夕陽に立つ保安官

夕陽に立つ保安官

今や西部劇は絶滅危惧種なのでは?テレビでは時々マカロニ・ウェスタンを放映しているけど、私は興味がないので全然見ない。ジェームズ・ガーナーは残念なことに去年(2014年)亡くなってしまった。この作品はコメディーだけど、ちょっと・・いや、かなり中途半端。ゆるい。ぬるい。プルーディ役ジョーン・ハケットが作品のテイストに合っていないと書いている人が多いが、私にはそもそもこのプルーディというキャラがはっきりしてないように思える。ハケットと言えば、私はなぜか「マタクンベの黄金」を劇場で見ている。あの映画でも彼女は元気がよくて、よく動いていたような。残念なことに彼女はガンで49歳という若さで亡くなってしまった。今見るとジョーン・キューザックによく似ていると思う。さてストーリーだが、金鉱の発見でわっと人が集まり、活気はあるけど秩序のない町。無法者ダンビー一家のせいで、保安官は殺されるか逃げ出すか。ある日ふらりと現われたジェイソン(ガーナー)。豪州へ行く豪州へ行くと言いつつ、いつの間にか保安官に。副保安官ジェイクがジャック・イーラム。ダンビー親父役ウォルター・ブレナンは「ガンマン無情」というテレビシリーズに出ていた。30分物で、暗い内容だったと思うが、わりと毎回見ていた。息子の一人ルークは「コンバット!」のリトルジョンに似ているなあと思ったら本人・・ディック・ピーボディだった。末っ子ジョーがまだ若いブルース・ダーン。ヒゲだらけだが、青い目が印象的。このジョーをブタ箱へぶち込んだせいで、ダンビー一家が乗り込んでくる。このブタ箱だが、未完成で、鉄格子がまだ。いつでも逃げ出せるのだが、なぜか逃げられないのがおかしい。鉄格子を入れる時、ジョーがセメント持たされてるのがおかしい。ダンビー父子が窓から脱獄させようとして失敗するが、格子は深く入ってるから・・どうして知ってるんだ・・入れるの手伝ったから・・このアホな会話が笑わせる。対決後、ダンビー一家がどうなったか明らかにされないのは明らかに手抜き。中途半端に感じるのは大部分そのせい。町長達は対決に加勢せず、あろうことか娼婦宿にしけ込んでいた。ダンビー達よりよっぽどゲス野郎だ。