雑感 (ボールの運び方、裁き方の考え方) 【追記あり】

投稿日: Jun 30, 2013 8:1:6 AM

久しぶりの更新です。

傷心真っ只中ですのでNBAのネタは次回から。

先ほど少しだけ、近所の体育館でバスケの試合を観て来ちゃいました。

そこでも感じた事でHopsでプレーしててもよく思うことがあるので雑に書いてきます。

基本的に異論も反論もOKですが、恐らく世界的に観てもそんな流れ(盛ってます)なので

知識として頭の中にメモしておいて損は無いと思います。

観て来た試合でもHopsでも

ガードの玉離れが悪い。

特にボール運びの時。

そこで提唱したいのが

【ボール運びの時、早めにパスを裁いたほうがいいよ理論】です。

平常時、ドリブルでボールを運ぶっていうのはあまり効率的ではありません。

なぜならドリブルよりパスのほうが遥かに速くフロントコートに運べる事ができます。

それにダラダラ運んできてもディフェンスをセットされてしまうので、それだけで後手に回る事になります。

TOが続いて落ち着かせたい時やゲーム終盤、ロースコアゲームに持ち込みたい時などはもちろん例外です。

そういうガードは45度へパスを裁くタイミングも決まって遅く、

3ポイントラインくらいまで持ってこないと裁かないんですよね。

あれは相当効率が悪い。出せる時に出さないと。

図表で見てみましょう。

①バックコートから45度へのパスコース

②フロントコートに運んでからの45度へのパスコースは?

上の表からわかる問題点としてまずディフェンスが狭くポジショニングできるので窮屈なパスコースになります。

(ちなみに45度の位置は上下変更してません。イメージしやすいように下の図のディフェンスに手をつけたくらいです。)

上の図でもパスカットされるリスクはありますが、後述もしますがパスの出所がセーフティーの位置にいるので

下の図よりもリスクマネージメントはし易いポジショニングでもあります。

しかもプレスを受けていない状態ならゴールと相手ディフェンスを見ながらパスを裁けます。

ハーフに入っからだと、ボールとディフェンス、別々に確認しながらパス動作に移行する必要があるので

それだけでもフリーを見逃してしまう恐れがあるどころかギャンブルディフェンスの対応も困難です。

次に先にも述べましたが、3ポイントラインまで運んでからオフェンスをスタートしているので

タイムロスが多いし、セットされているディフェンスを崩す手間が増えてしまい、最悪24秒。

おおよその距離にして3~5mくらいですが、ゆっくりドリブルで時間にして2~3秒、

パスだと1秒掛からないくらいでしょうか?

マンツーで相手ディフェンスを捕まえる時間、ゾーンをセットされてしまう時間を考えれば

オフェンス側は早く運んで損は無いはずです。

しっかりとしたナンバープレーがあるなら別ですが、

ナンバープレー、スクリーンプレーだってそんなに繰り替えすのは逆に読まれてしまうリスクが上がります。

運んでからだってコールできますしね。

また、ドリブルで運ぶと、オフェンスのスタートからドリブルが始まっている状態ですよね。

このことはハーフコートオフェンスのスタート時の可能性を犠牲にしてしまっている事を意味します。

相手ディフェンスからしたら

抜かれるのを注意してドリブルが終ったら距離を詰めればいい、っといった具合に迷いを無くします。

トリプルスレット

あと先にも述べましたが、②の図を見ても解るとおり、Topのガードの位置がゴールや45度に近いので

セーフティーも突破されやすく相手の速攻を止め難い点も挙げられます。

セーフティー

雑に書きましたが、コレが【ボール運びの時、早めにパスを裁いたほうがいいよ理論】です。

NBAで例えるならCP3のようなPGや、シャックのような支配的なセンターが居るチームには当てはまりませんが

少なくとも草バスケ程度なら有効な考え方です。

ご不明な点などはHopsで声かけてください。それかTwitterやFBでもOKです。

正直言うと、ちょっと疲れた。

【追記】

疲れて多少中途半端にしてしまったので、もう少し好き勝手言います。

基本、上記の事柄は遅攻時(スローイン時や速攻を出せなかった時)においてですが

ある程度、速攻時の時もその傾向が見受けられますので

如何なる時もパスファーストの心持でいるのをお勧めします。

但し、速攻時はまた別の考え方があるのでまた暇なときメモしておきます。

【追記2】

はじめのほうに世界的~って煽った書き方していますが、

NBA的に当てはめると、今年のファイナル第3戦のスパーズが良いお手本です。

第2戦スパーズはヒートのハードショーディフェンス&トラッピングに嵌りTOを連発してしまいました。

第2戦のヒートはパーカー休憩時の控えPGがボールをドリブルでフロントコートに入るとハードなWチームを仕掛けます。

(不用意なハイピックが原因でもあるのですが)NBA屈指のプレッシャーを食らったガードは

サイドラインに追いやられ狭いスペースで窮屈なパスからのミスやファンブルを連発してしまい

相手チームに流れを渡してしまいました。

そこで第3線スパーズはダンカンのリバウンドから高めのアウトレットパスや速いフロントコートへのパスでヒートディフェンスをセットする時間を消していきました。

個人の見解ですが、そのディフェンスのズレが3ptの記録を生んだとみています。

(その後ヒートもそれに対しても対策を講じていくのですが。今年のファイナルで時代が数段先に進んだ感じがするなあ)

【追記3にして結構重要】

早めのパス捌きを推奨していますが、TOにしたら意味がありません。

早めのパスにもリスクが存在します。

ある程度チーム間(特に出し手と受け手)でしっかり意識しておく必要があるという点と、

パスの精度の点=パスコース角度の減少問題です。

理想ではパッパッと45度に裁いて45度から幅のあるオフェンスを展開していければ最高ですが、

実際はそう簡単ではないでしょう。

そこでパッと思いついた問題点・リスクを箇条書きにしていきます。

受け手側(チーム)問題点・リスク・その他

○常にボール・パスを意識する。

○早めに相手ディフェンスの確認

◎ボール・相手ディフェンス・ゴールを一緒に見られない

◎受け手の技術を問われる。特にレイーブ、ミート、貰い方。

○その後の展開の仕方も貰い手次第。

○何も45度だけの問題じゃない。ポストだって貰い手になれる。

出し手側問題点・リスク・その他

○パスの精度を求められる。

○ドリブルからパスへの切り替え時のタイミングが一番危ない。

○自分のディフェンスだけでなく相手チーム全体のディフェンス状況の把握を求められる。

抑えておいて欲しいのはフロント入ってからのパスより、

バックコートからのパスのほうが選べるパスコースの角度が狭くなっているという事です。(下図参照)

角度が狭くなるという事はイコール少しのズレが大きなズレになる事を意味し、パスの精度をより求められるという点です。

③バックコートからのパスの範囲(サイドが同じ位置での比較)

→パスコースの両端の角度が狭く自分のマークマンから見るとパスカットしやすい

④フロントコートからのパスコースの範囲(サイドが同じ位置での比較)

→パスコースの両端の角度が広く自分のマークマンから見るとパスカットしにくい

→ただし両サイドのディフェンスともマークが厳しくなる

以上、単純なボール運びのリスクを掘り下げてみましたが

TOしなければドリブルで運んでも構わないとも思います。

ただ頭の片隅にでも、リスクを知っているかどうかで同様のプレーでも違う質のプレーになります。

何が一番かというと、TOをしない事が一番重要ですね。