ハードジャッカー/標高10、000フィートの死闘!

ハードジャッカー/標高10、000フィートの死闘!

ビデオをレンタル。シカゴ市警のジャック(トーマス・イアン・グリフィス)は、妻と二人の子供を殺されて以来自分を責め続け、自分も死にたいとばかりにムチャな捜査をし、まわりからはクラッカージャック(いかれジャック・・これが原題)と呼ばれている。そのせいで無理に休暇を取らされ、兄のマイケル、義姉のアニー、赤ん坊とともにロッキー山脈にあるホテルへ。山岳ガイドのK.C.(ナスターシャ・キンスキー)と出会い、心も少しほぐれる。ホテルにはドン・ロッソという老人が部下のマリオと泊まっていた。ロッソが持っている5000万ドルのダイヤを狙って、マリオの手引きでゲッツ(クリストファー・プラマー)一味がホテルを占拠。ゲッツは元東独のスパイで、マリオに雇われてジャックの妻子殺した男。食堂でマリオを見たジャックは殴りかかり、そのせいで部屋に戻ったため、人質にならずにすむ。ゲッツのことも思い出したジャック、一人だけの孤独な戦いが始まる。・・てなわけで「ダイ・ハード」風味。高層ビルならぬロープウェイでしか行き来できない山のホテル。途中救援に来た軍隊もやられてしまう。一味はダイヤを奪った後は氷河に仕かけた爆薬で雪崩を起こし、証拠を隠滅する計画。クライマックスまでいちおう興味をつなぐよう努力していると思う。でも悪者一味の手際が悪すぎる。何もこんな不便なところで襲わなくたって。ロッソはマフィアのボスだろうが、ここへ連れてきているのはマリオだけ。病気だらけなら看護婦を送り込み、ダイヤのありか探らせるとか。従業員や客をつかまえたり一味がいちいち部屋を調べ、殺して回るのも変。普通の客になりすまして宿泊し、マリオが仲間なんだからロッソの部屋へ直行すればいいじゃん。手を回してロッソのまわりの部屋取れば少しくらい音がしたって・・。わざと騒ぎを大きくし、余計なこと(雪崩なんかその最たるものだ)やってる。ピンチに陥ったせいでジャックはマイケルと和解できた。弟思いのマイケル、それを支えるアニー、そして赤ん坊のかわいいこと!旅先で美人で頭のいいK.C.と出会うのは都合がよすぎるが(それを言うならマリオやゲッツと出くわすのもそうだけど)、まあいいでしょ。この頃のグリフィスは豊かな髪が美しい。キンスキーも美しい。しょぼくてもたついたアクション映画だが、わりとおもしろかった。グリフィスは雪崩が似合う(←?)。