老人クラブとは、地域を基盤とする高齢者の自主的な組織です。
老人クラブの起源は、長寿を祝う平安時代の「尚歯会」(しょうしのえ、しょうしかい)までさかのぼることができ、以降明治時代に現在の老人クラブの基礎が築かれました。
戦後荒廃した社会において、「老後の幸せは自らの手で開こう」とする先覚者たちが、老後に不安を感じている老友や老後問題に関心を寄せる人々に呼びかけ、全国各地に次々と老人クラブが結成していきました。
茨城県では昭和32年に老人クラブ結成への援助が始められ、昭和33年には372クラブが結成されていました。
これを契機に、連合会が結成され、現在に至るまで、広く高齢者が活力をもって地域社会に貢献できるようさらなる責任と自覚を持ち、より高い透明性をもって高齢者の福祉の増進に寄与するとともに、老人福祉思想の普及活動に努めています。
(1)仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行うとともに、
(2)その知識や経験を活かして、地域の諸団体と共同し地域を豊かにする社会活動に取り組み
(3)明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努めることを目的としています。
入会を希望する高齢者で、おおむね60歳以上の方が対象。
60歳未満の方の参加も受け付けているクラブもあります。
日常的に声を掛け合い、歩いて集まることのできる小地域の範囲で組織しています。
クラブの規模は、おおむね30名から100名を標準としています。
ただし、地理的条件その他の事情がある場合は、この限りではありません。
老人クラブ活動は、「生活を豊かにする楽しい活動」と「地域を豊かにする社会活動」に大別されますが、実際には、別々に行われているわけではなく、相互に関わりを持ちながら総合的に取り組まれています。
また、全国三大運動(健康・友愛・奉仕)と「老人の日・老人週間」の取り組みを行っています。
さらに詳しい活動内容は、全老連ホームページにて→全老連 老人クラブの活動
老人クラブは、昭和38年に制定された老人福祉法や平成6年の新ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10か年戦略の見直し)等に高齢者の社会参加・生きがい対策の推進組織として位置づけがされています。