RED/レッドシリーズ

RED/レッド

これと「ソーシャル・ネットワーク」のどちらを見ようか迷ったけど、結局アクション物に。あっちは会話が多くて裁判シーンとかあるんでしょ?見ていて疲れそう。ジェシー君ごめんね。・・中年老年連中が若い者顔負けの活躍というのは「エクスペンダブルズ」とかあったな。見逃したけど、見るほどの価値もなかった?お客は14人くらいか、わりと入ってる方。原作はグラフィックノベル・・何それ?人がいっぱい死ぬけど残酷さや悲惨さはない。適当に笑いがはさまれ、ロマンスも控えめ。フランクのサラへの思いはピュアだし、イヴァンとヴィクトリアの長いロマンスは豊潤なワインのよう。アクションではブルース・ウィリスはがんばっていたと思う。若い頃のフランクは体が動くぶん、無駄なこともいっぱいしてたと思う。でも今は・・。冒頭彼の暮らしぶりが描かれるが、行動も家の中も無駄がない。常にピンチを予測しており、あわてない。家を破壊されても平気。いつかはこういう日が来る。「トランスポーター」一作目のフランク(あら同じ名前)みたい。ウィリスは大部分「サロゲート」でのサロゲートの時みたいで(ポーカーフェイスで)よかったけど、時々涙目になるのがいやだった。何だよ~またウルウル演技かよ。ジョー役はモーガン・フリーマン。80歳で肝臓ガンで老人介護施設にいる。一度死ぬので、あらもう退場?とびっくりするが、実は生きていて。でもやっぱり死んじゃう。あれを見ていて思いませんでした?防弾チョッキ用意してなかったの?持ってくるの忘れたとしても出先(←?)で・・。敵が多く用心深いアレクサンダーなら絶対用意してるはず。ところで誰がジョーを撃ったの?イヴァン役はブライアン・コックス。いつもは悪役か、ちょこっとの出演だけど、今回はおいしい役。ヴィクトリア役ヘレン・ミレンは気分よかっただろう。銃ぶっぱなして・・。その一方でステキな白いドレス姿。彼女には何とも言えないエレガントさがある。マーヴィン役ジョン・マルコヴィッチもよかった。副大統領を襲うシーンで、「やっぱりシークレット・サービスは手ごわいな」とかいうセリフがあって、思わずムフフ。おっそろしく用心深くて、普通に建てられた家がおとりで、本当の家は車のトランクから地下へ。そのわりには入口(トランクのふた)ちゃんと閉めてなかったようで(見つかるよ!)。

RED/レッド2

ケータイやネットは信用せず(逆探知されるし、情報が操作されている可能性もある)、資料等がアナログ風に積み重なっているのがいい。彼にはどこに何があるかちゃんとわかってる。フランクが恋する(と言っても電話で話すのみで会ったことなし)サラ役メアリー=ルイーズ・パーカーは「レッド・ドラゴン」に出ていたな。つまらない仕事(年金係)にあきあきし、恋や冒険を夢見ている。でもある日夢が現実に・・。パーカーはうまいと思う。でも私はどうも・・。声とかしゃべり方がねっとりしていて鼻がつまってるみたいな。そばに寄るとワキガでも臭ってきそうな。ただまあ・・1964年生まれにはとても見えない若さはすごい。副大統領役はジュリアン・マクマホン。なかなかの二枚目だと思うけど何か役にめぐまれてないって言うか・・。クライヴ・オーウェンの代役みたいなインパクトのなさのせいか。この襲撃シーンはやたら弾ばっか使って・・何て無駄なことしてるんだろ・・と呆れたな。黒幕アレクサンダー役リチャード・ドレイファスは重みがなく軽い。はい、こいつがすっごく悪いやつ・・って出されるけど、えッこれが?となる。あのはみ出たおなか・・。あちこち場所が移り、展開はスピーディーだけど、それでいて何だか重い。時間が長すぎるな。もっと短くできる。アーネスト・ボーグナインが出ていたのにはびっくり。まだ生きてたんだ!1917年生まれだからもう90過ぎてる。彼のために出番増やしてるみたいな感じで、そこは微笑ましかった。彼から見ればウィリスなんてまだまだ若造。この映画で気に入ったのはCIAのクーパー役カール・アーバン。彼だってもう40だけど、まわりがアレだからねえとびきり若い。顔が小さくて・・いつもまわりに涼しい風が吹いてるみたいな。フランク達始末しようと追い回すが、別に悪人でもないようで。若い頃のフランクもきっとこんな感じだったろう。仕事と割り切り、汚い仕事にも手を染め・・。でもクーパーは家族を愛する善人だから、命令される任務の遂行には迷いも感じ始めていて・・。彼にはフランク達と手を組んで欲しいなあ・・。で、結局そうなってくれてうれしかったけど、登場した時自殺に見せかけて誰か殺してたけど、あれは何だったのかなというモヤモヤ感は残る。まあ全体的には見終わると何も覚えていないような軽い映画。見てる間は楽しめるけどね。

REDリターンズ

「1」に続いての出演はフランク(ブルース・ウィリス)、マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)、ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)、イヴァン(ブライアン・コックス)の五人。カール・アーバンにも出て欲しかったけど・・。新顔はハン(イ・ビョンホン)、カーチャ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。ハンは最初敵だけど、そのうち味方に。カーチャは途中で死んじゃう。敵のボスは「1」のリチャード・ドレイファスみたいな小物ではだめだとわかったのか、アンソニー・ホプキンス。う~ん、でもちょっと年取りすぎ。フランクとサラが中心だが、特にサラに比重がかかっている。と言うか、かかりすぎ。危ないことはダメと過保護気味なフランクにうんざりのサラ。私にだって危ない仕事もできるのに・・。マーヴィンがせっつくけど、フランクは仕事を断り続ける。そのマーヴィンの車が爆発炎上。あら、モーガン・フリーマンみたいに途中退場?と思ったら、また出てくる。葬式やった意味ないじゃん。話はじゃんじゃん先に進むので、立ち止まって考えてるヒマはない。あのピンで刺すシーンは・・遺体は人形?とか、何でCIA(たぶん)がFBIを殺しまくる?とか、考えちゃいけないんでしょう。ありのまま・・なすがまま・・。ストーリーはうっすらわかっていればよろしい。ネットに”ナイトシェーカー”という極秘計画のことが流れる。フランクは昔この計画に関係していたベイリーという科学者を護衛していたが、死なせてしまった。で、ベイリーの作った核爆弾がアメリカによってロシアに持ち込まれたとか何とか。今頃になってそんな計画があったとばれると困るのがアメリカ。イギリスのMI6はなぜかベイリーを32年間も刑務所の奥に閉じ込めていて、これが明らかになるのはまずいと。何十年も閉じ込めて・・って「ザ・ロック」みたいだな。ショーン・コネリーはどうしているのかな。こっちのホプキンスはどう見たって躁状態。狂ってるんだかまともなんだか。で、その爆弾はクレムリンの地下にある。侵入して持ち出すのに成功したが、ベイリーには自分の計画がある。ネットに情報流したのは彼。あちこちゆさぶっときゃその中の誰かが自分を救出に来る。愛する妻子をMI6に殺された、その復讐のためイギリスで爆弾爆発させてやる。イラン大使館に爆弾を売りつけ、入金確認すると関係者全員皆殺し。復讐と言いつつやっぱり金も欲しいようで。

REDリターンズ2

32年間も閉じ込められていたにしては準備整いすぎだが、そんなことは気にしないでよろしい。ありのまま・・なすがまま・・。で、いちおう楽しめるんだけど、サラの存在はこの映画のテイストに合っているのか、邪魔しているのか。何と言うか、歯にくっつくアメのせいで口がよく動かない・・みたいなしゃべり方。はっきりしなくてモゴモゴしていて・・お尻がムズムズしてくるような。それが全編にわたって出てくるから、うざいの何の。ところで「G.I.ジョー2」に続いてのビョン様ですけど、ハリウッド進出に成功ってことでいいんでしょうか。今回のハンはブルース・リーを意識しているみたいな。再来みたいな。何とヌード・・と言ってもバック・・それもハンケツですけど、見せてくれます。こういうのにもビョン様ファンは駆けつけるんでしょうか。ジジイやババアの活躍する映画なんだからビョン君では若すぎるという声もあるけど、今回調べてわかったんですけど彼は1970年生まれ。ジジイでは決してありませんけどオジサンなのは間違いない。でもあの若さ・・どう見たって小学5年くらいの利かん気のお坊ちゃまにしか見えん。それが無理でも学生服は十分いけます!!ヌメッとしたグチャッとしたネチョッとしたサラが出まくりで、見ているこっちまで蜘蛛の巣に引っかかってるような気がするけど、ビョン様は出てきただけでサラッ、スカッ・・石鹸の匂いがしてきそう。やっぱ東洋系の美形でなきゃだめです、画面を中和するには。ハンが暗殺する相手はスティーヴン・バーコフですかね。カエルがデヴィッド・シューリス。バイクシーンにはびっくり。他にニール・マクドノー。彼の青い目はホント特徴的。全体的にどう見ても人形と言うか。操ってる糸が見えそう。真っ白なタートルネックセーター着て、カクカク動けば「サンダーバード」のアラン!ネットの感想で新旧のレクターと書いていて、そう言えばコックスもレクターやってたな・・と思い出した。パーカーも「レッド・ドラゴン」でグレアムの奥さんやってたし。残念だったのは人を殺しまくりなこと。ロシアとかイランとかFBIもそうだけど、とにかく殺していて。あれじゃあ大変な数の遺族が発生したはずだ。