情報保障

耳が「聞こえない」「聞こえにくい」と、日常生活を営むうえでさまざまな困難を経験します。

難聴者は障害そのものが他の人たちにわかりにくいため、さまざまな誤解を受けたり、危険な経験をしたり、さまざまな不利益を被ったりします。

そのため、社会生活を送るうえでも数知れない不安が生じます。

そのような状況にあっても、「聞こえない」ことが相手にわかれば、何らかの配慮が受けられる可能性があります。

【耳マーク】

「私は耳が不自由です」という意思表示が必要ということで考案されたものが、「耳マーク」です。

「耳マーク」は、「聞こえない」人々の存在と立場を社会一般に認知してもらい、コミュニケーションの配慮などの理解を求めていくためのシンボルです。

また同時に、「聞こえない」ためにさまざまな場面で困難を経験した難聴者が聞こえの向上や保障を求めていく積極的な生き方のシンボルでもあります。

【要約筆記】

「聞こえない」「聞こえにくい」人も安心して暮らせる社会の実現を目指すためには、身のまわりにある「音や声のバリア」をなくす活動をする必要があります。

要約筆記は、話し手の話の内容をつかみ、それを文字にして伝えることで、難聴者のためのコミュニケーションを保障します。

【ヒアリングループ】

また、公共施設における補聴器・人工内耳装用者への補聴援助システムとして、ヒアリングループを設置する活動が促進されています。

ヒアリングループの設置により、補聴器や人工内耳に内蔵されている磁気誘導コイル(TモードあるいはTコイルともいう)を利用することができます。