ヤング・ドクター

ヤング・ドクター

1)幻覚タイムスリップ・・WOWOWでやったけど、ダニエル・ラドクリフ君が主役ってことだけが売りなんだろう。見ていても全然おもしろくない。1917年ロシアの僻地へやられた新米医師ヤング・ドクター(ラドクリフ君)。モスクワの医科歯科大学を首席で卒業したことも、図書館の本を読破したという自信も、ここでは何の役にも立たない。職員は三人。先代のレオポルド・レオポルドヴィッチは偉大だったとことあるごとに聞かされ、患者が来るごとに自分の未熟さを思い知らされる。なぜか17年後のシニア・ドクター(ジョン・ハム)が出没するが、もちろん他の人には見えない。未来から来たドクターが、ヤング・ドクターを手ほどきし、一人前に仕立て上げていくSF仕立てのコメディーかと思ったら・・。シニア・ドクターは何やら調べられているようで、そのうちモルヒネがどうの、処方箋がどうのと、はっきりしないが暗い雰囲気へ。ユーモラスなドタバタをやりたいのか、シリアスなヒューマンドラマをやりたいのかよくわからん。病気やケガをコメディータッチで描かれても笑えないし、ブラックだったりすると(足の切断とか)なおさらだ。

2)修正できない過去・・2話完結かと思ったらまだ続くようなのである。こんな出来損ない続ける意味あるの?2話目にはちょっとショックなシーンがある。あどけなくかわいい子役のイメージを永遠に保つのは無理。大人の役にも挑戦しなくちゃ・・それはわかってる。でもラドクリフ君のあんなシーンは、ファンは見たくないだろうなあ。お風呂に入ってるシーンでは濃い胸毛にびっくり。未来の自分に遭遇なんてSF的設定だが、実際はみんなシニア・ドクターのモルヒネによる幻覚なのかも。自分の過去に入り込んでる・・みたいな。取り調べもロシアだから思想的なことで・・と思ったけど、違うようだ。もう患者は死んでるのに生きてるように見せかけ、処方箋を書いてモルヒネを手に入れていたとか・・そういうことなのかな。1話目の足の切断に始まって、2話目では気管の切開で血がどぴゅー、死産で雪が血の海などとにかく血・血・血。重圧に押し潰され、ここから抜け出す希望はなく、苦悩の毎日から逃れるためのモルヒネ地獄。あの~こんな暗い話まだ続けるの?シーズン2も放映するの?WOWOWさん。