バード・オン・ワイヤー

バード・オン・ワイヤー

適当に笑えて適当にハラハラして、アクションがあって・・という楽しい映画はなかなかないものだ。残酷すぎたりイチャイチャがあったりだと、家族揃って見れない。あんまり入り組んでいるのも、せわしない(画面がゆれるとか)のもだめ。この映画はアクションや笑いはOKだけど、イチャイチャはバツ。ラストシーンも下品だな。題名ももうちょっと何とかならなかったものか。主演はメル・ギブソンとゴールディ・ホーン。最初のうちギブソン扮するビリーのことがよくわからない。話もニューヨークとかデトロイトとかあちこち飛ぶ。悪徳麻薬デカがいて、ビリー・・実はリック・・の証言のせいでソレンソン(デヴィッド・キャラダイン)は刑務所へ、ディッグス(ビル・デューク)は行方をくらます。その後15年間リックは定期的に名前・仕事・住所を変える。犯人達にお礼参りされないための証人保護制度って日本にもあるのかな。・・と言うか、一生逃げ回るような生活は気の毒だな。リックは表向き死んだことになっている。恋人マリアンヌ(ホーン)は今では弁護士。ある日死んだとばかり思っていたリックに会ってしまい・・。おりしもソレンソンが仮釈放で出てきて、リックに復讐だとディッグスとともに追ってくる。FBIに協力者がいるせいでリックはピンチに・・マリアンヌまで追われるはめに。スピード感のある展開は見ていて楽しいが、二人に比重かかりすぎのせいで、悪役二人のカゲはうすくなってしまった。と言うか、ソレンソンが仮釈放認められるとは思えないのだが・・。ホーンはよっぽど足に自信あるのだろう、脚線美強調しまくり(まあ彼女の場合胸の強調はムリだからね)。ギブソンはお尻見せるが毛がびっしり(見せんでいい!)。一番カッコよかったのは獣医のレイチェル(ジョーン・セヴェランス)。豊かな髪、怪しく光る透き通った瞳、鮮やかな手際、さっそうとした行動力。リックらを追って撃ってくるヘリを見るや銃を取り出し反撃。その勇敢さ、冷静さ。いや~マジでシビレますた!クライマックスは室内動物園で、ちょっと変わった設定だが、こちらは今いち。何たってレイチェルの勇姿です!ホーンのパンチラも印象的ですが。途中泊まったモーテルの管理人の名前がノーマンだったり、シャワー中マリアンヌが悲鳴を上げる(ゴキブリのせいで)「サイコ」のパロディが楽しい。よくできたコメディー。