拝啓 時下ますますご清祥のことと、お慶び申し上げます。
この度、研究戦略・評価分科会に研究評価改革ワーキンググループを設置することになりました。
2013年に「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)が発表されて以降、研究評価改革に関する数々の宣言や報告書が作成され、欧州における「研究評価改革に関する合意」など、国際的なイニシアティブが形成されてきました。日本においても、日本学術会議による提言を含めて、研究評価改革に関する議論は一定程度は進展してきましたものの、具体的な実践は依然として限定的です。その背景として、日本の研究システムの特性に即した形で、研究評価のどこにどのような課題が存在するのかについて、関係者間で十分な議論が深まっていないことが挙げられます。また、課題解決のための有効な手法やツールは国や地域によって異なると考えられますが、日本ではその具体的手段に関する検討が進んでおりません。例えば、各国で研究評価改革のツールとして活用が始まっている「Narrative CV」については、日本では従前から記述型CVが多く使用されてきたという経緯があるため、Narrative CVを単に導入しても、それによって研究の質向上につながる評価改革が促進されるかは明らかではありません。
こうした状況を踏まえ、本ワーキンググループでは2025年5月にDORAが発行した研究機関向け実践ガイド「A Practical Guide to Implementing Responsible Research Assessment at Research Performing Organizations」 (以下、実践ガイド)を一つの出発点とし、日本で研究評価改革を進める上での具体的課題の特定と、現場レベルでの実践につなげるための方策について議論を行いたいと考えております。
つきましては、第1回ワーキンググループを以下のように開催いたします。ご関心をお持ちの方のご参加をお待ち申し上げます。
記
1.日 時 2025年8月29日(金) 18:30-20:30
2.場 所 政策研究大学院大学 4階4B会議室 および オンラインのハイブリッド (zoom接続先は登録者にお伝えします)
3.内容
WG趣旨説明(菊地)
実践ガイドの概要説明(佐々木、新澤)
実践ガイド Ch.2 Activity1-3についてディスカッション
参加者には日本語下訳版を事前にお送りします。
参加登録
以下より登録をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdZoxIfjbdsNENde6nX0bdCHX87kAqFE0bAO8yeRheFQBkcKg/viewform?usp=dialog