学会誌『国語国文研究』のご案内
162号が刊行されました。学会員の方で、お手元に届いていないという方は、誠にお手数ですが、学会事務局までお問い合わせ下さい。
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ここでは、学会誌『国語国文研究』の目次を掲載いたします。
第1号~第110号までは、総目次が作成されています。
第162号(令和6年3月)
吉田兼倶の『神皇正統記』受容ーー『日本書紀』講釈を中心として……小田島良
『狗張子』巻二一五「形見の山吹」考ーー仏教唱導のための恋物語ーー……吉藤岳峰
日本語数量詞種別による意味用法の分析……張 琴琴
従属節における「ものだ」の生起について……張 力丹
第161号(令和5年8月)
大祝本『神氏系図』・『阿蘇家略系譜』再考ーー再構成される諏訪の伝承……間枝遼太郎
『玄宗皇帝蓬來靍』と『楊貴妃物語』ーー紀海音における古浄瑠璃利用の一端……大磯裕司
村上春樹『ノルウェイの森』論ーー「雨の中の庭」としての回想小説ーー……大野 建
日本語において比率を表す数量表現の研究……段 建秀
第160号(令和5年3月)
逸脱する神ーー柿本人麻呂「近江荒都歌」についての考察ーー……倉持しのぶ
『諏方大明神画詞』の受容史ーー国護り神話の扱いを中心にーー……間枝遼太郎
「じゃん」の統語的特徴と語用論的機能……大山隆子
モダリティの範囲の再検討ーー助動詞としての「ものだ」とモダリティ助動詞との承接順序からみるーー……張 力丹
第159号(令和4年8月)
三条西家『和泉式部日記』不審本文考ーー「紅葉狩り」場面の衍字と脱文をめぐってーー……後藤康文
本大伴家持の「挽歌一首」考ーー「宇都曽美の八十伴の男」としての共感……原田直保美
『異本上宮太子伝』所引「釈思禅師遠忌伝」について……中澤里紗
賀茂真淵の祝詞研究ーー『古事記』受容と本居宣長『古事記伝』との関係性……中村俊太
日本語交感発話慣用表現におけるスタイルの用い方ーー新しいスタイルの出現に着目してーー……肖 潔
第158号(令和4年2月)
吉田兼倶の『日本書紀』注釈における神典観と『先代旧事本紀』………間枝遼太郎
『花桜折る少将』試論—「もの言ひし人」はなぜ回想されたか—………岡田 貴憲
幕末の出版検閲と『絵本太閤記』の再版―幕末絵本読本の人名表記をめぐって―………竹内洪介
大正後期恋愛論における有島武郎の位置―「恋愛の多角性」の問題を巡って―………中村 建
第157号(令和3年8月)
『中臣祓訓解』の第六天魔王譚ーー祓の解釈を支える神話ーー………小田島 良
『諏方大明神画詞』諸本考……間枝遼太郎
「やおい」・「ボーイズラブ」(B L)研究における森茉莉評価の再検討ーー「月の光の下で」論ーー……上戸理恵
会話における可能構文の格交替について……李 娜
現代日本語における初対面時の交感発話の特徴ーー会話の開始部を中心にー……肖 潔
第156号(令和3年2月)
『うつほ物語』における「代はり」の結婚 ―疎外される女一の宮―………戸田 瞳
「ひとつ涙」考――『源氏物語』を中心に――………保坂 智
『聚楽行幸記』諸本考―伝本の整理を中心に―………竹内洪介
有島武郎「ドモ又の死」論―とも子と画家たちの関係を巡って………中村 建
第155号(令和2年8月)
『浮浪山説話』の形成と展開― 中世出雲のスサノオをめぐって ― ………寺本菜摘
『更級日記』近世期本文の伝流………岡田貴憲
国学者「契沖」の形成― 版本『百人一首改観抄』序文から ― ………北田有佳
現代日本語における名詞述語の形態と意味……… 中村真衣佳
第154号(令和2年3月)
武田泰淳の〈上海もの〉における敗戦と立ち退き………水 溜 真由美
民権志士の系譜学 ― 〈下なるもの〉への 対 話 的姿勢を軸に ― ………浅野正道
上野本『注千字文』の漢字音注記における諸問題― 声点と仮名音注を中心に ― ………鄭 門 鎬
「命婦のおとど」か「おもと」か― 『枕草子』「上に候ふ御猫」の呼称をめぐって ―……… 後 藤 康 文
工藤信彦著 『職業としての「国語」教育』― 方法的視点から ― ………金沢英之
第153号(令和元年8月)
〈留守歌〉考―行幸への讃美的要素と共感関係表出の成立をめぐって―………関谷 由一
『土左日記』における畿外から畿内への越境 ―一月三十日条と二月一日条の比較から―………大場 健太
『諏方大明神画詞』諏方社祭絵第四、六月晦日条考―「藤嶋ノ明神」をめぐるテクストの諸相―………間枝 遼太郎
音訳語から見る『時務報』と『実学報』の関係………陳 静静
「し」と「から」の言いさし文における統語的特徴と語用論的機能………大山 隆子
自己卑下発話によるフェイスバランス調整のストラテジー………隋 暁静
第152号(平成31年3月)
『恒貞親王伝』考―その〈文学〉的表現をめぐって―……… 河野 友哉
『浜松中納言物語』末尾「涙に浮き沈み」考 ――源泉としての『源氏物語』――………保坂 智
「させる詞の寄せもなく、うるはしく言ひ流したり」攷―『西行上人談抄』における「四条大納言」の発言をめぐって―………木谷 満
倭名類聚抄と本草和名の共通出典について―新修本草以外の漢籍を中心に―………武 倩
発話内力の観点から見た可能表現………李 娜
日本語の「ても」に関する考察………稲吉 真子
第151号(平成30年6月)
『鑓の権三重帷子』考―― 「悋気」と「よい男」のモチーフを辿って ――……… 冨田 康之
『万葉集』巻四・五〇九・五一〇番歌考―〈望郷〉表現の獲得―………関谷 由一
『土左日記』亡児追慕記事における象徴性―『古今集』巻第十六哀傷歌との関わりから―………大場 健太
三条西家本『和泉式部日記』の書き入れ注記………岡田 貴憲
引用歌から読み解く『古今集』古注―「富士の煙」不断説を例に―………佐々木 朝子
小川未明「血の車輪」論 ――反テクノロジーという基層………増井 真琴
第150号(平成29年9月)
巻七「羈旅作」考ー『万葉集』部類歌巻における〈羈旅〉像ー……… 関谷 由一
『万葉集』の身分的階層性にみる歴史意識……… 廣瀬 公彦
川端康成「落葉」論― 変奏される輪舞……… 常 思佳
「山を高み」は「山が高いので」か ……… 江部 忠行
第149号(平成28年10月)
宇治拾遺物語における二重性と起点 ……… 野本 東生
袖の中の魂 ―『とりかへばや』垣間見場面に見られる『古今集』九九二番歌引用について― ……… 片山 ふゆき
生成する啓蒙=扇動の装置 ―自由民権期の高知における政治文化とメディア戦術― ……… 浅野 正道
宮沢賢治における産業組合と北海道 ―「ポラーノの広場」を中心に― ……… 閻 慧
批評と小説の間 ―大江健三郎『憂い顔の童子』論 ……… 時 渝軒
第148号(平成28年3月)
『うつほ物語』の君子 ―「君子左琴」の思想および仲忠と正頼の政治性をめぐって― ……… 戸田 瞳
加能作次郎「少年と海」における「子どもの死」 ―前期『赤い鳥』童話作品をめぐって― ……… 王 玉
林芙美子の中期作品研究 ―短編集『初旅』を中心に― ……… 姜 銓鎬
「会社員小説」(論)との接続 ―伊井直行「雷山からの下山」における試み― ……… 川崎 俊
広告における命令文に関する語用論的考察 ……… 呂 晶
第147号(平成27年10月)
『古今集』詞書の作者名の書式の一原則 ……… 廣瀬 公彦
『全体新論訳解』二種における振り仮名について ―両者の訳述方法の差異による特徴差をめぐって ……… 許 春艶
要求性に基づく未完結文の分類 ……… 劉 暁苹
図書寮本『類聚名義抄』における仏典音義類と辞書類の利用 ……… 申 雄哲
第146号(平成27年6月)
『平中物語』第三十二段と『伊勢物語』 ―本文改訂案とともに― ……… 後藤 康文
「棚無小舟」考 ―巻一・五八番歌の象徴性と表現史上の位置― ……… 関谷 由一
「牡丹花的伝弟子」伊予屋宗珀 ……… 工藤 隆彰
小学校令施行規則第一号表おぼえがき ……… 岡田 一祐
『篆隷万象名義』の本文データベースの構築 ―『玉篇』残巻対応部分を中心にして― ……… 李 媛
第145号(平成26年6月)
「うつせみの世の人なれば」―笠金村「天平元年己巳冬十二月の歌」についての考察― ……… 倉持 しのぶ
『伊勢物語』六十三段「あひえてしかな」考―異本の有する古態性― ……… 松本 裕喜
『うつほ物語』源涼の変容―仲忠相対化と正頼相対化の意義― ……… 戸田 瞳
「神世より」歌の本文解釈―三条西家本『和泉式部日記』の独自異文をめぐって― ……… 岡田 貴憲
『新続古今集』入集歌の本歌取について ……… 佐々木 朝子
第144号(平成25年12月)
大伴坂上郎女の「尼理願の死去を悲歎して作る歌」―「頼めりし人のことごと」への願い― ……… 原田 直保美
柿本人麻呂「羈旅歌八首」の位置―〈羈旅〉主題化の始発― ……… 関谷 由一
柳田国男『蝸牛考』論―新語の創出をめぐる当事者化への試みとして― ……… 宮崎 靖士
『五国対照兵語字書』の翻訳底本について ……… 胡 琪
第143号(平成25年7月)
『大和物語』歌話構成の手法 ……… 小野 芳子
「書きなしなめり」考―『和泉式部日記』跋文の解釈と”前提的基層”― ……… 岡田 貴憲
『略三五大切』論 ……… 木村 萌
煩悶自殺する青年の登場―藤村操『巌頭之感』に関する報道と小説について― ……… 末村 晴代
第142号(平成25年2月)
『浄瑠璃文句評註難波みやげ』考―執筆過程と評注の問題を巡って― ……… 冨田 康之
「二条后物語」の成長―『伊勢物語』三段の注記的本文をめぐって― ……… 松本 裕喜
江戸期のいろは仮名 ……… 岡田 一祐
心象の転移―泉鏡花「幻往来」論― ……… 高橋 さおり
「服務」という言葉の出現とその背景―日本資料を中心に―………胡 琪
第141号(平成24年2月)
『うつほ物語』の描写方法―人物造型と音楽描写の関連性をめぐって― ……… 戸田 瞳
『和泉式部物語』の語り手―「草子地」と「視点の融合」の検討を通して― ……… 岡田 貴憲
『とりかへばや』「心の闇」考 ……… 片山 ふゆき
認識のモダリティの再検討 ……… コルクサ、アリ アイジャン
第140号(平成23年9月)
牧洋『善霊』論―その自己批評性と、日本語認識の多層性をめぐって― ………宮崎 靖士
敗戦と「残余の生存」―武田泰淳「滅亡について」論―………高橋 啓太
〈「家」と「旅」〉再考―山上憶良「日本挽歌」の「家」をめぐって―………関谷 由一
「人となることは難きを」―笠金村「神亀五年戊辰秋八月の歌」についての考察―………倉持 しのぶ
第139号(平成23年3月)
三巻本『枕草子』「また、業平の中将のもとに」の段をめぐって―章段配列との関わりから― ………石垣 佳奈子
『今とりかへばや』の恋する帝をめぐる一考察………片山 ふゆき
小説家という地位をめぐる闘争―逍遙と龍渓、そして鉄腸―………浅野 正道
「ノダ」の認識モダリティ機能………中野 友理
平安時代における常用字と常用訓―「常用漢字表」所載の名詞を中心に―………ゼイ 真慧
第138号(平成22年7月)
『うつほ物語』俊蔭一族と皇室の距離―琴をめぐる思惑― ………戸田 瞳
〈記憶〉の係争、〈音〉の係争―村山知義の「丹青」と「日本人たち」を中心に―………韓 然善
断片のテクスト/テクストの断片―森茉莉「薔薇くひ姫」試論―………上戸 理恵
モダリティと条件文………コルクサ、アリ アイジャン
第137号(平成22年1月)
狩使本伊勢物語の復元本文 ………林 美朗
平敷屋朝敏作『萬歳』と『狭衣物語』………萩野 敦子
「色は遂に独立するに至つた」―有島武郎文芸の芸術史的位置―………中村 三春
キリシタン版前期国字版本の仮名用字法について………白井 純
第136号(平成21年7月)
神亀二年の吉野行幸歌論―笠金村作を中心に―………村田 右富実
「都なしたり 旅にはあれども」―笠金村「神亀二年の難波宮行幸歌」についての考察―………倉持 しのぶ
大伴旅人「歌詞両首について」………廣川 晶輝
『新磨妹と背かゞみ』の修辞的、そして政治的・社会的次元―『風誡京わらんべ』との比較において―………浅野 正道
横光利一『旅愁』における〈民衆〉という装置―〈日本/日本人〉を形象化する方法―………舘下 徹志
日本語オノマトペの形態的特徴………サディグル・エルドス
第135号(平成21年3月)
『今とりかへばや』「志賀の浦」試論―宰相中将の「恋」をめぐるアイロニー―………片山 ふゆき
黄氏鳳姿の誕生―池田敏雄との関わり―………劉 淑如
八〇年代〈女性詩〉の諸問題―"はじまり”の諸相にみる問題の射程―………濱崎 睦
第134号(平成20年3月)
益田勝美を読む―「『上代文学史稿』案」のひらいたもの―………身崎 壽
仙覚本成立に至るまで─万葉集諸本の系統─………荒木 士朗・戸田 瞳
<代表>の時代─文学極盛極衰論争と<啓蒙><国民><文学史>………花輪 浩史
炭鉱におけるサークル運動の展開─文学サークルを中心に(後)………水溜 真由美
日韓語の複合動詞形成システムの相違―対義語同士の組み合わせを中心に―………李 忠奎
第133号(平成19年12月)
『藤氏家伝』における道賢作誄―表現の意味と出典を中心に―………馬 駿
「悲二傷亡妾一」歌群論─結びの五首を中心に─………原田 直保美
炭鉱におけるサークル運動の展開─文学サークルを中心に(前)………水溜 真由美
古井由吉『栖』読解のための基本的要件─ジェンダー・モダニティ・狂気………石曾根 正勝
古代短歌の定型性………宮澤 俊雅
第132号(平成19年5月)
語りの類型に関する諸説をめぐって(その一)………福沢 将樹
『後撰和歌集』の親疎関係─巻一~巻十を対象とした諸本分類を中心として─(後)………栁田 健一
表象された植民都市と女性―横光利一『上海』をめぐって―………韓 然善
「はず」の上接語「う」について―近世・近代期を中心に―………菅 由美子
第131号(平成19年3月)
山上憶良の「敬和熊凝歌」―長歌の〈道行き〉表現をめぐって………山本 京介
『大和物語』在中将章段及び周辺章段を読み直す………小野 芳子
『後撰和歌集』の親疎関係─巻一~巻十を対象とした諸本分類を中心として─(前)………栁田 健一
〈われわれ〉という過剰、その揺らぎとしてのエコノミー─国民国家成立期における境界の修辞学―………浅野 正道
東アジア漢文訓読資料としての敦煌加点本の意義………小助川 貞次
第130号(平成18年8月)
笠金村の印南野従駕歌……村山 出
『狭衣物語』における『源氏物語』引用―冒頭部「何となく青み渡れる中に」を中心として……石原 深雪
日本書紀における中国口語起源二字名詞の訓点……Tang Wei
日本語の複数形―2つの複数と集合認知―……加藤 重広
第129号(平成18年1月)
源順集諸本の親疎関係……宮澤 俊雅
万葉集の巻序についての一考察―巻七周辺の巻序をめぐって―……山田 浩貴
「きさいのはらのみこたまひかりかかやきて」考―『源氏物語』紅葉賀巻末本文の解釈……保坂 智
「ことわり」という認識―『夜の寝覚』男主人公と『源氏物語』―……宮下 雅恵
『通言総籬』をめぐる江戸座俳諧―石原徒流と吉原仲の町茶屋主人の俳諧活動―鹿島 美里
第128号(平成17年8月)
一九五〇年代後半のサークル運動と小集団論……水溜 真由美
漱石テクストにおける女性表象―「紫の女」の修辞学的考察……小川 隆
宮沢賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」論―重層化された将軍の身体―大川 武司
昭和四年の全集〈合戦〉―探偵小説と円本―成田 大典
第127号(平成16年7月)
『古事記』沙本毘売物語論―人物呼称に着目して―……岡本 恵里
明日香皇女殯宮挽歌論―異文歌と本文歌の「明日」―……伊藤 延子
「打靡 吾黒髪」考―『万葉集』巻二・八七歌の論―廣川 晶輝
『かげろふの日記』中巻論―作者の嘆きのあり方の変化に注目して―……李 恵遠
儒教主義・文明史・愛国―明治十年代における教育の中の〈歴史〉―……吉岡 亮
第126号(平成16年3月)
泣血哀慟歌再考―I歌群長歌作品の時空―……身崎 壽
先生はすでに死んでいる―『こゝろ』における手紙と電報のタイミング―……木村 晴代
〈逃走=闘争〉する「言葉」―梅崎春生「桜島」―……高橋 啓太
後藤明生「何?」論―戦後〈郊外〉小説の系譜から―……小松 太一郎
初期宇野浩二における〈方言〉使用をめぐって―〈方言〉語りと「行為遂行性」―(後)……宮崎 靖士
易林本節用集と字体注記……白井 純
第125号(平成15年10月)
明治二〇年代の言説空間における紅葉・露伴―北村透谷の発言を中心として―……金 勁和
初期宇野浩二における〈方言〉使用をめぐって―〈方言〉語りと「行為遂行性」―(前)……宮崎 靖士
多層化する境界線(ボーダーライン)―氷川透『人魚とミノタウロス』論―……諸岡 卓真
村上春樹における〈再=差異〉の相貌―「眠り」を中心として―……本庄 あかね
日本語借用語の近代中国への移入―梁啓超の役割について―……李 運博
第124号(平成15年6月)
「春日野の若菜さへにも」攷―初度本『金葉和歌集』の巻頭歌をめぐって……木谷 満
『かげろふの日記』上巻と「ものはかなし」……李 恵遠
「日本挽歌」論―「心そむきて」を中心に―……原田 直保美
“空隙”としての「口語詩」―明治四十年代「口語」と「詩」をめぐる問題系―(後)……竹本 寛秋
結びつけられる点としてのテクスト―『不満足』と『個人的な体験』―四方 朱子
第123号(平成15年1月)
「文字」をめぐる問題系―明治初期の「文字」改良論に注目して―……榊 祐一
“空隙”としての「口語詩」―明治四十年代「口語」と「詩」をめぐる問題系―(前)……竹本 寛秋
島田三郎『開国始末―井伊掃部頭直弼伝』―歴史・伝・小説―(後)……吉岡 亮
『西鶴諸国はなし』の挿絵―「風俗画、怪異・説話画」と「戯画」―(後)……宮澤 照恵
『順徳院御集』の諸本研究……鬼束 彰
変化表現の共起関係―「~なる」「~する」「~化」を対象に―……池上 素子
第122号(平成14年11月)
『冥途の飛脚』考―封印切の背景……冨田 康之
『西鶴諸国はなし』の挿絵―「風俗画、怪異・説話画」と「戯画」―(前)……宮澤 照恵
『源氏物語』宿木巻の「しのすすき」をめぐって―和歌と散文の交響―……保坂 智
島田三郎『開国始末―井伊掃部頭直弼伝』―歴史・伝・小説―(前)……吉岡 亮
日本・朝鮮美術史の明治三十年代―固有性と影響関係をめぐって―……梶谷 崇
第121号(平成14年7月)
異本伊勢物語本文の種々相について……林 美朗
「日本」を論ずることはどこにつながっているのか―「内部」の自明化と「普遍」的なもの―……桑原 丈和
逃れ続ける〈女性〉たち―『蒲團』『耽溺』の〈女性〉の位置……鈴木 綾
「一寸法師」のスキャンダル―乱歩と新聞小説―……成田 大典
第120号(平成14年3月)
「匹馬野ににほふ榛原」―万葉集巻一・五七番歌をめぐる一考察―……倉持 しのぶ
「近代詩」史の出現/或いは『新體詩抄初編』の起源化―明治二十年代前半の〈新体詩〉批判をめぐって―……榊 祐一
編成される〈詩〉―大正期における〈詩〉の現在と歴史の言説編成―(前)……竹本 寛秋
落葉集の掲出文字種について―JIS漢字との比較を含めて―……白井 純
本学会発表要旨
彙報
第119号(平成13年9月)
編成される〈詩〉―大正期における〈詩〉の現在と歴史の言説編成―(前)……竹本 寛秋
太宰治『思ひ出』の方言記述をめぐって―小説における方言《翻訳》―……宮崎 靖士
古活字版論語抄における中国側注釈書の取り入れについて……呉 美寧
「てくれる」文の持つ「恩恵性」をめぐって……菅 由美子
本学会発表要旨
第118号(平成13年3月)
万葉集における部立冒頭歌の意義―「雑歌」を主に―……山田 浩貴
〈事件〉として見た『煤烟』―理解可能及び不能という表象―(後)……田代 早矢人
李光洙と、植民地支配下における朝鮮の「民族」概念の二重性―普遍的・構造的な問題への視点―(後)……権 錫永
『修身学』の訳語……朴 均轍
近代中国に移入された日本漢字語彙―梁啓超の場合―……李 運博
第117号(平成12年12月)
万葉集巻十九巻頭歌群論……廣川 晶輝
九条本文選巻第二における漢文注の典拠について……渡辺 さゆり
雑誌『旅』にみる「旅行」と「女性」―明治三〇年代における「良妻賢母」思想とツーリズムの接点について……大泉 高士
〈事件〉として見た『煤烟』―理解可能及び不能という表象―(前)……田代 早矢人
李光洙と、植民地支配下における朝鮮の「民族」概念の二重性―普遍的・構造的な問題への視点―(前)……権 錫永
「国語」の領分―〈方法としての国語教育観〉―工藤 信彦
本学会発表要旨
第116号(平成12年7月)
太宰治『津軽』―方言《翻訳》と回帰不可能性を検討の軸として―……宮崎 靖士
家持の防人関係長歌作品の一考察―「家」を中心として―……朴 相鉉
図書寮本類聚名義抄における論語の和訓について……呉 美寧
『干禄字書』諸本の問題点……工藤 祐嗣
書評> 林美朗編著『狩使本伊勢物語 復元と研究』……渡辺 泰宏
本学会発表要旨
第115号(平成12年3月)
『夜の寝覚』冒頭の〈解釈の空白〉をめぐって……宮下 雅恵
『西鶴諸国はなし』成立試論……宮澤 照恵
『鼻』・身体との出会い……蓼沼 正美
『干渉論』の訳語……朴 均轍
第114号(平成12年1月)
萬葉集巻一ノ九、「莫囂圓隣」歌の訓について……呉 美寧
口誦から記載へ―創作主義と享楽主義―……Torquil Duthie(トークィル ダシー)
伊勢物語・定家建仁二年書写本の本文再建の試み……林 美朗
アスペクチュアリティーと動詞分類……福沢 将樹
第113号(平成11年10月)
はしがき……石塚 晴通
柿本人麻呂「留京三首」論 ……身崎 壽
江戸狂歌の地方伝播―天明期の尾張を中心に―……石川 了
樋口奈津 桃水を訪う……亀井 秀雄
有島武郎と「外国」もしくは「日本」―語り手「私」、語られる「彼・彼女」をめぐって……申 寅燮
地名の漢字をインターネットで検索する……池田 証寿
話し手の不確実な判断を表すモダリティ……尹 相実
第112号(平成11年7月)
「一葉女史」誕生―博文館発行『文藝倶樂部』をめぐって―……小川 昌子
節用文字と字類抄諸本の系譜……小川 知子
書評 身崎壽『額田王―万葉歌人の誕生―……廣岡 義隆
第111号(平成11年3月)
『伊勢物語』の形成と物語文学史―「人間関係」を視座として―……萩野 敦子
『夜の寝覚』論―反〈ゆかり〉・反〈形代〉の物語―……宮下 雅恵
大江健三郎『万延元年のフットボール』―発話・共同体・歴史―……吉岡 亮
『日葡辞書』のオ段長音開合表記の混乱について……呉 美寧
第1号から第110号までの総目次
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