Research
STI(科学技術イノベーション)に向けた政策プロセスへの関心層別関与フレーム設計(PESTI=ペスティ)
国民のニーズや意見を政策プロセスにつなげることを目指した研究開発プロジェクトを実施しています。これまで漠然と捉えられていた「国民」を「科学への関心」や「政策への関与」等の観点から複数セグメントで捉え直し、多様なセグメントの政策参画を促すことが目標です。
プロジェクトのWebサイト: www.pesti.jp
科学のプロセスや不確実性が伝わるためのコンテンツの開発と実践
「科学実践のプロセス」や「科学の不確実性」を伝えるために、科学に関する報道等に携わるマスメディア、科学教育、科学コミュニケーションコミュニティーが利用できるような適切な事例を収集し、コンテンツ化することを目指しています。
本研究プロジェクトでは、NHKによる番組「考えるカラス」(Eテレにて2013年4月から毎週火曜日9:10-9:20放送)の制作スタッフをサポートしています。
また、加納は「考えるカラス」番組委員の一人となっています。
「考えるカラス」のWebサイト:http://www.nhk.or.jp/rika/karasu/
若手研究者の「対話力」向上に資するトレーニングプログラムの開発・研究
科学の営み・目的・成果を発信するための一方向的なコミュニケーションだけではなく、科学者自身が社会のなかでの自身の立ち位置について考えるために、 様々な価値観や倫理観をもった人々との双方向的な「対話」が行われることが重要であるという考えのもとに開発されました。「伝える」スキルだけでなく「き く」スキルにも焦点を当てていることが特徴です。
京都大学物質-細胞統合システム拠点科学コミュニケーショングループにおける紹介ページ:http://www.scg.icems.kyoto-u.ac.jp/
JST科学コミュニケーションセンターにおける紹介ページ:http://csc.jst.go.jp/investigation/koizumi/WS/
幹細胞教育教材の開発
幹細胞や再生医療に関する科学的知識の獲得だけでなく、再生医療にまつわる倫理的・法的・社会的課題(ELSI)にも主体的に関与する能力を持った次世代を育成することが求められています。若手研究者とも恊働しながら教材の開発を進めています。
過去の実践や論文情報へのリンクを以下にまとめました。
第1回iCeMS/CiRAクラスルーム(2009)「幹細胞研究やってみよう!」:http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/rsch/scg/2009/12/02-cr.html
第2回iCeMS/CiRAクラスルーム(2010)「幹細胞研究やってみよう!」:http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/rsch/scg/2010/08/16-cr.html
第3回iCeMS/CiRAクラスルーム(2011)「ザ・リアル研究!まずは観察から」:http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/rsch/scg/2012/03/05-cr3-rpt.html
第4回iCeMS/CiRAクラスルーム(2012)「幹細胞研究やってみよう!まずは観察から」:http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/rsch/scg/2013/03/22-cr4-rpt.html
加納圭,水町衣里,山水康平,田邊剛士 (2012)「高校生を対象とした萌芽的科学技術を活かした卓越性の科学教育プログラム開発」,科学教育研究 , 36(2):162-171
「国民との科学・技術対話」に関する提言作成のための研究
2010年、「国民との科学・技術対話の推進について」(内閣府)が公表されました。研究者による国民との科学・技術対話の推進についての提言を出すことを目的とし、デルファイ調査を行いました。
「国民との科学・技術対話の推進について」(PDF)へのリンク:http://www8.cao.go.jp/cstp/output/20100619taiwa.pdf
<グラントについて>
上記の研究開発に関わる競争的研究資金等のグラントについては以下のページにまとめています。