Brief explanations of my seminar (undergraduate)
卒論題目の抜粋
・日本的雇用システムの限界と変革ー賃金構造基本統計調査を用いた分析と考察ー
・中国における記号的消費に対する若者の意識に関する研究ースターバックスコーヒーを例としてー
・競合が多く存在する中でAirbnbが成長した理由
・為替分析からみるユニクロの経営戦略ーユニクロはなぜ海外で事業を拡大し続けることができるのかー
・ガソリンスタンドの廃業に関する研究-2010年から2015年の東京都区部を事例として-
・ASEAN諸国の変遷ー国際産業連関表を用いた経済分析ー
・Characteristics of organic products: Evidence from the Japanese egg market
・アフリカにおける日本のモバイル戦略ーモバイルエコノミーの発展可能性と日本のビジネスチャンスー
・航空業界における気候変動対策の必要と方策―Sustainable Aviation Fuels活用の可能性―
・サステナブルなファッションの実現〜ファストファッションの将来性〜
・アラブ首長国連邦とカーボンニュートラル―脱二酸化炭素で石油国はどうなるか―
Spatial Economics in brief for undergraduate students
「地域」とは、どのような地理的単位でしょうか?これは、分析者がどのように設定するかによって、多様に変化しうるものです。みなさんは、どのような地域に関心を持っていますか?商店街・市町村・県・国・いくつかの国を包括する国際的な地域など、色々な単位があり得ます。その対象となる地域によって大きさや論点は異なるものの、空間を議論する以上は、移動が必要になります。日本語で読めるコンテンツをいくつか列挙しておきます。
日本における地域発展の文脈であれば、
中島・近藤 (2016) 「空間経済学から見る地方創生のあり方とは」 経済産業研究所HPの対談
近藤(2014) 第1回「空間経済における"3D"の視点」 経済産業研究所HPの研究ノート
近藤(2015) 第2回「なぜ大都市では賃金が高いのか」経済産業研究所HPの研究ノート
途上国をめぐる地域発展の文脈であれば
藤田・武藤(2007) ブランド農業により多様性の豊かな途上国開発をー空間経済学の視点から
藤田(2011) グローバル化と知の時代における空間経済学 経済産業研究所HP
熊谷 空間経済学に関する解説 アジア経済研究所HP
このほかに、途上国の開発や発展をめぐる空間経済学研究についてはWorld Development Report (WDR) という世界銀行が毎年発行している報告書の2009年度版があります。WDR(2009)は、空間経済学的視点をフル活用して執筆されています。ちょうど、空間経済学の創始者のひとりであるPaul Krugman教授が2008年のノーベル経済学賞を受賞したタイミングでした。この報告書の内容はアカデミックかつ、政策立案者向けな内容ではありますが、世界中のふんだんな事例と歴史的データも用いた図表が多数あり、とても読みやすいのが特徴です。下記の動画は、その報告書の内容を「人の顔が見えるような形で」描いているので、是非観てほしいと思います。PDFはここから入手できます。英語だけではなく、日本語もあります。
最近のレビュー論文としては
最近の国際開発における政策系の報告書では下記などが挙げられます。
なお、経済学的研究に関する情報としては下記の『途上国研究の最前線』おススメです。
IDEスクエア:『途上国研究の最前線』 アジア経済研究所HP
これから社会で活躍するには、一定程度のデータ理解力が要求されるでしょう。そのため、本来的には「情報入門」や「統計学」を学び、その上で「計量経済学」や「データサイエンス」を履修することが望ましいと言えます。
とはいえ、一番重要となるのは、溢れる情報の中から適切な情報を選び取る技術・分析する能力と共に、データ分析の仮定や前提を的確に理解(察知)する能力、結果に対してコメントできる能力なのではないかと思います。そのため、初歩的な知識としては、下記の書籍などが参考になると思います。
江崎貴裕(2020)『分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術』ソシム
重要な論点をわかりやすく説明解説してあり、初学者ではなくても勉強になる内容が多い。データ分析については第二部からであるが、扱うデータに内在する問題などについては第一部の知識が必要となります。データ分析の基礎として是非読んでほしいところです。
加藤久和(2019)『やさしい計量経済学: プログラミングなしで身につける実証分析』オーム社.
本書は、プログラミングが不要な無料の統計ソフトであるgretlを用いた計量分析のテキストです。データ分析の初歩の初歩はExcelでしょう。その次は、人によって異なります。パネルデータや質的選択モデル(Yes/Noといった回答)の分析を行うには、統計ソフトが必要になります。本書は、計量経済学で教えるべきトピックを一通りそろえており、この一冊を熟読して、いくつかのデータを分析してみれば格段に理解が進むことでしょう。RやPythonなどのプログラミングではなく、もう少し扱いやすいソフトを望む人には最適だと思います。
髙橋 威知郎(2014)『14のフレームワークで考えるデータ分析の教科書』かんき出版
基礎的な品質管理(Quality Control)をまとめた書籍です。データの基本的な可視化の技術として必須の内容が列挙されています。また、なんのためにデータ分析をするのか?という見逃してはいけない論点が何より重要であることを理解できると思います。
留学に行きたいという気持ちは、大切です。では、大学4年間の中で、いつ行きますか?大学3年生の冬から就職活動が始まることを考えると、大学3年生の春学期中か、遅くとも大学3年生の年末ぐらいに帰国することが望ましいと言えます。1年間の留学をするならば、大学2年生の春から、または、大学2年生の秋からの留学が現実的になります。その場合、いつから留学準備をすればよいのでしょうか?
2年生で留学するための出願などは、1年生の秋~冬にかけてです。そのため、入学後の半年程度が勝負となります。つまり、大学1年生のうちに留学が可能な程度(TOEFL ITP 480~、IELTS 5.0~)まで到達することが重要です。大学生活に慣れないうちだとは思いますが、積極的に英語力の向上に努めることが重要です。東洋大学では、様々な取り組みが実施されていますので、いくつかの講座を受講して、試験を忘れずに受けてください。
もちろん、この時期を逃してもまだまだ留学は可能です。ただし、留学だけではなく、就職活動についても情報収集が必要であることをしっかりと肝に銘じてください。場合によっては休学や留年などをして就職活動を一年遅らせることも必要になるかもしれません。じっくり考えて行動に移してください。
・東洋グローバルリーダー(TGL)プログラム ←英語の勉強、英語で勉強をしてポイントを貯めて、一定の水準に達すると表彰される!
・話して学ぶ キャンパス内留学 Toyo Achieve English ←いまは無料!
・Diversity Voyage
・海外インターンシップ・ボランティア
是非、積極的に参加して、学力の向上を達成してください。