一般社団法人
ホロコースト記念館平和教育支援会
設立のお知らせと会員募集のご案内
2012年6月掲載
―支えよう、ホロコースト記念館!―
広島県福山市には、「ホロコースト記念館(以下、記念館)」という素晴らしい施設があります。この記念館は、1995年6月、日本で最初のホロコースト教育センターとして開館し、2007年10月、新館を建て再スタートしました。新館はイタリアのデダロ・ミノッセ国際建築賞を受賞した建物です。
日本全国から、平和学習、人権学習や修学旅行などの多くの団体が訪問されます。またホロコーストに関心をもつ世界中の人々からも、高く評価されています。
ユダヤ人という理由だけで、ナチス・ドイツ(1933~1945年)によって600万人の尊い命が奪われました。犠牲者の中に150万人の子どもたちがいました。記念館では、「ホロコースト」の真実、特に当時の子どもたちの姿を通して、ホロコーストを学びます。展示室には世界各国から寄贈された遺品や写真の展示、ジオラマによる絶滅収容所の再現、アンネの隠れ家の再現、犠牲となった子どもの靴やアンネの父、オット-・フランクさんのタイプライターなどがあります。ホロコーストに関する書籍、DVDや絵本などを閲覧できます。またビデオ上映もしています。
屋外の庭には、ベルギーの園芸家がアンネを偲んで作った新種のバラ、「アンネ・フランクの形見のバラ」や、アンネが隠れ家の屋根裏部屋の窓から見ていた「マロニエの木」の若木が植えられており、季節には美しい花を咲かせます。また本郷寛氏(東京芸術大学教授)が制作された「アンネの銅像」があり、苦難の中で夢と希望を持ち続けたアンネの気高さが伝わってきます。
記念館は、日本の子どもたちや青少年が、「差別や偏見をなくし、平和をつくるために何ができるか?」を体験的に知って、学ぶセンターを目指しております。記念館では、「平和をつくりだそう、小さな手で!」とのモットーのもと、小学生から高校生までの子どもたちのボランティアグループ、Small Hands(スモール・ハンズ)が活動し、ホロコーストを学んだり、多くの人たちに平和を伝えています。
この素晴らしい記念館を、今後ともしっかりと維持し、よりよい平和教育活動を展開していきたいと考えております。記念館の活動はスタッフや多くのボランティアの方々の手で、行なわれておりますが、活動を拡大していくには費用もかかります。
これまで記念館は、入場料無料で、募金や寄付金で運営してきましたが、将来に亘って、記念館の活動を支えていくために、より一層多くの方々のご支援、ご協力を承りたいと考えています。
そこでこの度、多くの人たちに記念館を支えていただきたいという趣旨で、「一般社団法人ホロコースト記念館平和教育支援会(以下、平和教育支援会)」を2012年6月1日に設立いたしました。平和教育支援会は記念館と共同して、ホロコーストに関する情報・知識の普及、差別と偏見の根絶、並びに青少年への平和教育推進に貢献したいと考えています。 平和教育支援会のモットーは、「支えよう、ホロコースト記念館!」です。多くの団体や個人の方々が、この趣旨にご賛同いただき、平和教育支援会の会員となっていただいて、記念館の活動にご協力いただけるように心からお願い申し上げます。
会員の方には、特典(会報送付、イベント案内など)も用意しています。
また平和教育支援会は会員制度だけでなく、助成金、協賛金、寄付金の受け入れもしておりますので、ご協力いただければ幸いです。
2012年6月1日
一般社団法人ホロコースト記念館平和教育支援会
代表理事 秋山 哲
理事 大槻 勝
理事 佐藤 丈夫
理事 島田 英明
理事 大塚 信
理事 辻田 眞理子
理事 吉田 明生
理事 今井 市郎
監事 岡 久雄