チュートリアル

画面説明

(1) メニューバー: ファイル、編集、表示、ヘルプなどのメニューです。

(2) ショートカットボタン: よく使う機能をまとめたボタンです。

(3) コマンド入力部: コマンドをテキストファイルに記述する代わりに、ここに直接入力することもできます。

(4) メッセージボックス: ログなどが出力されます。

(5) ツールバー:

(6) 3D表示部: 液滴と基板パターンの3Dモデルが表示されます。

(7) 情報パネル: 3D表示設定や計算条件のパラメータなどが表示されます。

主な使用手順

1. 計算条件をまとめたテキストファイルを作成します。

基板や液滴等に関する計算条件を「コマンド名 パラメータ」のスタイルで書き並べます。

テキストファイルはメモ帳などのテキストエディタ、またはExcelを使って簡単に作成できます。

Excelの場合にはテキスト(タブ区切り)形式で保存してください。

以下はテキストファイルの一例です。

UnitOfLength um // 長さの単位

UnitOfVolume pL // 体積の単位

Outside 50 // 基板の基準接触角 (度)

Pattern 30 // 新しく定義する領域の接触角

P 50 20 // 領域の輪郭の頂点座標

P -50 20

P -50 -20

P 50 -20

Droplet 30 0 0 90 8 // 初期液滴の体積、位置、形状

テキストファイルの例

他のテキストファイルの作成例については、サンプル集をご覧ください。

2. プログラムを起動し、作成したテキストファイルを開きます。

HyDro.jar または HyDro.exe をダブルクリックするとプログラムが起動します。

次に、メニューの「ファイル」-「ファイルを開く」から作成したテキストファイルを選択します。

ファイルを開くと計算条件が読み込まれ、液滴の初期状態が表示されます。

ファイル読み込み後の画面

3. エネルギー最小化計算を実行します。

「計算開始: 自動」ボタンを押すと、エネルギー最小化計算が開始されます。

通常、計算は数秒で完了します。

エネルギー最小化後の画面

4. 必要に応じてメッシュをさらに細かく分割します。

「メッシュの再分割」ボタンを押すと、メッシュがより細かく分割されます。

その後「計算開始: 自動」ボタンを押すことにより、もう一度エネルギー最小化計算を行います。

メッシュ再分割およびエネルギー最小化後の画面

5. 必要な情報を表示・出力します。

3D表示画面では、液滴表面の高さまたは傾斜角に応じて色分けをすることができます。

また液滴形状や接触線のデータをテキスト形式で出力することにより、他のソフトウェアと連携することが可能です。

高さによる色分け表示

傾斜角による色分け表示