「バスケは確率」論

これは飛ばしても構いません。

飛ばす方の為に先に結論をいいますと、

「バスケットボールは確率のスポーツです。」

はい、終ります。以下は暇な人用です。

ディフェンスについて語るときに、まず前提として「バスケットボール(以下バスケ)」というスポーツを考えておきましょう。

といっても簡単ですね、皆さん説明せずともご承知の通り、相手より多くゴールを決めて多く得点すれば勝ち、コレですよね。

ハーレムグローブ・トロッターズとかの例外はありますが基本的には相手チームに勝つのを目指すスポーツです。

では、どうやって勝ちましょうか?

どうやって相手より多くゴールを決めましょうか?

相手より多くゴールを決めるには

相手より多くシュートを打たなければいけません。

そうするには相手ボールをマイボールにする必要があります。

一番簡単なボールを得る方法は相手に決められることですね。これなら確実に次オフェンスです。

でも決められているのだからイーブンにするには、まして勝つ為には確実に入れ返さないといけません。

そこでディフェンスです。

相手の邪魔をしてボールを取れれば相手のシュートが減って自分のシュートチャンスが1つ増えます。

スラムダンクでも安西先生が花道に諭してましたよね。アレです。+4点分の働きという奴です。(実際は違うんですが・・・)

次に違う視点に立ってみましょう。

さあ次のオフェンスで自分達は確実にゴールできるでしょうか?

参考までにNBAの平均FG%(2点シュートの確立)でも30~40%です。よくて50%前後です。

簡単に言えば半分入るか入らないか、NBAでもそういうレベルです。

ましてや僕達一般人が次必ず入るかといったら怪しいところですよね。

相手も自分達のように邪魔をしてきます。当たり前です。邪魔しないと負けてしまいます。

しかも「シュートは水物」という格言もあります。

いくら今調子がよくても次のクォーター・次の試合で全く入らないなんて事もよくある話です。

バスケというスポーツは一般論として

オフェンス優位のスポーツです。(片思いはオフェンス劣位です。)

100点・約50回のゴールが生まれるスポーツです。

同じような形式のスポーツと比べてみてもそれは一目瞭然でしょう。

サッカー・ホッケー・ラクロス、近いスポーツでもラグビー・アメフト。

どれも1チーム50回のゴールするスポーツはすぐに思いつきません。

オフェンス回数あたりのゴール数の割合によりバスケはサッカーやホッケーと比べ、

より正確さを競うスポーツとも言えます。

これは足や道具を使いボールを扱うわけなく人間の進化の象徴である手でボールを扱うことに所以していると考えられます。

言い換えれば、サッカーのオウンゴールのような事故的ゴールがほとんど無いと言えます。

たまたま入ったバンクシュートでも手でゴールに向かってシュートを打っているということです。

また逆に言います。打たなきゃゴールは生まれません、打たせなければゴールされません。

長くなってきましたのでそろそろ先に言ってしまった結論にいきます。

勝つあたって考える事

①相手より多く点数を稼ぐ必要がある。

②シュートは水物。

③ゴールは打たなきゃ生まれない。打たせなければゴールされない。

愛も伝えなければ生まれないのです。

このことから確実なシュートをクリエイトし相手の得点の可能性を下げていけば、おのずと勝ちが見えてきます。

上がって下がって・・・。

バスケは数学的スポーツであり、統計的スポーツであり、

確率で考えてプレーするスポーツと僕は考えています。

オフェンス面で考えられるアプローチはシュート確率を上げる事。(シュート練習・フォーメーションの確立)

確率が上がれば相手より少ない本数でも勝てる確率があがります。

でもオフェンス、特に1対1のオフェンスって才能的側面が色濃くでてしまのも事実です。

同じ練習しててもエース的な人間ってスパスパ試合中決めますよね。

あれは半分才能と割り切りましょう。約半分は努力です。多少の運もあります。

オフェンス練習で確率を上げるということは算数で言うと分数の分子を大きくすることです。

では、シュート確率が同じだとしたら、つまり同じオフェンス力(同じシュート確率)のチーム同士の対決の場合、

分母がでかい方、オフェンス回数が多いほうが勝つ確率が高くなります。

分数の分母を大きくする(オフェンス機会の増加)のは「ディフェンス」です。

天才的シュートの連発は凡人にはハードルが高いですが

ディフェンスは凡人でも天才に対抗できうる可能性があります。

自分達の分母を増やし、相手の分子を減らす。

凡人には凡人のやり方で天才達に対抗するのです。

それでも勝てるとは限りません。

人生甘くありません。

だから面白いのです。バスケも人生も。