♪R.ジーツィンスキー: 「ウィーン,わが夢の街」
ウィーンと言えばこの曲,ウィーン生まれのルドルフ・ジーツィンスキー(1879-1952)の作詞作曲,ウィーンへの思い入れたっぷりの歌曲です。
♪J.シュトラウス: オペレッタ『ウィーン気質』
ヨハン・シュトラウスII世(1825-1899)は,”ワルツ王”と呼ばれ,ウィンナ・ワルツやポルカなどの舞踏曲のほか,オペレッタ(小歌劇)も数多く作曲しました。オペラやオペレッタは,物語や台本に曲を付けて行くのがふつうですが,この『ウィーン気質』は,彼のワルツやポルカのメロディを使って,あとから物語を創作したもので,その楽曲が当時いかに人気を博していたかが分かります。物語は,政略結婚したウィーン娘とプロイセン出身の伯爵の夫婦を巡る騒動で,洒脱でおおらかな”ウィーン気質”を讃えます。
♪F.レハール: オペレッタ『メリー・ウイドウ』
フランツ・レハール(1870-1948)は,J.シュトラウスの後,ウィンナ・オペレッタの第二黄金期を代表する作曲家で,『メリー・ウイドウ』はその代表作であるだけでなく,『こうもり』とともに,オペレッタの代名詞となっています。その大詰め,大富豪の未亡人のハンナと,かつての恋人ダニロの,ずっと素直になれなかった二人が,ようやく想いを打ち明け合う「メリー・ウイドウ・ワルツ」は,しみじみと心に迫る名曲です。
♪J.シュトラウス: オペレッタ『こうもり』
『こうもり』は,”大人の恋の火遊び”や”悪ふざけへの復讐”,そして”寛容”がテーマとなっています。第2幕,登場人物たちは侯爵邸のパーティに,それぞれの思惑を持って集まり,「シャンパンの歌」を(一見)底抜けに楽しく歌います。