◆17番(DELI議員) おはようございます。政策実現フォーラム・社民のDELIです。
まずは、松戸隆政新市長、御就任おめでとうございます。今日、これが初めての質疑になると思うのですけれども、これから松戸市の発展のため、議論を尽くしていきたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
時間もありますので、早速始めさせていただきます。
地方自治法では、市長は、地方公共団体の事務を管理し、執行し、統括し、代表するとともに、補助機関である職員を指揮監督するとされています。また、副市長は市長を補佐し、命を受け政策及び企画をつかさどり、その補助機関である職員の担任する事務を監督し、また、場合によっては長の職務を代理する者ということになっているのですけれども、さらに松戸市では、条例により副市長の定数を2名としております。松戸新市長が着任した現在でも、もう一人の伊藤副市長は職務に従事しており、これまでも松戸市は副市長1人体制ということは多々あったんじゃないかなというふうに記憶しているのですが、松戸隆政市長は、「松戸の松戸が松戸を変える」ということを選挙で掲げられたというふうに思います。なので、早急に元の体制に戻るように伊藤副市長だけでなく小玉さんも起用するということでは、これまでの体制にすぐに戻ってしまうんじゃないかというふうに感じます。実際にこの小玉さんを選任する必要性について、正直違和感がありますので、いろいろと質疑をさせていただきたいというふうに思います。
まず1点目、我々が一番大きな違和感を感じているのは、今回の市長選挙で、小玉さんは松戸市長と意見が対立する候補者だったということです。市役所の移転建て替えなどの大きな争点の一つになっていた、そういった部分では意見が対立する候補者だったという点です。
我々は、本郷谷前市長の市政運営に関して疑問に思うことが多々あり、今年度の当初予算にも反対しています。中でも、特に問題視していたのは市役所の移転建て替え問題です。この点について、松戸市長は白紙撤回ということを選挙で訴えていたと思うので、本郷谷前市長の後継として立候補されていた小玉氏とは意見が対立していたというわけなのですけれども、そこで、この市役所の移転建て替えについて、しっかりと白紙撤回をするという方向で、松戸市長の意思に従って、当然ながら白紙撤回の方向に向けて全力投球することができるという本人のそういった申出、意思の確認というのはしっかりとできているのでしょうか。そこをまず確認させてください。
2点目、今定例会では、市長給与2割減額の特例条例の提案がされていると思いますけれども、市長の政策に同意するのであれば、副市長も同様の措置をお考えになっているのでしょうか。この点も分かれば、お聞かせください。
3点目、市長選の対立候補の中には、例えば今言った市役所の移転建て替え問題など、松戸市長と意見が近い候補者もいたかと思います。また今後、松戸市長が推進する政策に必要な経験や知見を持つ方を、新たに国などから招聘する選択肢もあるのではないかというふうに思うのですけれども、今回の選任に際して、そういった様々な選択肢というものは検討されたのでしょうか。
以上3点の質疑を、最初にお願いします。よろしくお願いします。
○渋谷剛士議長 理事者の答弁を求めます。
〔松戸隆政市長登壇〕
◎市長 それでは、答弁申し上げます。
まずは1点目についてであります。この市役所の移転のお話について、建て替えのお話についてということであります。選挙戦では異なる公約を主張した部分もございますが、目指すべき方向性については共通点も多くありました。
また、副市長には市長を補佐する役割があり、私の政策、公約に沿った市政運営を行っていただくことになりますので、このことは小玉氏と直接面談を行い、明確に理解し、同意を得ております。私が訴えた白紙撤回に関しても納得をいただき、ともに進めていく予定でございます。市民のために最善策を導く体制を築き上げることが、そのためできると判断いたしました。
2点目については、市長給与2割減額の特例条例の点についてであります。給与に関しましては、あくまでも私の公約として、市民の皆様とお約束をさせていただき、私のこの約束を実現するためのものであります。特例条例をその点において提案をさせていただきましたが、副市長をはじめ、職員の給与に関しては、その職責、職務に対する対価であることから、同様の措置を取ってもらうということは現段階で検討しておりません、考えてはおりません。
3点目については、ほかの様々な選択肢の中で、どう考えたかということであります。候補者を検討する中で様々な選択肢はございましたが、市の様々な課題をマネジメントするためには、多分野で豊富な行政経験を持ち、かつ副市長としての経験のある小玉氏を登用することが最適であると考え、選定に至りました。なお、その他の候補者の詳細につきましては、人事に関する内容でございますので、答弁は差し控えさせていただきます。
〔DELI議員登壇〕
◆17番(DELI議員) 御答弁ありがとうございました。
まず、一番最後のほかの選択肢を検討されたのかということなのですが、どういった方をというところまではあれとしても、ほかの方も検討された上で、小玉さんという判断になったのかというところだけ、もう一度確認させてください。
それと今のことに関連するのですが、2点目の意思のそういった確認というのはできているということなのですけれども、僕らの議会に幹事長会議には今週の月曜日に、正式にはこの提案というものはされたのですが、それより前に報道もあって、様々憶測というか、いろいろな情報が飛び交っている中で、今回初めての定例会になるので、先ほど市長の御挨拶はありましたけれども、しっかりとどういう方針で今後、行政運営を進めていくのかということをお示しになってから、もう少し時間をかけて、体制というものを考えてもよかったんじゃないかなというふうに思っているのです。そういう意味で、いろいろな検討とかをされたのかということをお聞きしたのですけれども、先ほどちょっと前段で言った、早急に元のそういった松戸市政をこれからどういうふうに進めていくということが今回の議会などでいろいろお示しいただいた後に、どういう体制でということだと少し理解できるのですが、いろいろな情報が飛び交っていることもあって、早急に元の体制に戻すとなると、なかなか誤解をされている市民もいるのかなと思うのですが、この6月に、本当に2週間ぐらいしか選挙が終わってからない中でのすり合わせということで、もうちょっと時間をかけてじっくりとやってもよかったのではないかというふうにも思うのですが、なぜこの時期に急いでやる必要があったのかというところ、この2点お聞かせください。お願いします。
〔松戸隆政市長登壇〕
◎市長 まず、1点目、他の候補と検討したのかということでありますが、検討させていただきました。その上で、今回の判断をさせていただいたところであります。
2点目について、これだけ早いタイミングで、なぜ決めたのかという御意見でございます。もちろん市民の皆様からもそういった御意見もございました。ただ、私が一番肝心だと思っていることは、スピード感を持って公約を実現すること、これに尽きると思っております。病院事業の再生に関しても、市役所移転計画の白紙撤回の問題に関しても、9月までに方向性を示すと申し上げました。そのスピード感を持った市政を行っていかなければ、私は、松戸市は厳しい状況だと判断をし、今回早急に検討させていただき、今回の議案の提出に至った次第であります。