第3回 地域共生研究会のご案内 「マーケット化する文化~文化は地域活性化のための資源となりうるのか?~」

投稿日: 2012/12/29 16:11:25

2012/11/08

第3回 地域共生研究会のご案内 「マーケット化する文化~文化は地域活性化のための資源となりうるのか?~」を掲載いたしました。

戦後の日本社会の繁栄を支えてきた諸システムが破綻をきたし、新たな経済成長を望めない現在、行政上の末端である市や町、村は、さまざまな方法で「地域おこし」を行ない、地域社会の活性化をめざしています。

近年、そうした地域おこしで顕著な動きは、その地域独自の「文化」を使って観光客を呼ぼうとしていることです。つまり、地域の活性化に地元住民と行政はも とより、博物館や資料館、大学といった研究機関なども関わり、その地域独自の歴史や伝統を中心とした「文化」を再発見・発掘し、それを観光産業の「資 源」、さらには「商品」と位置づけようとしているわけです。極端に表現するならば、地域の中に歴史遺産、工芸品、食事(B級グルメ!)、芸能、伝説、妖怪、偉人といった「文化」を商う店が立ち並んでいる状況は、まさに「文化のマーケット化」とも呼ぶことができるでしょう。

そこで、この研究会では、地域の文化が資源化される基準や「マーケット化」がはらむ問題点、文化による観光が疲弊する地域社会の救世主になりうるのかなどについて、さらには、今後の地域文化あるいは日本文化と研究・行政との関係性をも考えてみたいと思います。

【日 時】 2012年12月8日(土) 13:00~17:00(開場12:00~)

【会 場】 福岡大学8号館816教室

(福岡市城南区七隈八丁目19-1 ※福岡市地下鉄七隈線「福大前駅」下車、徒歩5分)

【定 員】 60名程度(申込先着順)

【参 加】 無料

【対 象】 テーマに関心のある全ての方。特に、同テーマに関心をもつ研究者、自治体職員、博物館関係者、NPO・市民団体、地域住民の方々。

【申 込】 参加ご希望の方は、下記の申込先メールアドレスまで、①お名前、②ご所属(ご職業)、

③電話番号をご連絡ください。Eメールが使えない方は、お電話にてお申込みください。

主催:福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所、総合科学研究「文化資源をめぐる地域共生戦略」

協力:高知市史編さん委員会・民俗部会

【お申込み・お問合せ先】

福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所(担当:山田)

TEL. 092-871-6631(代) 内線4046 E-mail: yuzo[@]adm.fukuoka-u.ac.jp([]を削除してからお送りください)

【第1部 文化のマーケット化の諸相】(13:00~14:40)

○「文化の語られ方~官・学・民の視点~」

中井 精一 氏(富山大学人文学部准教授 ―社会言語学―)

○「県民性と文化のマーケット化」

岡田 浩樹 氏(神戸大学大学院国際文化学研究科教授 ―文化人類学―)

○「地方花柳界の盛衰と文化のマーケット化」

島村 恭則 氏(関西学院大学社会学部教授 ―民俗学―)

【第2部 地域のイベントから文化のマーケット化を考える】(15:10~15:50)

○「文化観光政策の理想と現実~「神話博しまね」の事例より~」

飯野 公央 氏(島根大学法文学部准教授 ―地域政策・財政論―)

○「自治体と文化的イベント」

筒井 秀一 氏(高知市立高知市民図書館長 ―地域史―)

【全体討論】(15:50~17:00)

コーディネーター:髙岡 弘幸 (福岡大学人文学部教授 ―民俗学・文化人類学―)

宮岡 真央子(福岡大学人文学部准教授 ―文化人類学―)

※ お申込みは、下記の担当のメールアドレスまでご連絡ください。研究会に関してご質問等がございましたら、

メールまたはお電話にてお問い合わせください。

※ どなたでも参加可能なオープンな研究会ですので、お気軽にお申込・ご参加ください。

※ お越しの際は、できる限り公共交通機関をご利用いただきますようお願い申し上げます。移動の便等、止む

を得ずお車を利用される場合は、お申込の際にお車の①車種、②ナンバーをご連絡ください。学内の駐車場

の使用の手続きをいたします。

【お申込み・お問合せ先】

福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所(担当:山田)

電話: 092-871-6631(代) 内線4046 Eメール: yuzo@adm.fukuoka-u.ac.jp