし真言宗を開きました。空海は四国満濃池の改修工事や日本初の庶民の教育機関を開くなど、さまざまな社会事業に勤められました。
「豊山派」は、真言宗の主な18宗派のうちのひとつです。平安末期に興教こうぎょう大師により根来寺が創建され、鎌倉時代には頼瑜らいゆ僧正によって新義真言の教えが成立しました。その後、1588年根来寺から長谷寺に招かれた専誉せんよ僧正が豊山派を興され、長谷寺は学山として栄えました。現在、真言宗豊山派は全国に3千ヵ寺、僧侶数5千人、檀信徒数200万人の宗団となっております。(真言宗豊山派ホームページより)