バーニング・オーシャン

バーニング・オーシャン

マーク・ウォールバーグの映画を見るのは久しぶりだ。いちおうファンなんですけど。これは2010年にメキシコ湾で起きた石油掘削施設での事故をもとにしていて、エンドクレジットでは犠牲になった11人の写真が出る。マークは・・ちょっとおなかが出ていたな。演じている実在の技師マイクが太めだからかな。妻子を残し、また施設での三週間が始まる。主任のジミーやってるのがカート・ラッセル。マイクの妻フェリシアやってるのがケイト・ハドソンで、血はつながってないけど父娘共演か。ジミー達を雇っているのがBP社で、そこから来ているウェドリンがジョン・マルコヴィッチ。会社は遅れやそれに伴う出費などを惜しみ、安全をなおざりにする。施設はあちこちが故障し、直してもすぐ壊れる。セメントテストとやらを気にするジミー。海底で何が起こっているのかは、見せられてもよくわからない。いろんな人が出てくるが、誰が誰だかわからない。ヘリに鳥が衝突するなど、いやな予感感じさせる描写も。この後どうなるのかだいたいわかっているので、その時が来るのを待っている感じ。一度起きてからはたたみかけるような感じ。爆発なんかはもう見慣れているけど、ここまで連続しているのはあまり見たことがない。と言うか、はっきりしているのは爆発してること、ものが飛んでくること、燃えていること。誰が何をしているのか、どうなっているのか、ここはどこなのかと言ったことはよくわからない。誰にもほとんど何もできない。さっさと逃げるしかない。幸運だったのは、このディープウォーターホライゾンの近くにバンクストン号がいたことだ。いなかったらもっと犠牲者が出ていたかも。沿岸警備隊に連絡が入り、衛星からの画像で火災を確認。ヘリが救助に飛び立つ。施設に取り残されたマイクとアンドレア(ジーナ・ロドリゲス)をこのヘリが救助するのかなと思っていると、二人とも燃え盛る海へダイブ。助かっても素直には喜べない。妻子と再会できたのはうれしいが、できなかった者もいる。遺族に怒りをぶつけられるのがつらい。監督はこういうスケールの大きなものが得意な(たぶん)ピーター・バーグ。とにかく大爆発と猛烈な炎は大迫力で、映画館で見ていたらさぞ凄まじかったことだろう。バーグはいい仕事したと思うけど、ヒットはしなかったようで、そこは残念。