夢の降る街

夢の降る街

島に住むマリーナ(デミ・ムーア)には予知能力がある。ボートで島へやってきた肉屋のレオ(ジョージ・ズンザ)を運命の人と思い込み、結婚する。ニューヨークへやってきた彼女は、その不思議な能力でまわりの人に影響を与える。向かいに住む精神分析医のトレマー(ジェフ・ダニエルズ)は、霊感なんて信じないが・・。ロマンチックなファンタジーという感じで、出てくる人はみんないい人。ラストはみんなハッピー。この頃のダニエルズはまだステキだな。デミはぴらぴらカールの金髪で、いつもと感じが違う。彼女には黒髪でショートというイメージがある。「Mr.ブルックス」みたいな。彼女には以前スカーペッタシリーズのヒロインをやるという話もあったようだ。今のところ実現していないが、さぞ似合うことだろう(スカーペッタは金髪だが)。話を戻して突然の美女の求婚に有頂天のレオだが、結婚直後からマリーナの言動についていけず、悩み始める。彼女は自分を愛してるから結婚したのではないのかも・・。夢のお告げに従っただけなのかも。レオはとてもいい人で、マリーナが普通の女性なら不満も持たず、幸せに暮らせたと思う。途中で趣味の合うステラ(メアリー・スティーンバーゲン)と知り合ったとしても、友人以上の感情は持たなかっただろう。レオは結婚が間違いだったと気づくが、マリーナのことは大事に思っている。だからステラとの恋に悩む。いちおう見てる人を笑わせようとあれこれやっているが、根本的なところでずれてる感じ。予知っていいことばかりとは限らない。病気や死の場合もあるはずだ。その場合マリーナはどうするのか。また、なぜ彼女は運命の人を間違えたのか。この先トレマーを待ちかまえているであろう障害はどうするのか。つまり「ミディアム」のジョー同様、彼には妻に振り回される未来が待っている。見ていてもマリーナに予知能力がある必要を感じない。トレマーが本命かと思ったらやっぱりレオが運命の人でした・・くらいのことやらなきゃ。最初から見え見えのラストでは芸がない。他にフランシス・マクドーマンド。ユージーン役マックス・パーリックはどこかで見たような。