また、著書以外では、同僚に宛てた手紙などにも食虫植物への熱心な態度が見て取れる。『On the Origin of Species (1859)』出版の翌年の夏、彼は食虫植物モウセンゴケと偶然出会い、魅了されていったようだ。
『1860年の夏に、私はハートフィールドの近くを散歩して休息していた。このあたりには、二種のモウセンゴケがおびただしく生えていた。私は、たくさんの昆虫がその葉に捕らえられているのに気がついた。』
The Life and Letters of Charles Darwin, Volume I (日本語訳は江上, 1983から引用)
その年の冬にはもう、すっかり食虫植物の虜になってしまったらしい。
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『この世のすべての種の起源よりもモウセンゴケが気がかりです。』
1860年11月 Charles Lyellに宛てた手紙 (日本語訳は江上, 1983から引用)
このように、モウセンゴケに強い思い入れがあったようで、『Insectivorous Plants (1875)』のおよそ2/3はモウセンゴケ属植物の記述で占められている。
江上生子 (1983). 食虫植物に関するダーウィンの手紙. 一橋論叢 89: 158–166.