ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

実在の人物がぞろぞろ出てくるらしいというので見た。1969年、落ち目の俳優リック(レオナルド・ディカプリオ)と、彼の専属スタントマン・・と言うより運転手、雑用係のクリフ(ブラッド・ピット)。リックはシュワーズ(アル・パチーノ)にイタリアへ行って西部劇やれと言われるが、気が進まない。彼は今では悪役専門。若手有望株の引き立て役だ。現実を言われるとへこむが、クリフの方はひょうひょうとしている。感情の振れ幅が大きいリックだが、目が行くのはクリフの方。平静に見えて、キレた時は凄まじい。彼には妻殺しのうわさもある。レオ様とブラピが共演する日が来るなんて・・。私は別に二人の猛烈なファンではないけれど、一緒にうつっているのを見ると豪華だなあと思う。とは言え2時間半以上あるんだよな、長いよなあ。私がよく見るゴミ映画二本分だ。モタモタしてると感じたのは確か。でもほら私の興味は・・。リックの隣りに住んでいるのがロマン・ポランスキーとシャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻。よく出入りしているのがシャロンの元婚約者ジェイ(エミール・ハーシュ)。このシャロンの描写も多い。当時はベトナム戦争にヒッピー、LSDなどなど。ママス&パパスのキャス・エリオットにミシェル・フィリップスがちらり。スティーヴ・マックイーン(ダミアン・ルイス)にコニー・スティーヴンス。コニーの方はもう少し大うつしになってもよかったのに。わりとよく似ていたのでは?でも何と言ってもルイスのマックイーン!もう本物かと思うくらいよく似ていて。目のあたり、口のあたり。ルイスは本来赤毛で、今まで似ていると思ったことなかったけど。出番ここだけなんて、何ともったいない!でもたいていの人はブルース・リー(マイク・モー)の方が気になるんだろう。どうしても「燃えよドラゴン」のイメージがあるから、ああいうヘアスタイルになるんだろうけど、あの頃はもう少し髪が短かったのでは?モーさんはサングラスかけてる時は似てるけど、はずすと似てない。まあ仕方ないけどね。持論を展開中クリフにバカにされたと思ってケンカ売るんだけど、そういうキャラにしたのがいいかどうかは別として、とにかく白人優勢社会では、黙っていたのでは相手にされないのだ。とにかく自己を主張しないと。もっともクリフはリーともめたせいでせっかくのスタントの仕事をふいにしてしまう。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド2

ここで出てくるランディはカート・ラッセル。でも私は全然彼だとは気づかなくて。ラッセルはナレーターもやってるらしい。次に「対決ランサー牧場」の撮影現場で悪戦苦闘するリックが描かれるが、私の興味は・・。「対決」は私の住んでいた田舎ではやってくれなかったので、見たことなし。「テレビジョンエイジ」の記事や写真を見て想像するより他なかった。ジェームズ・ステイシー役がティモシー・オリファント。ステイシーは2016年に亡くなったのね。おや?スコット役ウェイン・マウンダーも亡くなったの?80歳?もうそんな年になってたんだ!彼は「燃えよ!カンフー」のパイロット版に出ていた。あと「FBI」でも見たと思う。その二回だけ。この映画ではルーク・ペリーがマウンダーやってるけど、彼も52歳で急死したらしい。あまり顔がはっきりうつらないけど、アップにすると年齢が出ちゃうのかしら。彼は50代で、30代のマウンダーやるのはちょっと不自然かも。最初アンドリュー・ダガン役かと思ったくらい。オリファントもあまりステイシーには似てないけど、私は彼のファンなので、出てくれただけでうれしい。子役の少女(ジュリア・バターズ)はすごくかわいい。一方クリフは映画牧場のジョージ(ブルース・ダーン)を訪ねる。ここではダコタ・ファニングが出ている。ジョージの役はバート・レイノルズがやるはずが死んじゃったのでダーンに。シャロンが行く本屋の主人がクルー・ギャラガー。彼は1928年生まれだからもう90過ぎてる。さて映画はいきなり半年後に飛ぶ。リックはイタリアで四本の映画に出、結婚もした。ハリウッドに戻るけど、妻もいることだしクリフを雇い続けるのは難しい。別れの時が来たのだ。隣りではシャロンはおなかが大きくなり、ポランスキーは仕事でロンドンへ。いよいよ運命の日が来たのか・・と緊張して見ていると・・あれれ?クリフの亡妻がレベッカ・ゲイハート、シュワーズの妻がブレンダ・ヴァッカロ、シャロンを訪ねてきたジョアンナは・・ジョアンナ・ペティットか?演じているのはルーマー・ウィリス。他にマイケル・マドセン、クリフトン・コリンズ・ジュニア、ティム・ロス、ウォルトン・ゴギンズ。レイノルズ役でジェームズ・マーズデンなどなど。これらの中にはカットされちゃった人もいるし、カットされなかったけど私が気づかなかった人も。まあ確かにブラピは名演でした。犬もね。今年のアカデミー助演賞はブラッド・ピット・ブル・テリアと言うことで・・。