震度・マグニチュード・gal(ガル)などについて
【震度】
地震のゆれの強さを表すものさし。
<step 1> 各観測点での震度計内部で加速度記録(センチメートル毎秒毎秒,cm/s^2)をgal値に変換(フィルター処理) (例)127.85[gal]
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<step 2> 震度変換式(計測震度I=2log a+0.94 aはフィルター処理済み加速度)により震度を割り出す (例)震度 5.153401...
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<step 3> 震度は小数第3位を四捨五入 (例)震度 5.15
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<step 4> 小数第2位を切り捨て (例)震度 5.1
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<step 5> 最終的な計測震度 (例)計測震度 5.1
実際に発表される震度(気象庁震度階級)は次のとおり。(10階級)
震度0→計測震度 ~0.4
震度1→計測震度 0.5~1.4
震度2→計測震度 1.5~2.4
震度3→計測震度 2.5~3.4
震度4→計測震度 3.5~4.4
震度5弱→計測震度4.5~4.9
震度5強→計測震度5.0~5.4
震度6弱→計測震度5.5~5.9
震度6強→計測震度6.0~6.4
震度7→計測震度 6.5~
上記例の場合は「震度5強」となります。
【マグニチュード】
地震エネルギーの大きさを数値化したもの。最大震度とは直接関係ありません。
岩盤が動いた面積や重さ、動いた距離などから算出されます。
0.5増加でエネルギーは約5.6倍
1.0増加でエネルギーは約31.6倍
2.0増加でエネルギーは1,000倍
3.0増加でエネルギーは約31,600倍
4.0増加でエネルギーは1,000,000倍
(例)
M9.0 ≒ M8.5 5.6回分のエネルギー
M8.0 ≒ M7.0 31.6回分のエネルギー
M7.0 = M5.0 1,000回分のエネルギー
【gal(ガル)について】
加速度 を表す単位で 1gal(ガル)=1cm/s^2(センチメートル毎秒毎秒)です。
・1gal(ガル)は毎秒1㎝/s(センチメートル毎秒)の割合で速度が増すことを表す。
・重力加速度 ~ 約9.8m/s^2(メートル毎秒毎秒)ですので、約980㎝/s^2となります。(ガル換算で約980gal)
ギネスブックに認定されている2008岩手宮城内陸地震では一関市で4,022gal観測しています。
物体(自分自身)が自然落下する時にかかる加速度(重力加速度)は980galですから
その凡そ4倍の加速度が身体にかかっていたことになります。
大地震発生直後は避難など身動きは当然できません。
まずは身を守ることです(特に頭部)。揺れが完全に収まってから避難。
【お住いの地点の揺れやすさを確認できます】
http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/
2.0以上「特に揺れやすい」
1.6~2.0「揺れやすい」
1.4~1.6「場所によっては揺れやすい」
こちらであればマップで更に多くの情報が得られます。
どうぞご確認ください。