2022春リーグ女子

令和4年6月6日

一橋大学卓球部 OB・OG 各位

一橋大学 社会学部4年

卓球部女子主将 坂倉 真惟

関東学生リーグにおける女子チームの地位について

拝啓 まもなく梅雨入りを迎える時期となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。平素より卓球部の活動に多大なご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

 この度関東学生リーグにおける女子部の地位が4部Cブロックから編成外となったことについて、私からOB・OGの皆様にご説明させていただきたいと思いますので、拙い文書にて大変恐縮ではございますが、ご一読いただけましたら幸いです。

 まず今季の関東学生女子リーグ戦につきましては、以前部の掲示板においてご連絡した通り、選手不足により出場を断念致しました。また、試合は欠場しながらも、関東学連にリーグ戦への参加料を支払うことで棄権校として4部に残留することが可能な状況ではありましたが、次の秋季リーグにおいて5部校として出場させていただきたいという考えのもと、学連には今季リーグの参加料は支払わず、編成外に組み込んでいただくことに致しました。入れ替え戦を経ずに自ら降格することは、通常であれば到底認められない選択であると認識しており、不快に思われたOB・OGの方も多数いらっしゃると存じます。何より事前のご相談もないままこのような決定に至ったことにつきまして、皆様にお詫び申し上げます。この選択は女子主将として私なりの熟慮のもと決断したものですので、以下稚拙ながら理由を述べさせていただきます。

 第一に、現在の女子部の実力を考慮し、4部の他校のレベルには見合わないものであると判断致しました。現在女子の現役部員は1年生1名と私の計2名であり、双方とも大学から卓球を始めた初級者です。但し、次回の秋季リーグ戦には既に引退した4年生の女子とともに3名以上で出場できる見込みであり、皆で出場に向けて最大限努力していく所存です。関東学生リーグ戦の意義についての私なりの考えと致しましては、年2回の定期的な開催により同一リーグ内の参加校の実力が同等になることが担保されることで、各校が前季リーグ戦において明らかとした自チームの限界を超えていく公式の機会となっていること、そしてその目標が、同一部活の部員間においてはもとより、近隣かつ同等なレベルの各大学卓球部間においても共有できるものとして与えられることにより、学内ならびに学外の学生同士の切磋琢磨の基礎となっていることであると理解しております。一方で、現在の一橋大学卓球部の現役女子部員、特に今春卓球を始めたばかりでリーグ戦参加の経験がない1年生女子にとって、他の4部校の選手が数段格上であることは明らかであるため、仮に秋季リーグで4部に出場させていただいても、客観的な勝率が低いばかりか敗北から得られる学びもわずかであることが予想され、本来期待しうる切磋琢磨が生まれる余地は無いに等しいと考えられます。現役部員の人数不足により来年度の春季リーグ戦への出場が危ぶまれることを考慮しましても、せめて次季リーグ戦においては最大限得るものがあってほしいという思いから、5部リーグにおいて少しでも実力が近い相手と試合をする機会をいただきたいという結論に至りました。加えて、このように短期的な目標を実情に即して定め直したうえで選手の育成を図ることが、チームの長期的な存続と地位向上のためには必要であると判断致しました。

第二に、現在の状況においては、コロナ禍以前のように次季リーグにおいて昇格することを第一に優先することが必ずしも妥当であるとは限らないと判断致しました。関東学生女子リーグ4部における一橋大学卓球部の地位は、歴代OGの皆様を筆頭に数多くの方々が尽力して引き継いでこられた、貴重な成果であったと認識しております。一方で、コロナ禍での4季にわたるリーグ戦公式開催中止と、今季のリーグ戦欠場をふまえたうえでは、残念ながらそのつながりが実質的には断絶してしまっているように感じております。後者につきましては大変心苦しく、今一度深くお詫び申し上げます。幸い4月末に新入部員を迎えることができ、女子部自体の断絶はひとまず避けられましたので、新入部員が前向きに部活動に取り組む機会を確保することで、チームの存続を第一に目指していきたい所存です。以上をふまえ、かつ前述の現役部員の実力も加味して考えたところ、4部という過去の地位にもとづいて無理な出場をするのではなく、関東学生リーグにおける地位を改めたうえで出場することで、5部からの昇格という新たな目標のもと、チームとしての女子部を先代から後代に引き継いでいくことが可能になるのではないかという結論に至りました。

これまでOB・OGの方々と直接お会いしてお話しさせていただく機会が少なかったこともあり、リーグ戦にかける皆様の想いを主将として十分に受け止められていない可能性があることを考えますと、以上の判断が皆様に受け入れていただけるものなのかどうか、未だ不安に感じております。また、女子部員の不足につきましては私の代の力不足によるところも大きく、現在のような状況に陥ってしまったことを常々申し訳なく感じております。そのうえで今回の決定につきましては、楽な試合をしたいといった後ろ向きな理由によるものでは決してなく、チームの成長を第一に大事にしてこられた先輩方の姿勢を受け継ぎ、女子部を存続させていきたいという思いで至ったものであることを、皆様にどうかご理解いただけますよう願っております。

末筆ではございますが、OB・OGの皆様から日頃より多方面でのご援助をいただいていることに、改めて深くお礼申し上げます。今後とも変わらぬご支援ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。次第に暑くなってまいりますが、皆様におかれましてはどうぞご自愛ください。

敬具