ヤギと男と男と壁と
これは題名からしておもしろくなさそうで。20分くらいのところで、記者のボブが、リンについてきたことを後悔するんだけど、それって見ている私も同様で・・。見始めたこと後悔してた。ナレーションはてっきりリン・・ジョージ・クルーニーだと思っていたら、ボブ・・ユアン・マクレガーで。あら、ユアン出てたのね~。ボブは妻のデボラが編集長とくっついた悲しみを癒すため、クウェートだかイラクだかの危険地帯へ。そこで出会ったのが不思議な男リン。この二人の珍道中・・砂漠をさまよったりつかまったりする間に、リンの過去が語られる。ビル(ジェフ・ブリッジス)という男の提唱した新世界軍、スーパー戦士・・あれこれ実験的・夢想的なことやって、結果は出たのやら出なかったのやら。そのうちラリー(ケヴィン・スペイシー)という男のせいで計画はとん挫。リンは最初OBって言ってたけど、実は”幽体離脱”したビルに呼ばれたのだと言い出す。着いた先の何とか基地ではラリーが指揮取ってて、ビルは部下になってる。前にヤギを集めて、念力で心臓止めるという訓練やったけど、ここにもやっぱりヤギがいる。前のは鳴かないよう声帯を取ってあって、”ヤギたちの沈黙”・・ここで笑うのだろう。リンはラリーの点穴のせいで、いつ死ぬかわからない・・と言うか、もうガンに侵されている。途中で注射打ってたけど、モルヒネ?点穴って○年殺しってやつ?その時は死ななくて、○年後に死ぬ。ボブは”点心”って言っていて(字幕ではね)、ここも笑うところなんでしょう。あと、盛んにジェダイという言葉が出てくるのも狙ってるのかな。限りなく事実に近いというスタンス。ソ連・超能力者・・はいはい「サスペクト・ゼロ」、CIAのMKウルトラ計画・・はいはい「実験室KR-13」。真面目に見るにはバカバカしすぎるけど、不真面目に見るには真面目で・・こういうのよくわからないな。ユアンがいつも通りかわいくて、情けなくて・・。最後までがまんして見たのはあなたのおかげよ~。ホプグッド准将役でスティーヴン・ラング。ちょっと老けたかな。ロバート・パトリックはうんと老けた。これで太ってふくれてたるむと、トム・ベレンジャーと区別つかなくなる。結局彼は何のために出てきたの?ブリッジスとスペイシー・・「光の旅人」コンビの復活か。ブリッジスはこっちのヒッピー崩れのおっさんの方がはまってる。スペイシーは陰険なキャラ。女性はほとんど出てこなくて、そこは潔くてよかった。