山形大学において、不定期ですが、離散数理関連のセミナーを開催しています。2012年度までは、セミナー名を付けずに開催していましたが、継続性を考慮して、今後は「離散数理セミナー」として開催していきます。
講演希望の方は、世話人のいずれかにご連絡をお願いします。山形の大自然とおいしい食べ物も皆様をお待ちしております。
現在、セミナー講演者を募集しておりますので、ご検討をよろしくお願いします。
次回以降の開催予定:
2024年8月8日(木)16:00~17:00
会場:理学部1号館1F 12番教室
講演者:久保田匠 氏(愛知教育大学)
講演題目:グラフ上の量子ウォークの周期性について
アブストラクト:
量子ウォークはランダムウォークの量子版として導入された数理モデルである。元々は量子力学的な確率過程の問題として捉えられていたが、現在ではグラフ理論、関数解析学、量子情報理論など、幅広い分野と密接に関連して研究されている。近年注目を集めている量子コンピュータとも深い関わりがあり、量子探索、量子暗号、量子鍵配送といったトピックにも量子ウォークが登場する。本講演ではスペクトルグラフ理論の立場からグラフ上の量子ウォークを紹介し、その周期性に関する基本的な結果を紹介する。周期性は、時間発展行列の固有値のみで議論を進めることができるため初学者にも理解しやすいテーマである。さらに、集中講義では扱いきれなかった題材にも触れ、周期性に関連する最新の研究結果や未解決問題も紹介する。
世話人
石渡聡(山形大・理学部)ishiwataあsci.kj.yamagata-u.ac.jp
石川 彩香(山形大学 データサイエンス教育研究推進センター)a-ishikawaあcc.yamagata-u.ac.jp
佐久間雅(山形大・理学部)sakumaあsci.yamagata-u.ac.jp
冨樫貴成(山形大・理学部)togashiあsci.kj.yamagata-u.ac.jp
中西正樹(山形大・地域教育文化学部)m-nakaあe.yamagata-u.ac.jp
西村拓士(山形大・理学部)nisimuraあsci.kj.yamagata-u.ac.jp