速攻について思う事
投稿日: Jul 04, 2013 8:10:36 AM
今回もちょっと気になっている事を雑に書いていきます。
取り上げるのは
「速攻」
基本的な事は皆さん知っていると思いますがおさらい。
まずは速攻の種類。
①ワンマン速攻
②ツーメン速攻
③スリーメン速攻
基本的にはこれ以外の速攻はありません。
これ以外、たとえばフォーメン・ファイブメン速攻とは
もはや相手が戻っていない以前に相手のやる気に問題がある状態かと思うので教科書的にはありません。
ほんでもって今日何を書くかというと、
皆さん素人ではないですし、速攻のフィニッシュのやり方なんて僕から教わる事も無いと思います。
それでは何かと言うと、速攻の止め方です。
正確に言うと最初の速攻からの展開の仕方です。
これも理解している人は理解していると思うのですが
様々なレベル、年齢の参加者がいるHops全体でみると
出来ていないのが現状かなって思います。
アウトナンバーの速攻において共通するルールがあります。
「それは相手にボールを奪われない事」です。
(どんな時でも当然だろ!!ついに代表が狂った!!とか騒がないように。)
アウトナンバー=数的有利、これは確実にノーマークが出来ることを意味しています。
逆にここでボールを奪われると、相手の数的有利を生み出してしまいます。
これはスラムダンク的表現だと+2点が消えて-2点奪われてしまう。いわば-4点の働き。
(実際のデータは違うらしいですよ。)
まずこの事を心に刻んでおいて下さい。
さて本題に入ります。(ようやくです)
ツーメンでもスリーメンでも相手ディフェンスが上手くてフィニッシュまで持ち込めない時、
よく見かけるのがゴールしたでゴチャゴチャになってどうしようも無くなってTopのガードにボールを返すパターン。
決まればいいんですが、決まらないこともよく見かけるし、何より格好悪い。
これでは大好きな彼女が来た時にイイトコ見せられません!!
そこで僕からの提案は下図をご覧ください。
◆スリーメン速攻からの展開の仕方
①3対2の状況です。
ボールについてるディフェンスが方向を限定してディフェンスしたので
線が曲がっているオフェンスにパスが出せないとします。
②確実に出せる側(TOしない側)へ捌きます。
するともう一人のディフェンスが外に引き出され、ゴール下にスペースが生まれます。
ここで重要なのが逆サイド。
中央のディフェンスがゴール下にこなければゴール下のパスを狙います。
ただセオリーだと中央のディフェンスはゴール付近まで下がるので絶対に無理はしない。
③真ん中のプレーヤーはゴール方向へ切れる。(走りこむ)
ここでボールを持つ45度のプレーヤーは
走りこんだプレーヤーにスマートにシュートを打てそうなタイミングだったらパスを入れる。
ここでも無理は厳禁。TOが最大の敵。
注目すべきはフリースロー付近。
ここに今度スペースが出来ます。
オフェンスはこのスペースを最大限に活かしたいのですが
よくある間違いは逆サイドのプレーヤーが入ってきたり、
中央の走りこんできたプレーヤーが留まったり戻ってきてしまうことがありますが、
駄目ゼッタイ!!
このスペースは走りこんだプレーヤーが中央のディフェンスを引付けて生み出されたスペースです。
逆に中央にいたディフェンス側から観た場合ですね、
中央の走りこんだプレーヤーと逆サイドのプレーヤーはもう走っている段階でマーク済みなので
対処がある程度意識している状態なのです。
今回一番大切な事です。
この中央のプレーヤーはパスが入らなければ走り抜けて逆サイドまで展開してください!!!!!
貰いたい気持ちはわかりますが、この場面では我慢です。あなたの走りがチームにリズムを与えると思ってください。
④フリースロー付近のスペースに2線目(4人目)が走りこみシュートを狙いましょう。
ここでも入らなければ出さない。
ここで非常に重要なのが最初に走り抜けたプレーヤーと同じコースを走る事。*1
この45度のボールマンですがここまで書いてませんが、自分でもしっかりゴールを狙っておきましょう。
狙う事でディフェンスを引付けられますし、ノーマークで特別なシチュエーション(例、残り時間を考える場面)などじゃなければ打ちましょう。外れても走りこんでくるプレーヤーがリバウンドを取りやすいケースです。
ここで走りこんだプレーヤーもパスが入らなかったとしても止まってはいけません。
また同じようにスペースを作る為です。
⑤5人目も4人目と同じプレーを狙う。
ただしもうディフェンスも相当数戻ってきているので
シュートを狙わずTopで貰ってハーフコートのオフェンスへと続ける展開も考える。
恐らく最初のディフェンスリバウンド獲ったプレーヤーなのでセンターorPFである可能性が高いので
自信があればジャンプシュートなり走りこんでローポストで勝負でもいいでしょう。
ガードならジャンプシュートかそのまま逆サイドに展開してもOKです。
以上が一般的なスリーメン速攻からのハーフコートオフェンスへの移行の仕方です。
ツーメンにしてもほとんど同じ考え方ですがスリーメン時よりスペースが多く隙を突きやすいので
より確実な方法でフィニッシュまで持ち込みましょう。
例によってNBAに当てはめてみると、基本的な事なので各チームやっていますが、
ジャンプシュートが特異なウォーリアーズ、
走力が豊富でアウトサイドシュターの枚数も多いヒート、
経験、技術、走力、シュート力全て高水準なスパーズの3チームの速攻は
細かく見れば見るほど基本を踏まえている事が解ります。
それではまた気が向いたら・・・。
【気が向いたので追記】
上記は主にスリーメン速攻の展開方法でしたが、
試合中多い速攻はというとスティールからのワンマン・ツーメンのほうが頻度が高いと思います。
アウトナンバーを作りボールマンが引付けてパスかパスをおとりにシュートがツーメン・スリーメン共通のセオリーですね。
このいい見本動画がありましたので貼り付けておきます。
ワンマン速攻も入っていますが、ツーメン速攻など上手く引付けてパスするのが解り易いかと思います。