手島ゼミでは、データを活用した実証分析に焦点を当てています。このゼミでは、統計学と計量経済学の理論、計量ソフトウェアの実践的な使用方法、そして実証分析の分野について総合的に学ぶことを目指しています。
以下の要素をバランスよく取り入れたゼミ運営を目指しています:
統計学・計量経済学の基礎理論の習得
各種計量ソフトウェアの操作技術の習得
実証分析の手法と適用分野の学習(主に開発経済学、国際経済学、都市経済学)
英語論文や時事論評の読解力の向上
実際のデータを用いた分析プロジェクトの実施
私自身の専門分野を活かしつつも、学生の関心に応じたトピックにも柔軟に対応していくことを重視しています。
現在、国際的な経済学研究のトレンドとして、データを用いた実証研究が急速に拡大しています。企業や政府機関もデータ分析から得られた知見を政策立案や意思決定に活用することの重要性を認識するようになっています。
具体例として:
データ分析スキルを身につけることは、多様なキャリアパスにおいて大きな強みとなります。近年、大学院進学は必ずしも研究者養成だけを目的としておらず、データサイエンティストとしての道や、国際協力・国際開発分野でのキャリアにおいても修士号以上の学位が求められることが増えています。
日本国内でも経済学の修士・博士号取得者の民間企業での価値が高まっており、その主な理由はデータ分析技術が企業や官庁において非常に有用であるためです。また、将来的に海外の大学院への進学を考える場合、学部での成績が重要になることも覚えておくと良いでしょう。
2年生ゼミでは、どの研究分野に進むにしても基礎となる統計学・計量経済学の理論と計量ソフトウェアの使用法を中心に学びます。その他の学習範囲については、学生との相談により決定していきます。基本的には学生による発表と演習を中心に進めていく形式です。
2年生ゼミでは以下の文献を輪読しています:
中室・津川『「原因と結果」の経済学』
星野・田中・北川『Rによる実証分析』
現在、3年生ゼミでは:
星野・田中・北川『Rによる実証分析』の続き
関連科目として中島・手島・山﨑「歩いて学ぶ都市経済学」
などを学びながらグループ・個人研究研究を進めていく予定です。
同志社大学内の他ゼミや他大学のゼミとの共同研究発表(インゼミ)などを積極的に行う予定です。その他にも、学生からの「こういうことをやりたい」という提案に対して、話し合いながら実現を目指します。
専門分野は開発経済学、国際経済学、都市経済学です。主な研究テーマとしては:
メキシコの各種データを用いて、グローバリゼーションが経済発展や地域社会に与える影響に関する研究
メキシコおよび日本のデータを用いた都市集積現象に関する研究
代表的な研究を日本語で解説したものには以下があります
また現在、都市の「風景」から都市経済学とミクロ経済学を学ぶ趣旨の教科書を執筆中(2025年9月発売予定)で、一部はWeb日本評論の連載「歩いて学ぶ都市経済学」で読むことができます。
ゼミを一緒に創り上げていくことに興味を持つ学生を歓迎しています。質問は随時、Eメール(kteshima@mail.doshisha.ac.jp)にて受け付けています。
2026年度後半は在外研究の予定で、2025年度の2年生・3年生(2026年度の3年生・4年生)については、形式上別の先生のゼミに所属してもらったうえで(合意済)オンラインで非公式勉強会という形で開催します。