山形大学において、不定期ですが、離散数理関連のセミナーを開催しています。2012年度までは、セミナー名を付けずに開催していましたが、継続性を考慮して、今後は「離散数理セミナー」として開催していきます。

講演希望の方は、世話人のいずれかにご連絡をお願いします。山形の大自然とおいしい食べ物も皆様をお待ちしております。

現在、セミナー講演者を募集しておりますので、ご検討をよろしくお願いします。

次回以降の開催予定:

2026年5月15日(金)

会場:理学部1号館1F 12番教室

16:20~17:20

講演者:河井 伸介 氏(山形大学理学部)

講演題目:機械学習における数値最適化と素粒子理論への応用

アブストラクト:

物理模型においては表現力と予言能力のあいだに一般にトレードオフが存在し、同等の予言能力を有する場合にはより表現力の低い(すなわち構造が単純な)模型を選好すべきであるとする指針が「オッカムの剃刀」として知られています。本セミナーでは、機械学習的手法を理論物理に応用する試みとして、確率的勾配降下法をはじめとする数値最適化アルゴリズムを用い、素粒子物理における大統一理論の模型空間において表現力と予言能力のバランスを定量的に評価する方法に関する研究を紹介します。

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2026年7月31日(金)

会場:理学部1号館1F 12番教室

16:20~17:20

講演者:小島 武夫 氏(山形大学工学部)

講演題目:楕円変形W代数 Wq,t (g) の可換保存量の構成

アブストラクト:

KdV方程式は浅い水の波を記述する非線形偏微分方程式で、無限個の可換な保存量を持つ可積分系です。KdV方程式のポアソン構造が古典Virasoro代数W(sl_2)を実現し、Lie代数gを基礎構造としてKdV方程式を一般化したg型KdV理論のポアソン構造が古典W代数W(g)を与えます。楕円変形W代数W_{q,t}(g)は楕円関数で表現される可積分系の対称性として現れ、古典W代数W(g)の2パラメタ変形でありかつ、共形場理論の対称性である量子W代数W_k(g)の1パラメタ変形です。本セミナーでは、g型KdV理論の2パラメタ変形を考察します。楕円変形W代数W_{q,t}(g)が実現される自由場の空間に、KdV理論のハミルトニアンの2パラメタ変形とみなせる「局所保存量」と呼ぶ可換な要素を無限個構成します。同じ自由場の空間に、KdV理論のモノドロミーの2パラメタ変形とみなせる「非局所保存量」と呼ぶ可換な要素を無限個構成します。これら2つの系列「局所保存量」と「非局所保存量」は互いに可換になります。本セミナーでは、g=A_l, D_l, E_{6,7,8}の場合をお話します。これらは神保道夫氏との共同研究です。


世話人

石渡聡(山形大・理学部)ishiwataあsci.kj.yamagata-u.ac.jp 

佐久間雅(山形大・理学部)sakumaあsci.yamagata-u.ac.jp

冨樫貴成(山形大・理学部)togashiあsci.kj.yamagata-u.ac.jp

中西正樹(山形大・地域教育文化学部)m-nakaあe.yamagata-u.ac.jp

西村拓士(山形大・理学部)nisimuraあsci.kj.yamagata-u.ac.jp