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われわれは「変化」に対して非常に敏感です．環境の突然の変化には注意が不随意的に引き付けられ，それを処理するための処理資源が配分されます．これは環境に適応するために不可欠なメカニズムなのです．変化に気づくためには，時々刻々と入力される環境からの情報と，それ以前の情報に基づく予測との比較照合が必要です．その結果ミスマッチが生じると注意が引き付けられ意識化されるのです．これは意識・無意識というテーマにとっても非常に重要な現象です．

しかし，ミ ス マッチが生じるまでの過程はわれわれの意識には上りません．そのため，このメカニズムを探るには前意識段階での情報処理過程を高い時間分解能で検討可能な指標が必要となります．

頭皮上から記録される事象関連脳電位（ERP）を指標として，知覚・注意・記憶といった認知過程の解明や認知機能を評価するための研究を行っています．さらに，これらの成果を実生活に応用するための心理工学研究も行っています．

【他にこういうのもあります．】

この人をたずねて

心理学ワールド７７号（2017年4月号）

見えないものを見てみたい： 知的好奇心から生まれるもの

関西学院大学産官学連携 ニューズレター『とびら』No.7（2012年9月）

学歴 ----------

1984（昭和59）年 3月 関西学院大学文学部心理学科 卒業

1986（昭和61）年 3月 関西学院大学大学院文学研究科 博士課程前期課程心理学専攻 修了（文学修士）

1989（平成元）年 3月 関西学院大学大学院文学研究科 博士課程後期課程心理学専攻 単位取得退学

1993（平成5）年 2月18日 博士（文学）関西学院大学

研究歴 ----------

1995（平成7）年3月20日 ～1996（平成8）年1月19日　文部省在外研究員　[3月28日まで海外研修で継続滞在]

　カリフォルニア大学サンディエゴ校，スクリップス研究所

  Visiting Research Fellow supported by the Ministry of Education, Science, and Culture of Japan.

    Department of Neuropharmacology, The Scripps Research Institute (Guest Scientist)

    Department of Psychology, University of California, San Diego (Visiting Scholar)

職歴 ----------

1989（平成元）年 4月 ～ 1991（平成３）年 3月 日本学術振興会 特別研究員（関西学院大学）

1991（平成３）年 4月 ～ 2009（平成21）年 3月  北海道大学 教育学部・教育学研究科・教育学研究院

助手・助教授・准教授

2009（平成21）年 4月 ～ 現在  関西学院大学文学部総合心理科学科 教授

2010（平成22）年 4月 ～ 現在 関西学院大学 応用心理科学研究センター（CAPS） センター長

所属学会 ----------

Society for Psychophysiological Research (Tursky Award Committee 2006-2007)

Association for Psychological Science (Fellow 2012-)

American Psychological Association

International Organization of Psychophysiology (Editorial Board 2007-2011)

日本心理学会（代議員 2009 -； 編集委員会委員 2013-2017； 理事 20176.17-2023.6.24； 『心理学ワールド』編集委員長 2021-）

日本生理心理学会（編集委員 1994-1999，2006-2011； 評議員 2004-； 幹事 2009-2010； 理事 2010-； 副理事長 2013- 2022；理事長 2022－）

日本基礎心理学会（理事 2011-2014)

日本臨床神経生理学会

関西心理学会（委員 2010-）

日本人間工学会（編集委員 2016-2020； 関西支部評議員 2018-； 代議員 2020-）