BOOK4

伝記・評論・エッセイ・ノンフィクション・紀行・雑学その他 ( 2023.11.6更新)

「へそ天にゃんこ」・・新聞の広告で見かけ、父にあげようと思って買った。仰向けになって無防備な猫のかわいい写真を集めたもの。プロのカメラマンではなく、飼い主がうつしたもの。かわいいのや笑えるのもあったけど、全体的には期待したほどじゃなかった。写真の多くは頭が下に来る。見る人の多くはまず猫の顔を見るわけで、頭が下にあると本を引っくり返して見ることになる。いちいちめんどくさい。今度作る時は頭を上にして載せてよね。

「図書館ねこベイカー&テイラー」・・似たような本では図書館ねこデューイというのがいるけど、このデューイって図書分類法を考案した人の名前なんだな。こちらの2匹はスコティッシュフォールドで、小さな町の図書館が建て替えられたのを機にスタッフとして飼われることになった。著者は2匹の世話を担当する司書。ベイカー&テイラーというのは書籍卸会社の名前で、宣伝のために紙袋やポスターを作ると全国的な人気者に。おかげでただでさえ図書館の仕事で忙しいのに、ねこ目当ての訪問者やファンレターへの対応など仕事が増えてしまう。ねこは寿命が短いので、別れも来る。元気な時は楽しいが、いなくなってからの喪失感は相当なものだ。写真もけっこう載っていて楽しめる。

「吾輩は看板猫である」・・載っている猫の多くはもう天国へ。改めて猫の寿命の短さを痛感する。

映画・俳優

「世界映画俳優全史男優編」・・ところどころ間違いがあるのが残念。

「世界映画名作全史戦後編」

「横溝正史読本」・・中に坂口安吾の「蝶々殺人事件について」というのがあるんだけど、この作品は傑作だとほめているわりには真犯人の名前が違っていて。まあ「蝶々」も読み返したってことですけど。

「シャーロック・ホームズ完全解説」

「シャーロック・ホームズ映像読本」

ええ、はまり込んでいますとも!!

「ベネディクト・カンバーバッチ 覚醒」・・これは古本屋で。高かったけど。普通の伝記かなと思ったら、彼の記事を集めたもの。舞台関係が多い。この頃の彼は「フィフス・エステート」でアカデミー賞とるんじゃないかと思われていたようで。まさか大コケするとは思われていなかったようで。まあ彼の舞台は絶対見る機会はないから、読んでいてもあまり・・。

「2010 FILM&ART」・・これは古本屋で見かけて買ったもの。だいぶ前だが今回やっと読んだ。テレビで放映したしね。内容は大したことはない。でも「2001年宇宙の旅」はたくさん関連本が出てるけど、「2010年」は見かけないからね。これを機会に原作も読み返そうかなと思ったけど、原作は映画ほど感動させてくれないからやめた。 

「SF宇宙映画のすべて」・・これはたぶん父が買ったもの。実家から借りてきて読んだ。航空情報別冊で1977年か78年のもの。ページははずれ、ボロボロだ。「未知との遭遇」や「スター・ウォーズ」の公開を控え、SF映画ブーム到来とばかりにいろいろ紹介してるが、なぜか歴代ボンドガールが紹介されていたりする。

「映画はネコである はじめてのシネマ・スタディーズ」・・猫が出てくる映画を例に、構図、照明、編集その他映画の技法をわかりやすく説明したもの。取り上げられているのは「ティファニーで朝食を」や「間諜X27」など。撮影方法にはいろいろな約束事があるのだとわかる。ここはこうやってとらなければならない。アクションシーンでもないのにカメラを揺らす今のとり方なんて、邪道もいいところだろう。

「サスペンス映画ここにあり」・・川本三郎著。40~60年代の英米作品。ヒッチコックやフランスなどの作品は除外してある。私が見たのは55本のうち、8本。そのうち2本・・「追いつめられて」と「太陽に向って走れ」は何十年も前に一回見ただけで記憶もおぼろ。最近ではWOWOWでもあまり昔のはやってくれない。

「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画館」・・100本ほど取り上げられているけど、私が見たことあるのは36本。「エイリアン」とか「ディープ・ブルー」とか、ホラー?というのも含まれていて、そういうのは見てるけど「エクソシスト」とか「スクリーム」とか王道系のは全然見てない。ベスト20の1位が「ゾンビ」なのはわかるけど、5位に「ナインスゲート」が入ってるのが何だかうれしい。

「さらば愛しきサスペンス映画」・・逢坂剛氏と川本三郎氏の対談。川本氏というと「林芙美子の昭和」を持ってる。出てくる映画は見てないものばかりだけど、「ガラスの鍵」や「青い戦慄」はわかる。私がもう一度見てみたいのは「太陽に向って走れ」かな。テレビでやってくれないかな。 

「謎解き『風と共に去りぬ』矛盾と葛藤にみちた世界文学」‥そう言えば映画でメラニーやってたオリヴィア・デ・ハヴィランドが亡くなったな。104歳。映画は大成功したけど、原作とは違ってて、映画の方が独り歩きしているような。そのせいで作者のミッチェルも困ったようだ。登場人物の考えイコール作者の考えだと思われてしまい、いくら説明してもわかってもらえなかったとか。奴隷制度、KKK団・・。ヒロインはむしろメラニーというのは納得できる。一番最初に読んだ時は別として、その後読む時はメラニーのところばかり読んでいた。スカーレットよりメラニーの方が興味深いのだ!

「最も危険なアメリカ映画 「國民の創生」から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」まで」・・町田智浩著。みんなの本棚から。取り上げられているのは見たことのない映画ばっかりなので、どうしようかなと思ったけど、こういう本は次もあるとは限らないので。いやホント、いらなくなった本が寄付されるわけだからどんどん冊数が増えるはずだが全然増えてなくていつも一定の数。私みたいに借りっぱなしで数ヶ月なんてのもいるだろうけどそれにしてもねえ。うん、だから見かけた時にとにかく借りておくわけよ。アメリカという国の抱える奇妙さ、怖さは今やってる選挙運動見てても感じる。何でああなるのだろうって。オーディ・マーフィのことがちょこっと出ていたな。「ダーティハリー」のスコルピオン役の候補だったらしい。事故死しちゃったから実現しなかったけど。このシリーズは一回も見たことないけど、そのうち見てみようかな。

女流文学・女性(日本)

「日本史にみる女の愛と生き方」・・借りたもの。何だかおんなじような本を前にも読んだな。筆者(永井路子さん)が言いたいのは、流されるような自主性のない生き方はするなってことかな。

「源氏に愛された女たち 」・・みんなの本だなから借りてきた。渡辺淳一氏の作品は読んだことはなく、これからもたぶん読まない。今回はたまたま源氏だったから読んだだけ。源氏は、作品そのものを読むより、これについて書かれた本を読む方がおもしろい・・という文章を読んだことがある。まあ確かに読んでいても文章が長くて(私が読んだのは与謝野源氏だが)意味がよくわからないことが多かった。あと、誰のことを書いてるのかわからないとか。家には源氏に関する本が何冊かある。まだ読んでないのもあるし、読んでも忘れてしまったのもある。

「戦国を生きた姫君たち」・・妹がくれた本。私は買わないなあ、こういう本は。井伊直虎のブーム(←?)に便乗したのかな。歴史の雑誌に連載されたものだから、一人一人じっくり掘り下げるというわけにはいかない。サラサラッと。でも真面目に書いてある。

「源氏物語の女性たち」・・「源氏」は全部読んだのはたぶん一回。後はあっちを読んだりこっちを読んだり。一番多く読んだのは末摘花関係と「夕顔」。源氏は好きになれない。やってることってレイプに誘拐、監禁。他にいじめも。

「中世宮廷女性の日記 「とはずがたり」の世界」・・中公新書。古本。「とはずがたり」はまだ読んだことなし。読んでいても誰が誰だかわからないし、元号だといつなのかわかりにくいですな。西暦と一緒に表記してくれないと。二条の生涯で珍しいのは、30歳で出家した後、旅に出ていること。死の直前に出家とか、出家して誰かの菩提を弔いひっそりと・・ではなく、自由になったぞ、出歩くぞとなること。

「源氏物語」秋山虔著、「紫式部」清水好子著。どちらも岩波新書。読むのは三度目くらいか。何十年もたってから読み返すから、私の場合読み終わったら処分しましょうなんてとんでもない。50年以上前に書かれたものだから、その後新説もいろいろ出ているのだろう。「光る君へ」の影響で関連本が出ているけど、そういうわけで私の頭の中は50年前の説が占めている。NHKでもせっせと源氏や式部をやるけど、時々「え?そうなの?」」と思ってみたり。ちなみに「紫式部」の方は「紫式部日記」ではなく、主に「紫式部集」の方を元にしている。

「知られざる源氏物語」・・西村亨著。図書館から。講談社の学術文庫はずらっと並んでいるけど、借りる人いるのかね。来年の大河は紫式部らしいけど、資料の少ない式部の生涯をどうやって描くのかね。本名も生没年も不明なんでしょ?この本では源氏物語は式部が一人で書いたものではないとしている。では他の部分は誰が・・となるけど、そこは不明のようで。

神社・仏閣・仏像・宗教

見仏記1

見仏記2

見仏記3

見仏記4

「見仏記」を四冊読んだ。前にも読んだけど。33冊まで続けるとか書いてあるけど、他のも出たのかな?最近では奈良・京都へ行こうとも思わない。年のせいかおっくうになってる。東京へ行って古本屋めぐりってのはいいんだけどね。 

「見仏記 道草篇」・・珍しく普通の本屋で買った。4までは持ってて、これは8番目に出たやつだから、5~7は読んでないことになる。最初の頃に比べると、書き手も年齢を重ね、文章もやや息切れがしてきている感じ。まあそれは別にいいんだけどね。年と共に仏像への接し方も違って来るだろうし。

「ぶつぞう入門 」

「よくわかる仏像の見方」

「奈良・京都の古寺めぐり」

・・を読んだ。仏像の眼を杏の形と表現するのは間違いと、何かで読んだ記憶がある。杏仁形が正しいのだろう。また邪鬼の意味も、違う解釈があるようだ。

「タイの僧院にて」・・買ったのはだいぶ前。奥付には昭和54年とある。処分もせずよく持っていたものだ。こういう・・俗世を離れてみたいなことには興味あるのだ。女性なら誰だって一度は修道院に憧れる・・みたいな。これを読むとタイの仏教は日本のと違うことがよくわかる。

「イスラームの日常世界」・・片倉もとこ著。岩波新書だが、写真も大きく、読みやすい。イスラムのことなど何も知らないで過ごしてるので、なかなか興味深かった。書き手が女性なので内容もソフト。これが男性ならまた違った視点で描かれることだろう。

旅行・紀行

「ウォルター・スコット邸訪問記」・・これは全部読み終えるのにだいぶかかった。薄い本だからすぐ読める。ってことは、長い時間をつぶさなきゃならない時には持って行かないってこと。そういう時は分厚いのを持って行くから。てなわけで後回し後回し・・結局数ヶ月かかって読み終える。ほったらかしにするってことは、おもしろくないってことでもある。でも時々はこういう・・銃もナイフも毒薬も出てこない健全な高尚なものを読まなくちゃ・・という思いに駆られるわけよ。作者のアーヴィングは「スリーピー・ホロウの伝説」を書いた人。

「スコットランド紀行」・・1934年頃のスコットランド。仕事がなく、衰退する一方の町の様子が描かれる。最近の岩波文庫は字も大きく読みやすいが、内容は退屈。

「チベット旅行記」・・河口慧海著。読むのは二回目。文庫で5冊あるからけっこうな量。前回読んだ時はとにかく眠くて仕方がなかった。内容が頭に入るどころじゃなかった。その記憶があるから、今回は眠くなったら読むのをやめればいいやと。無理はしないでおこうと。そのせいかさほど眠気にもおそわれず・・。とにかくすごい執念だなあと思う。言葉を覚えるだけでも大変だと思う。鎖国状態のチベットで日本人であることを隠す大変さ。考えられないほど不潔な生活。彼とかかわりを持ったせいで何の罪もない人々がひどい目に合うのは心が痛む。助かったのかどうか不明なのが気にかかる。続編があるらしいが図書館にあるかな。

「ロンドンで学んだ女性の向上心」・・図書館から。井形慶子著。井形氏の本は何冊も出ている。イギリスが好きなので写真の多いインテリア関係のを1、2冊持ってる。と言っても衣類や小物には全く興味ないが。内容はバイタリティーを感じさせる。

「住まなきゃわからないドイツ」・・図書館から。熊谷徹著。中国や英国ほどではないが、ドイツ関係の本も何冊か持ってる。著者が女性だとたいてい子供がいるから、育児とか学校関係、家事、食べ物のことが書かれる。この本は男性なのでそういうのは少ない。文章が文庫2ページ分、イラストが1ページということが多い。つまりイラストも重要な役割を果たしている。描いているのは著者自身。なかなか上手だ。

「有吉佐和子の中国レポート」・・みんなの本棚から。実はずっと前この本を買って読んだけど、処分してしまった。その頃の私は中国関係の本を買いあさっていたのだ。処分したのは、有吉さんの態度が自分勝手に思えてイヤな気にさせられたから。1978年ならまだ中国は混乱していたのではないか。つまり外国から誰かを受け入れる場合。太極拳を例に取ると、80年代前半の通訳はお粗末な人が多かった。「何だ、あれくらい通訳してもらわなくてもわかるよ」とか「カラオケの時だけハッスルして・・」とか、陰で呆れたりけなしたりする人も。あと、日本人と違うのは昼寝の習慣があること。この本でも有吉さんは中国式にイライラさせられる。ジョギングしたいのに止められる。一刻も早く目的地へ行きたいのに待たされる。ちゃん打ち合わせしたのに話が通じてない。イライライライラ・・。ただ、向こうの困惑もわかる。よくなったところ、成功したところを見てもらいたいのに、何でわざわざ不便なところへ行きたがるのか。何で農民と同じことをしたがるのか。しかしあれから40数年・・今の中国、これからの中国はどうなるのかね。前もそうだったように、今も多くの中国の人々は流れが変わるのをじっと待っているのではないかな。

「北京そぞろある記」・・みんなの本棚から。田所竹彦著。「朝日ジャーナル」や朝日新聞に掲載されたもの。時期としては1981~84年頃。女性だと夫の仕事の都合で・・ということが多い。夫が仕事をしている間、自分や子供は・・となる。しかしこちらは特派員であるから、書くのが仕事。とは言えやっぱり書かれていることは似通っている。誰の目にもこの頃の中国は同じようにうつったのだろう。

「再見北京 見てきた中国の素顔」・・南條純子著。みんなの本棚には中国関係のエッセイが何冊かあって、そのうちの一冊。1979年4月から1981年8月まで、夫の仕事の都合で北京に滞在した人が書いたもの。あの頃の中国は友好第一で、腰が低かった(←?)。それが今では・・アメリカと共に世界を牽引するまでに。月日の流れを感じる。私が北京へ行ったのは少し後だが、そう言えば夜になると咳が止まらなくて眠れなかったっけ。空気が乾燥しているからなんだな。少し酸っぱいヨーグルトがおいしかったっけ。公衆トイレは・・ええ、ショックでした。入る勇気ありませんでした。

「遥かなる北京の日々」・・みんなの本棚で借りたもの。1977年から3年ほどを北京で過ごした柏木雅世という人の書いたもの。「再見北京」とだいたい時期が同じなので、書いてあることも似通っている。

「アメリカ素描」・・司馬遼太郎著。みんなの本棚から。第一部はカリフォルニア、第二部はニューヨークなど。名所や有名レストランとかではなく、ごく普通の人々を観察して回る。しかも韓国人とか黒人とかがほとんど。移民とか人種差別とか重い問題が多いけど、読みにくくはない。

「南極取材記 白い大陸はいま」・・こういうNHK取材班によるものって何冊か持ってる。これは1970年代終わり頃だから、映画で言うと「ホワイトアウト」じゃなくて「遊星からの物体X」の頃だな。今は外国を取材した番組なんて毎日のようにやってるけど、昔はあんまりなかったんだよな。NHKの「海外特派員報告(・・だったかな?)」と民放の「兼高かおる世界の旅」くらいで。こちらは南極からの生中継を実現させるまでの苦労。白黒写真の中には何がうつっているのかわからないものがあるのが残念。

「河は長かった 信濃川スケッチ紀行」・・五十川庚平著。みんなの本棚から。信濃川の河口から上流へさかのぼりながらスケッチをする6日ほどのテント旅。半分は絵なので、すぐ読み終わる。絵はあんまりいいとは思わない(すみません、個人の見解です)。

「素顔のヨーロッパ」・・桑原武夫編。みんなの本棚から。1967年頃学術調査のためヨーロッパに派遣された研究者達のエッセイをまとめたもの。したがって内容はかなり古い。でも人間なんてそんなに変わるものじゃないからな。一つ一つが短いが、中には印象に残るものも。借りたものだから返さなきゃならないけど、自分のものだったら時々は読み返すであろう・・そんな本。

相撲

「相撲求道録」・・映画「相撲道」の感想書くため読み直した。私はたった一行書くためだけに本を一冊読み返したりするから時間かかるんだよな。これって双葉山自身が書いたわけではなく、口述筆記。ある程度読みやすい文章に直してあるんだろうな。

「双葉山はママの坊や」・・工藤美代子。ついでにこっちも読み直した。出版されたのは1987年か。まだたいていの人は生き残っていた頃だ。今は「一人さみしき双葉山」という題名のようだ。前者は戦前に出た外国人女性の本の中の第一章の見出しから取ったもの。

そう言えば大学の図書館には古い中央公論などが揃えてあって、双葉山が現役の頃の記事も読むことができた。野依秀市氏の「土俵外の双葉山」とかね。

食べ物

「おいしい薄味メニュー」・・みんなの本棚から。宗像伸子。1日に塩分10グラム以下になってるけど、平成6年だからな、今ならもっと少ないのでは?材料表を見ると、ここでも塩、ここでも醤油という感じ。また市販の加工食品の塩分一覧表があるが、その多いのには驚かされる。塩分は別として、私は料理本でも朝・昼・晩の献立とか、そういう形で載っている方が好み。一品料理ばかりというのは好きじゃない。その点この本はご飯に汁におかずと揃った形で載っているので合格。

「ジャガイモのきた道」・・岩波新書。 

群馬の食事

日本の食生活全集というシリーズがあって、全部は揃えてないけど、少しずつ読んでいる。今読んでいるのは「群馬の食事」。最初は新潟とか東京とか神奈川とか興味のあるところから読んでいたけど、今は上から(北から)順番に。群馬とか茨城とか栃木だと、読んだかまだ読んでないかわからなくなってしまうのが困る。どの県も内容はだいたい同じだから。読んでいると眠くなるのも同じ。

長野の食事

岐阜の食事

鳥取の食事

岡山の食事

昭和の初め頃の農家のケースが多いから、どれも似たような内容。

香川の食事

長崎の食事

熊本の食事

これで持っているのは全部読んだかな。シリーズ全部は揃えていない。たぶん読んでないのがあと20冊以上あるはずだ。古本屋でも見かけないし、あったとしてももう持ってるのだったり。図書館にはたいてい揃って置いてあるが、こちらの図書館ではどうなのか、まだ見てない。

どの県の食事を見てもだいたい同じだ。ほとんどは農家で、たまに漁業。町中の商家、勤め人はほとんどなし。どの農家でも嫁は重労働。でもそれが当然だと思って皆生きていたんだろうな。私にはとても務まりましぇ~ん。

「一食一会」・・みんなの本だなから。たぶん「日本の朝ごはん」も食べた・・じゃない、読んだことがあると思う。図書館から借りて。食に対する貪欲さみたいなものは私にはないので、読んでも別にどうってことない。他の人はよくどこどこの何がおいしいとか、どこどこへ行って何を食べてきたとか話すけど、私は全然そういう話題持ってない。

「駅弁の丸かじり」・・みんなの本だなから借りたもの。1時間半もあれば読んでしまう。駅弁めぐりかと思ったら違ってた。内容よりもカバー裏にずらりと記された東海林さだお氏の著作名にびっくり。こんなにたくさん出しているんだ・・と。

「元気メニュー150品」・・みんなの本棚から。NHKから出た料理本。だいぶ前のものだが紙質がよく、きれい。ただミルサーとかいう器具の宣伝本みたいになってる。NHKなのに・・。フードプロセッサーを使う料理ばっか。

「元祖浪花屋柿の種のココロ」・・みんなの本棚から。誰でも知ってる柿の種。ピーナツが入ってないと物足りない柿の種。いろんな会社から出ているけど、中にはあまりおいしくないのもある柿の種。食べ出すと止まらなくなるので、買わないようにしている柿の種。でも心の中では食べたいなあと思っている柿の種。そんな柿の種はどうやって生まれたのかを詳しく教えてくれる。

「体脂肪計タニタの社員食堂」・・こういう料理書もあんまり見なくなったな。この本はあんまり料理がおいしそうに見えないんだよな。茶色っぽくて。鶏肉やキノコ類が多く、たぶんそのせいで減量できるんだろう。あと人参も多いな。

「ラーメン大好き!!」・・東海林さだお編。みんなの本棚から。ラーメンも久しく食べてないな。インスタントラーメンは時々実家で父が作ってくれるけど、やわらかすぎてほにゃほにゃ。毎週水曜日にお昼を一緒に食べるのだが、この前11時に行ったらもうゆでてあった。こりゃやわらかくなるはずだわ。一袋にしてはずいぶん量が多いのが不思議だったけど、ふやけて増えたのだ!

「老けない人は何を食べているのか」・・森由香子著。みんなの本棚から。栄養って複雑に絡み合っていて、これだけ食べてりゃ十分とはならない。ある章ではその食品の長所が書かれ、別の章では短所が書かれる。結局偏らずまんべんなくとるより他にないってことになる。

住居・家事・生活

「タニアのドイツ式台所管理術」・・正直言って家庭内の整理について書かれた本はあまり参考にはならない。一人暮らしなら自分の好みにできるけど、家族がいるとそうはいかない。あの人この人の著作を揃える必要もない。たいてい同じことを言っている。また、同じ著者の本を何冊も揃える必要もない。書かれていることはだいたい同じ。門倉タニアさんの本はいろいろ出ているが、ネットで調べると冷めた意見が多い。参考にならないとか浅いとか。それは私も感じたが、言い換えるとこれ一冊持ってれば他のは買わなくていいってことだ。

「TOKYO STYLE」・・都築響一著。東京のいろんな家庭の内部をうつした写真集。文庫サイズで分厚く、何度も見ていると装丁がゆるんでくる。そのうちばらばらになるかも。豪邸とか華麗なインテリアとか断捨離とは無縁の、ごちゃごちゃした部屋ばかり。住人はうつっておらず、たまに飾ってある写真の中にそれらしき人がいるだけ。主人公は部屋、あるいは物、物、物。元々は12000円もするハードカバーの写真集なのだそうな。見ていてもこんなの捨てればいいのにとか思いっぱなし。自分のことは棚に上げてね。一番好きなのは本棚だらけの部屋。”本が壁から生えてくる”マンション。本屋でこのページを見たとたん即購入。うわ~何て素敵なの。以来何度も眺めている。アマゾンで調べると有名人の書斎をうつした本もいろいろ出ているようで、興味あるけどコメント読むと本の題名が読めないのが不満とか書いてある。そうそう、その人がどんな本を読んでいるのか、集めているのか、そういうのを知りたいものなのよ。どんな服を持ってるかとか、どんなものを食べているのかとか興味を持つようにね。それがわからないのなら買う気しませんな。

「フランス女性の24時間」・・これはもう何度読んだかわからないほど。それこそ文章暗記するほど。10人の普通のフランス女性の24時間。ウィークデイとウィークエンド。バッグのなかみ、睡眠時間や家事の時間の目安、一ヶ月の収支。その後はいろんな項目別・・パンとかオシャレとかトイレとか。独身もいれば既婚、別居中も。仕事はイラストレーター、エステティシャン、教師、デザイナー、主婦などいろいろ。そうか、朝はパンにバターかジャムを塗って、紅茶かコーヒーですますのか。子供に色とりどりの弁当など作ってる人はいないのか。ほとんどの人が夜寝る前にベッドで本を読み、読まない人は一人だけ。あと、朝とかラジオをつける人が多い。洗濯機を持たず、手洗いしている人がいる。大変だろうな。パン食はパンくずが散らかるから(特に子供が食べた後)すぐきれいにしなきゃいけないんだな。たいていの家は壁紙の模様がうるさい。子供部屋はとにかく、私だったら落ち着かないな。全部読む必要はなく、拾い読みするだけでもおもしろい。アマゾンでのコメント見たら、原書ではもっと写真が多く、訳してある文章は70パーセントくらいと書いてあった。原書通りの改訂版出して欲しいと思うのは私だけではあるまい。こういう本は少しくらい高くたって買いますってば。

「いつも時間がないA君と片づけられないBさんへ」・・これはみんなの本だなから借りてきたのよ。ビジネスマン、ビジネスウーマン向けの本だからあんまり役には立たないんだわ。これと言って目新しいものも、心引かれる指摘もなし。要するに私にはじぇんじぇん役に立ちませんでした。関係ないけど最近珍しく普通の本屋へ行ったんだわ。ちょっとびっくりしたのはミニマリズムと言うか、私はこれだけ物を減らしました関係の本が増えていたこと。前は英国風こぢんまり系統の本が多かったけど、それがなくなってる。物を減らしました関係の本は、興味はあっても買おうとは思わない。読んでもあまり参考にならないから。私は古本は買うの。ただし映画のノベライズ、原作。あるいは推理小説やSF。ベストセラー、話題本はまず買わない。自分の中で一定の基準設けてる。それと本は捨てない。時には処分するけど、ほとんど捨てない。次にまた読むから。気に入った本は何度も読むから。 

「イギリス式暮らしのシンプル整理術」・・あんまり役に立たなかった。アンシアのもそうだけど、向こうの本って写真が全然ない。同じ1400円でも日本の実用書ならもっと紙質もよく、カラー写真満載なんだが・・。まあ、私はアンシアのは一種の精神啓蒙書ととらえているから、写真がなくてもいいけど、こっちのはそういう気にもさせてくれなかったな。

再読・・イギリスBBCのテレビ番組「ライフ・ランドリー」が元になっているらしい。表紙やイラストは別として、写真が一枚もなく、視覚に訴えるものがない。こういうのはビフォーアフターを写真で見せなきゃ。一度読んで処分しようと思ったけど、思い直して取っておいた。数年ぶりに読み返したけどやっぱり得るものがない。でもこれからも取っておきます。本は捨てません!

「老いの片づけ力」・・図書館には収納や片づけの本があるかなと期待したのだがあまりなかったな。それとも貸し出し中なのかな。断捨離のが多いけど、私が読んでみたいのは阿部絢子氏のもの。あまり極端なものよりほどほどのやり方の方がいい。内容は実家の片づけ、実母との闘い。こちらのお母さんはかなり手ごわい。写真は一枚もなく、実家の一階の見取り図だけ。目に見えるビフォーアフターを期待するとはずされる。全編母親や弟への文句なので、たとえ古本屋で110円で売っていても買わないな。それでいて他の著作も読んでみたい。

「住まいの老い支度」・・阿部絢子さんの本がもう一冊あったので借りた。これは写真がついてる。こういう本には写真がなくちゃ。たぶんテレビでも紹介していたと思う。欲を言えば全体の間取り図を載せて欲しかった。書いてあることは目新しくない。と言ってもまだ二冊目だけど。一つのテーマで2~3ページずつなので、これだと短すぎて掘り下げることができない。表面的なことしか書けない。しかも何度も同じことをくり返す。したがって読み終わっても写真以外は印象が薄い。写真は雄弁だ。

再読。まあ一人暮らしならともかく家族がいるとなかなか片づけは難しいな。私自身は本やDVD以外のもの・・服とか靴とか食器とかには全く興味がないので増えることはない。

「禅に学ぶくらしの整え方」・・「心のもやが晴れるそうじと片づけ」という副題がついている。1ページのうち、上三分の一くらいがあいている。文章が印刷されているのは下三分の二だから、スカスカしている。1時間くらいで読めちゃう。書かれているのは、今までテレビで見たり本で読んだりしたことのあることばかり。永平寺での修業僧は持ち物が決められていて、本はだめなのだそうな。私には耐えられないな。

「毎日がときめく片づけの魔法 」・・みんなの本だなで借りたもの。具体的なことはほとんど書いてなくて、実用書と言うよりエッセイ風。著者のおじいさんの「表情は明るく、腸内は軽く、きちんと風呂に入って日々の清潔を」という言葉だけだな、心に響くのは。

「おばあさんの知恵袋」・・みんなの本棚から。桑井いねという人が東京新聞などに連載したものらしい。食べ物のことや暮らしぶり、衣類、身の回りのことについて詳しく書いてある。中でも印象的なのは衣類のことか。洗濯機も洗剤も柔軟剤もない。クリーニングに出すのもお金がかかる。そこであんなものやこんなものを使ってきれいにする。まあホントめんどくさかったのねえ。そういう知識がなくても、洗濯機に放り込んで洗剤入れて後はお任せにできる時代に生きててホントよかった。

「女たちの住宅事情」・・これはもう何度読んだかわからないくらい、くり返し読んでいる。いつも全部読むとは限らなくて、今回はこの人、次はあの人ということもある。共感できるケースもあれば、自分とはかけ離れているなあと思うこともある。私だって独身のまま生きていたかもしれないんだよな。もしそうだったら今でも神奈川にいたかしら。賃貸のままだったかしら。これからも何度も読むだろう、この本は。

「何もない部屋で暮らしたい」・・ミニマルライフ研究会。図書館から。10人の部屋の様子とか、考えていること。別にこうしなさいとか、そんな感じではなく、私はこうした、そしたら気持ち良かった・・そんな感じ。写真自体はそれほど役に立たない。自分もこんなふうにしようとか全然思わない。一人暮らしならいろいろ考えるけど、考え方の違う家族と一緒に暮らしていたのではミニマルもへったくれもない。

「大原照子のシンプル家事ノート」・・図書館から。1時間もあれば読める。内容は「55㎡の暮らし換え」とほとんど同じ。つまり一冊持っていれば足りるってこと。大原さんに限らずどの人の著作も内容が重複していることが多い。

「大原照子のシンプルライフ術 少ないモノで気持ちよく暮らす」・・図書館から。プロローグに出てくるユダヤ系英国人の老女の話が印象的。寝たきりにならないための努力。一人で暮らしていても身じまいはきちんとする。一人暮らしを助けるシステムは利用する。87歳の老女を襲ってケガをさせ、財布を取る人でなしもいて、全く腹が立つが、とにかく自立して生きる。さて、この本では若い頃とは違うのだからそれを受け入れる、無理をしないなどと書かれている。お湯を沸かしているうちに材料を切ってとか同時に複数のことはしない。鍋を火にかけたら絶対にそばを離れないとか。そうなんだよな、この頃ガスの火を消すの忘れたり、肝を冷やすことが多くなった。時短とか合理的とか、そういう時代は過ぎたんだよな。安全第一。関係ないけどこちらでは上杉謙信の影響で、看板には安全第一義なんて書いてあるのがあるよ。

「浪費が止まるドイツ式節約生活の楽しみ」・・みんなの本棚から。こういう内容の本は何冊か持ってる。一番多いのはイギリス。でも最近は買わないし、読まなくなってきた。書いてあることはだいたい同じだから。著者のサンドラ・ヘフェリンさんは20代の若い女性。日本へ来てここがおかしい、理解できないと思ったことを書いてある。節約の敵は義理・・冠婚葬祭・・と、コンビニ。まあ確かにね。私は他に自動販売機があると思うよ。

「89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた」・・大崎博子著。図書館から。写真が多く、短時間で読める。「お金がない」にもいろいろあって、こちらは住居とか恵まれていて、自分の足で歩けて。自分とはかけ離れていると感じるか、こういう風になりたいとうらやましく思うか人それぞれだろうな。

ブロンテ姉妹、オースティン、ギャスケル夫人

「エミリー・ブロンテ その魂は荒野に舞う」・・キャサリン・フランク。再読。ブロンテ関係は作品論に重みかかってるのが多いが、この作品のように生涯に比重かかってる本の方が好きだ。少しくらい想像力たくましくして書いてくれた方が読んでいて楽しい。ちょっと残念なのはアンがほとんど無視されていること。

「ブロンテ姉妹の抽斗 物語を作ったものたち」・・豆本とか机とか髪とか、ものを通してブロンテ姉妹の世界、あるいは18~19世紀の世界をひもとくのが異色。たいていは人生あるいは作品を通してだが、新しい資料は出てこないし、作品数も少ないしで、画期的なこと書くのは無理。じゃあ目線を変えて・・となる。この頃は机に向かって書くとは限らず、折り畳み式の持ち運びのできる・・脚のついてない・・机で書くことが多かったと。ノートパソコンを抱えて歩くようなものですな。あと郵便制度。まだ切手はなく、受け取った人が払うという。また、封筒に入れると料金がかさむので、紙を折り畳んで封印して・・。今の郵便書簡のような感じかな。シャーロットの生きている時代の途中から切手による方式が始まったらしい。

「ブロンテ・カントリーを歩く 北イングランド紀行」・・林勝太郎著。これは買ってからずっとほったらかしにしてた。発行は96年になってるから、20年以上だな。もちろんブロンテというのに引かれて買ったんだけど、読んでみるとブロンテ関係は三分の一。残りはビアトリクス・ポターとワーズワース。従って期待はずれなのだが、まあいいとしよう。もちろん書かれているのはパトリック、シャーロット、エミリーについてで、アンのことはほとんど無視されてる。ただ、他の人の本だと、エミリーは荒野から離れると体調を崩す、ハワースに戻ると元気を取り戻す、彼女は荒野なしでは生きていけなかったのだ・・で終わりだが、この本ではエミリーは自分勝手と表現する。確かにシャーロットやアンが家庭教師として苦闘していたのに比べると、エミリーは家で楽をしていたとも言える。でもそれを自分勝手と表現した人は今までいなかったような。

「アン・ブロンテの世界」・・この本は前にも読んだかもしれないが、忘れた。アンは長い間シャーロットやエミリーの付け足し的存在だったが、彼女をメインに据えて書かれた本も少しは出ている。もっとも、彼女達に関する情報量は少ないので・・作品数は少ないし、若くして亡くなったから・・どの本を読んでも似たようなことしか書いてないのが残念。誰か想像力を駆使したフィクションを書いてくれないかしら。

「エミリ・ブロンテ」・・真田時蔵著。最近ブロンテ関係は買ってない。どれも内容同じだから。これは図書館で見つけたもの。やっぱり内容に目新しさはゼロ。傾向としては父親パトリックのことを悪く書くことはなくなった。昔はかなりひどい書かれ方してた。その代表的なものはシャーロットの結婚に反対したこと。後から考えると、シャーロットは結婚しなけりゃもっと長生きできたと思う。でも結婚によってエミリやアンとは違う経験もできたわけで。

「エリザベス・ギャスケルとシャーロット・ブロンテ-その交友の軌跡と成果-」・・ギャスケルの書いた「シャーロット・ブロンテの生涯」はいちおう読んだ。いちおう・・というのは、読んでいると必ず眠くなって内容が頭に入ってこないからだ。つまり退屈。出版された当時は大評判になったようだが、その後評価が下落・・というのは知らなかった。何度も同じことが書かれているのが不思議だったが、いろんなところに発表した論文をまとめたものだからだった。

「ブロンテ姉妹を学ぶ人のために」・・以前は一人の人が一冊書くのは当たり前だったけど、この本のように複数の人が・・研究者が・・それぞれのテーマで書いた論文を集めてというのも近年見かけるようになった。したがって同じことが何度も書かれていることが多い。ブロンテ姉妹については書き尽くされているようなところがあり、そのため近年では父親パトリックについてや、姉妹の初期の作品・・アングリアやゴンダルについて書かれることも多くなった。未開拓部分というとそれしかない。私はアングリアやゴンダルには興味ないので、読んでいても退屈。

「ジェイン・オースティンの手紙 」・・これはまだ神奈川にいた頃買ったもの。オースティンが姉や近しい人に送った手紙を集めたもの。昔の人はよく手紙を書いた。内容は噂話とか近況とか・・何を買っただの、どこを訪問しただの・・私だったらこんな生活はごめんだ。一人でいたい。交際で時間無駄にしたくない。いや、私のことなんかどうでもいいんだけどさ。オースティンはブロンテ姉妹みたいに家庭教師はせずにすんだところをみると、少しは生活楽だったのかな。彼女や姉のように一生独身で終わる女性もいれば、次々に子供を産んでる人も。出産で命を落とす女性も何人かいて、少しは亭主の方も考えろよ・・と思ったりして。手紙は姉の手で一部削除されたりしているらしい。そう言えばエミリが亡くなった後、シャーロットが詩を直したり余計なことをしたようだが、カサンドラにしろシャーロットにしろよかれと思ってしたことなんだろうなあ。ずっと後になって研究者がたくさん出るとは思いもしなかっただろうし。

歴史・伝記

「茶の文化史」・・これは岩波新書。ダンナの本。ダンナはたぶん一年に一冊読むか読まないか。私の本はほとんどが推理小説か映画の原作。だから時々気分を変えるためにこういうのも読んでみる。まあ・・がまんして読んだけどつまらん。わかりにくい。

「教科書には載っていない!戦国時代の大誤解」・・熊谷充晃著。妹が貸してくれた文庫。彼女は私とは正反対の性格で、読み終わるとすぐ処分してしまうタイプ。本やDVDは数えるほどしか持ってない。この本は例えば冷酷残忍だったと思われている織田信長は実は無類のお人好しだったとか、そういうことがいろいろ書かれている。我々には歴史小説や大河ドラマによって刷り込まれた一定のイメージがあるが、そのほとんどは間違いであると。まあ今更大河の描写を事実と信じ込むほど子供じゃないから、読んでびっくりということもなかったな。

「日本史の内幕」「歴史の愉しみ方」・・「英雄たちの選択」はわりとよく見るので、磯田道史氏の著作も読んでみようかと図書館から借りてきた。ちょうどテレビの「スイッチ・インタビュー」で磯田氏の書斎がうつったが、机の上は古文書が山積み、後ろの本棚は地震が来たら倒れそう。地震と言えばこの本の中でもこれから絶対に来る首都直下型地震とか南海トラフ巨大地震のことで警鐘を鳴らしている。来るとわかっているのに何でああやって高層ビルを建て続けるのか、私にはどうしても理解できない。さて磯田氏と言えば古文書。何か出物がある度に新幹線とか使って見に行く。お金も手間も大変だと思うけど、それを惜しんでいては仕事はできない。やりたいこと、興味の対象がいっぱいあって時間が足りない、そんな感じ。

「江戸の忘備録」・・磯田道史著。図書館にはもっと揃えてあるかなと思ったが、そうでもない。「武士の家計簿」みたいな知られた作品は貸し出し中。こちらは新聞に連載したものなので、一つ一つが短い。

「岩宿の発見 まぼろしの旧石器をもとめて」・・これはダンナの本。相沢忠洋著。家族の離散、奉公時代、戦争など苦労の日々がつづられる。冒頭納豆の行商から始まるのが意外。最後の方が駆け足気味だったのも意外。

「ミケランジェロの生涯」・・ロマン・ロラン著。これは善光寺に初詣に行った時見つけたもの。値段が書いてなかったので、店主にいくらですかと聞いたら売り物じゃないと言われた。じゃあ何で並べてあるのかなと思ったが、他に欲しいものもない。ロマン・ロランは「ベートーヴェンの生涯」も書いていて、それを読んだことがあると言ったら、なぜか気を変えて売ってくれた。そういう人になら売ってもいいとか言って。あとがきを読むと、ロランは他にトルストイの生涯も書いているようで、そっちも読んでみたいものだ。ダ・ヴィンチの伝記は私も何冊か持ってるが、ミケランジェロのはない。たくましい体と旺盛な創作意欲・・というのが彼のイメージだが(チャールトン・ヘストンのせいで)、この伝記はそれを覆す。病気がちで始終お金に困り、仕事は遅れに遅れ・・。

「科学者キュリー」・・キュリー夫人の伝記は何冊か持ってる。娘のエーヴが書いたものが有名だが、時代が下るにつれ、恋愛スキャンダルとか放射能の害を認めようとしなかったこととか、そういうマイナスの面も書かれるようになった。この本もそう。写真にしろ、書いてあることにしろ、目新しいものはあまりない。でも、マリーは実験にすべての時間を使いたいと願いつつも、女性なら家事や育児に時間を取られることは仕方がないと考えていたことは印象に残ったかな。ピエールは家事の分担なんて考えもしなかったし、そもそも家事の必要性さえ気づいていなかっただろう。それと、結果的にマリーは家事や育児のためにその分だけ放射能から離れていたことになる。それがなかったらもっと早死にしていただろう。娘のイレーヌ・ジョリオ・キュリーの短い伝記付き。ラジウムのこと夜行性って書いてあったのが笑える。夜になると動き出しそうで!たぶん夜光性の間違いだろう。

「ドストエフスキイの生活」・・小林秀雄著。古本屋で買ったもの。いつも殺人事件じゃまずいと思って、時にはこういうのも読んでみるのだが、何と書いてあるのかさっぱり頭に入ってこない。文章が長くて何が言いたいのか、否定しているのか肯定してるのかわからなくなってくるのだ。最後の方に75年祭での講演がおさめられていて、これはまあわかる。聴いてる人にわかってもらわなくちゃならないから文章は短いし、説明的。私はまだドストエフスキーの作品は読んだことがない。いつか読もうとは思っているので、それの取っ掛かりになるかなと思ったが、なったのやらならなかったのやら。それにしてもギャンブルに溺れているところは凄まじい。こういうどうしようもなくなってる人を見捨てずに助けてくれる人がいるのもすごい。で、その助けるためのお金をまたギャンブルにつぎ込むというのがこれまた凄まじい。

「トルーマン・カポーティ」・・文庫本上下。普通の伝記ではなく、聞き書きスタイル。写真を見ると、カポーティはピーター・ローレにちょっと似ているな。

「「ローマの休日」を仕掛けた男 不屈の映画人ダルトン・トランボ」・・みんなの本棚から。借りてから8ヶ月くらいたってるが、やっと読み終えた。私は「ローマの休日」も「スパルタカス」も「パピヨン」も「ジョニーは戦場へ行った」も見てないんだよな。ちょっと前NHKBSで「スパルタカス」やったんだよな。録画しときゃよかった。去年だったか映画館でダルトンが主人公の映画の予告見たけど、どうせWOWOWあたりでやると思って見に行かなかった。でもやらなくて、見に行けばよかったかな。本の方は読んでいてもさっぱり頭に入ってこない。文章が・・何を言ってるのかわかりにくい。そのせいでこんなに長くかかったんだけどさ。

「羽仁もと子伝」

「われよりほかに」・・谷崎潤一郎の晩年12年の記録だが、これを買った人はちゃんと読み終えたのかな。500ページ以上もある労作で、よほどのファンか研究者でないと読む気になれないだろう。私はそのどちらでもないけど、いちおう全部読んだからね~。それにしても嫌なジジイだよな、著者はよくがまんしたよな。

「アンのゆりかご」・・テレビは見てない。本も妹が貸してくれたから読んだだけ。1900円くらいするから手が出ない。柳原白蓮や市川房枝の伝記は以前読んだが、女性が参政権を得るまでには大変な苦労があったのだと知り、それ以後はかかさず選挙に行くようになった。本音を言えば選びたくなるような人も政党もないけれど、それでも棄権はしない。

「巨人伝」・・南方熊楠の伝記。半分くらい読んで数ヶ月ほったらかし。やっと読み終わった。図書館だったらすごい延滞料取られるな。読みにくさの原因は手紙。読んでいても意味がわからない。そのうち頭が痛くなってくる。

「遠い日々に乾杯」・・遠藤実著。みんなの本棚から。東京新聞に連載したものらしい。どうりで一つ一つが短い。ミノルフォンのミノルは遠藤氏の名前から来ているらしい。

「美智子妃」・・みんなの本棚から。著者の河原敏明氏は皇室ジャーナリストらしい。1987年というと今の天皇もまだ独身の頃。25年たってるけどやってることは同じで、いじめ体質はちっともなくなっていないようだ。

エッセイ・雑学・その他

「わが旧牧師館への小径」・・図書館から。ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」は読んでない。「呪いの館」も数十年ほったらかし。カバーに描かれているホーソーンの肖像はえらくハンサムだ。このままでダーシーいけそう。晩年の写真は別人のよう。ま、仕方ないけど。ソローの作品と似ているけど、こちらは短いので、眠くなる前に読み終えられる。十津川物の後でこれを読むと「、」の少なさが際立つ。そのうちこれって目で文字を追うより、声に出して読む方が・・それを考えて書かれているのではと思えてきた。まあいつも何とかかんとか殺人事件ばっかりじゃアレだからと、こういう高尚なものもインテリぶって借りてくるんだけど、頭には入りませんな。

「二人で夜どおしおしゃべり」・・小池真理子氏のエッセイ。題名から対談形式かと思ったが違った。ふむふむと思いながら読んだが、読み終わるともう思い出せない。

「なんとなくな日々」・・川上弘美さんのエッセイ。軽い内容でサラサラッと読める。文章がおもしろい。

「仙台ぐらし」・・伊坂幸太郎著。みんなの本棚から。「重力ピエロ」とか「アヒルと鴨のコインロッカー」など映画化されているが、読んだことも見たこともなし。あれこれ心配したり気を回したりの部分は自分にもあるので共感しながら読む。本に出てくるずうずうしい猫みたいに将来やまわりを気にしないで生きられればいいのだが。

「すべては今日から」・・児玉清氏のエッセイ。珍しく新刊を買った。新聞の書評を読んで興味持ったもんで。そのわりには8年もほったらかしにしてたけど。本が大好きという部分にはすごく共感持てた。蔵書が2万冊とか、私なんてまだまだだわ。がんばって読むわ。

「台所のおと」・・独特な文章だ。

「ぼくはこんな本を読んできた」・・こういう内容で一冊の本ができちゃうのかって感じ。

「わたしの茶の間」・・みんなの本だなから借りてきたもの。沢村貞子さんは・・もう亡くなって20年近くたつのか、早いなあ。

「リンボウ先生のへそまがりなる人生」・・みんなの本棚で借りてきたもの。内容にイギリスが含まれていると、ちょっと読んでみようかなという気になる。サッと読めるけど、後で何度も読み返したくなるような本ではない。

「藤原主義 」・・みんなの本だなから借りたもの。2001年というと15年前か。あれからいろいろありましたな、紀香さん。「SPY_N」しか見たことないけど、あれはひどい映画でした。決死の覚悟でやったことが書かれているけど、映画そのものがあまりにもひどいので、残念ながらあのシーンの価値も見えてこない。

「遺書」・・松本人志著。みんなの本棚から。「週刊朝日」に連載されたものらしい。一番印象に残るのは一本5万円という原稿料。なかなかこういうのはっきり書く人いないでしょ。

「松本」・・松本人志著。一作目の「遺書」はベストセラーになったのだそうな。でもこうやってみんなの本棚に二冊とも置いてあるってことは、読み終えたらもういらないってことなのかな。いやいや、自分以外の人にも是非読んで欲しいから寄付したのかな。

「阿川佐和子のガハハのハ」・・みんなの本棚から。「週刊文春」に連載されたものらしい。1999年から2001年というと20年ほど前だ。中にはもう亡くなられた方もいる。阿川さんが聞き出すというより、ゲストの方から喜んで話してるという感じ。ちょっと残念なのは本の題名。もうちょっと他にありそうなものだが。

「周作塾 読んでもタメにならないエッセイ」・・みんなの本棚から。初めは千葉周作語録か何かだと思った。そしたら遠藤周作氏の方でした。読んでいておもしろかったけど、読んだ後も手元に置いておきたいほどじゃない。

「人なつかしき」・・瀬戸内寂聴著。みんなの本棚から。1983年発行になってる。故人への追悼文が多い。市川房江さんとか神近市子さんとか。この二人に関する本は私も数冊持ってる。市川さんについて書かれた本を読んで、女性が選挙権を獲得するにはこんなに苦労があったのかとわかった。独身の頃はあまり選挙には行かなかったけど、今は必ず行く。たとえ選びたい人や政党がなくても行く。でなければ彼女達の苦労が無駄になる。

「ミステリーの書き方」・・みんなの本棚から。これのいいところは、貸し出し期限のないこと。借りてきてから1年くらいたってるかも。内容はぎっしりという感じで、興味深いけど読みにくくもある。作家は意外と儲からないから書き続けるしかないとか、書くのは苦しいけど自分の好きなコトやってるんだしとか、締め切りは守るようにしているとか、意外と皆さん後に続く者のために真面目に書いてる。

「ヨーロッパ留学生 個性と行為の発見」・・三省堂新書。これは実家の車庫の二階にあったもの。誰の本だろう?置いといたって誰も読まず、カビが生えるだけ。私が読んであげる!あとがきに1969年とある。今読むと古臭いことばかりだ。今はなくなってしまった国もある。ユーゴとか。不便で不親切で不安な反面、親切で誠実で温かい体験も。こういうのって今ならテレビで毎日のようにやってるから、わざわざ買って読む必要もないけど、昔はね。

「編集兼発行人」・・みんなの本棚から。山本夏彦著。サラッと読める。私も奥付は見る方だ。そうか、買ってからもう〇〇年たつのか・・とか。〇刷か・・売れているんだな・・あるいは、売れていないんだなとか。便利な世の中になったが、実は本は入手しにくい。近くに本屋がない。ネットで検索すると電子版しかない。何だよ~あたしゃ紙の本が読みたいんだよ~。”本と人がめぐりあうのは、今やまれなる「縁」となった””明日という日があると思ってはならない””そのとき買いそこなったら、二度とお目にかかれない”・・うんうん、そうそう。

「謎物語 あるいは物語の謎」・・みんなの本棚から。2時間ほどで読める。北村薫氏は「ターン」の人だな。すらすらと読めたけど、頭の中にはこれと言って残らない。似たようなトリックだと感じても、別にパクリではなく、人間の考えることだから似通っていて当然と。作家も大変だね。まあそういうおおらかな気持ちで私は読んでますけど。

「他人と深く関わらずに生きるには」・・池田清彦著。みんなの本棚から。「人生の検証」に比べれば読みやすい。かなり過激な(←?)ことも書かれているが、時々「〇〇するのはやめようね」という文章があって、鋭さが和らげられる。ちなみに私はどこにも車の姿が見えなくても、赤信号なら渡らない方です。絶対にというわけではありませんが。つまり私は著者に言わせればバカということになりますな。

「人生の検証」・・みんなの本棚から。秋山駿という人が書いたもの。軽いエッセイかなと思って借りたけど、やたら難しく重い。こりゃ失敗したかなと思ったが、せっかくなので全部読んだ。難しすぎて全然頭に残りまひぇ~ん。

「はるかな本、遠い絵」・・みんなの本棚から。読みながら作者の川本三郎氏の書斎を覗いてみたいものだと思った。さぞたくさんの本やDVD、資料があることだろう。そんな想像をしてしまうような内容だ。あまり知られていない人の作品をていねいに取り上げる。林芙美子とかを除き、私とは興味の範囲がずれているけど、それでもおもしろく読めた。

「自分ひとりの部屋」・・珍しく新刊書を買った。ヴァージニア・ウルフ。新聞に紹介記事が載っていて興味を持ったからだが、読んでみるとさほどでもなかった。ウルフの作品は「オーランドー」くらいしか読んでないが、いちおう他のも読んでみたいとは思っている。でも、何だかわかりにくい文章。まあたいていの女性には個室も静けさもなかったし、書くのを中断させる邪魔がしきりに入ったというのは・・。今だって私の頭の中は「一人になりたい」「静かにして欲しい」「しゃべりたくない」・・そればっかだもんね。人と付き合うことや会話が痴呆防止になると言われたって、一人でいたいんだもん。おしゃべりったって愚痴や悪口ばっかだし、そんなことに残り少ない時間を使いたくないっての。

「第2惑星からの訪問者」・・これはずっと前古本屋で100円で売っていたので買った。後半は「UFO同乗記」という題で文庫になっていて、すでに何度か読んだけど、前半部は読んだことないので、重複するけど買ったのだ。今では月の裏側の都市も金星人、火星人、土星人、寿命が千年もあまり信じている人いないと思うけど、この頃はどうだったのかな。宇宙人との遭遇から60年以上、ジョージ・アダムスキーの死から50年以上たったけど、いまだに知的生命体との遭遇はなし?EUの実現で世界が一つになる一歩を踏み出したかと思われたけど、それも危うくなってきている。アメリカの状態も協調路線とは思えないし、たぶん何十年たっても地球人は、知的生命体が接触できるほど成長しないんだろう。いつまでたっても金星人や土星人が現われない、いい言い訳になる。本は訳者が違うせいか、初めて読んだみたいな印象。聖書関係も多く、アダムスキーが自分の思いを聖書や宇宙人を利用して語っているような気がする。日本人なら神道や仏教もありますけど・・と思うだろうな。それにしても異星人との遭遇などが「地球の静止する日」とほぼ同じ時期ってのは偶然ですかね。それと、アダムスキーがホテルなどで異星人と会っているのを目撃した人はいないのかね。

「シャーロック・ホームズ~ガス燈に浮かぶその生涯」・・ドイル以外の人が書いたホームズ物はいっぱいあるけど、今まで一冊も読んでいない。読み始めるときりがないから買わないことにしている。この本は・・まあホームズの一生を書いているということで読んでみてもいいかな・・と。正直言ってわかりにくい。読んでいて退屈。アイリーン・アドラーとの間に生まれた子供がネロ・ウルフ?何じゃそりゃ。切り裂きジャックもホームズの手にかかれば即解決。まあ確かに年代的に一緒だからこういうふうに書いてみたくもなりますわな。

「ヘンリ・ライクロフトの私記」・・時々こういうのを買ってしまう。いつも殺人とかゾンビばっかり読んでるわけじゃない、こういう格調高いのも読むのよとばかりに。主人公は遺産が入って、それまでの苦しい生活から抜け出すことができた。お金があるのって何とすばらしいことだろう。居心地のいい家、有能な家政婦、好きな時に好きな本を読む。時には誰かを援助してあげることもできる。でも、ライクロフトが実在するかのような内容とは裏腹に、作者の生活は苦しく、若くして亡くなる。それだけに読んでいてやるせなさがつのる。

「源氏物語99の謎 」・・読み返した。これにしろ、渡辺氏のにしろ、いろんな考えがあるものだなあ・・と。

「古代人99の謎」・・ダンナの本。退屈で眠くなる内容。 

「ピラミッド99の謎」・・ついでに「ピラミッド99の謎」も読み始めた。うちにある99の謎もの(←?)はこの三冊だけ。

「魂の荒野」・・いつ借りたか忘れるほど読み終わるのに時間がかかった。と言うか、読んでも全然理解できないんだけど。精神病質という表現が、近頃では人格障害と言われるようになったそうな。近頃では差別表現に厳しくなって、テレビでもいちいちお断りの字幕が出る。

「坂口安吾 新潮日本文学アルバム」・・みんなの本棚から。坂口の作品は「安吾捕物帖」しか読んでない。何と言うか自分が何を書きたいのか、どういう路線で行きたいのか定まらずにいた人って感じ。びっしり書かれた手紙とか載ってて、丹念に読めばどういう人物なのかわかるのかもしれないけど、そんな気にもなれず飛ばし読み。私も根がなくなってきているな。奥さんが書いたという「クラクラ日記」は昔テレビでやっていたけど、一瞬見ただけ。題名からして喜劇かと思ったけどそうじゃなさそうだな・・と思った記憶がある。

「幸福に生きた「内気なネコ」の話」・・みんなの本棚から。本多信一著。内向的な性格は直す必要なしという内容。まあ確かに本にしろテレビにしろ講義にしろもっと積極的な性格に、もっと上を目指そう、もっといい生活をってのが多い。別にそこまで目の色変える必要ないじゃんと、私も思う。猫を見習いましょう。

「イギリス紳士のユーモア」・・小林章夫著。講談社の学術文庫。みんなの本棚から。去年の秋に借りたもの。一年に数回しかあそこには行かないもんで。これは(学術文庫にしては)読みやすい方かな。イギリス紳士とは言うけど、フランス紳士とかアメリカ紳士とはそう言えばあんまり言わないな。

「法隆寺を支えた木」・・西岡常一、小原二郎。ダンナの本。宮大工の西岡氏の部分はまだ意味わかるけど、小原氏の部分になると専門的すぎてよくわからない。ヒノキがすぐれているってことだけはわかったけど。