ハード・ターゲット

ハード・ターゲット

前テレビ東京でやったのを見た。白いハト、二丁拳銃、スローモーション・・ということで監督はわかりますね、ジョン・ウーです。チャンス(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は除隊後船員になったが、船長が密輸しているのを知り・・。悪事をあばいたのに、それ以来仕事にありつけない。ひょんなことから行方不明の父親を捜しているナターシャ(ヤンシー・バトラー)を手伝うことになる。彼女のことはあまりよくわからないが、お金だけは持っているようで。まあとにかく二人がくっつけばいいのよ。そうすりゃストーリーが進む。あ、くっつくったって恋に落ちるとかそういうことではないですよ、ウー監督ですから。ナターシャの父はホームレスだったようだ。なぜ知らせてくれなかったのかと嘆く彼女だが、チャンスには父親の気持ちもわかる。みじめな境遇を知られたくないし、助けを求めたくもない。そのうちに父親の死体が見つかる。父親捜しはこれで終わりと思われたが、チャンスは他殺だと確信する。今回の悪役はランス・ヘンリクセンとアーノルド・ヴォスルー。ヘンリクセンもがんばっているが、イムホテップの方がやっぱりインパクト大。目つきがすごい。彼らの仕事は、身寄りがなくある程度訓練された男(たいていは元軍人)を用意し、金持ちの客にマンハンティングを楽しんでもらおうというもの。ナターシャの父もお金欲しさに・・。このハンティングは残酷なので見ていて気持ちのいいものではない。待遇の改善を求めて警官がストライキ中とか、検視医がぐる・・とか、それらしい理由くっつけているが、銃撃戦やら爆発やらやりたい放題なのはリアルさに欠ける。チャンス達が動き出したと知ると、敵は今度はチャンスを標的にしてやれ・・となる。前半は町の中だが、後半は野外。ムードが変わる。逃避行を続ける二人は恋に落ちるはずだが、ウー監督ですから。スローモーションで時間くうからラブシーン入れてるヒマない(たぶんね、ノーカットで見たわけじゃないから)。チャンスは叔父の家へ(都合のいい展開)。クライマックスは変な工場での銃撃戦と爆発。あまりにも撃つので残酷だしリアルじゃない。今回のヴァン・ダムはチリチリにカールした髪でしかも長髪。ジーパンやコートは汚れて臭そう。ナターシャに謝礼もらって、滞納している組合費払って船に乗るつもりだったけどこれからどうするのかな。映画が終わってから恋に落ちるのかな。