NCIS~ネイビー犯罪捜査班 シーズン8

NCIS8の1 決着

シーズン7のラストではパロマがジャクソンの店に現われる。すわ、父親の危機・・と思わせるが、見ている人の多くは、ジャクソンの運命より、彼がビンに移していたいもようかん色のお菓子は何だろう・・って、そっちの方が気になっただろう。キャラメルかな、チョコかな、おいしそうだな。さすがギブスの父親だけあって、すぐにライフル取り出す。少し前人を殺したと動揺していたけど、今回は息子の敵だからためらいはなし。パロマはいったん引き下がり、外から手下に店を破壊させる。で、戻ってみるとジャクソンの姿がない。どうやら地下壕に隠れたらしい。その後ギブスの家に移って四ヶ月ほどたつ。トニーの方も監視に気づかれていて、行動を起こそうとしたマイクは失敗。で、この姉弟の件は先に持ち越しかな・・と思ったら。マクマホン大尉ら二名の死体がヘリのそばで発見される。ヘリの監視カメラにはパロマがうつっていて、全然別の事件かと思っていたら彼女の再登場で、いよいよ行動を起こしたのだな・・となる。マクギーは二ヶ月ほどカナダ国境へ行っていたらしい。彼の口から「ダドリーの大冒険」が出るのがうれしい。トニーには父親からメールが来る。そのうちまたシニアが登場するのか。ギブスの家にはマイクも現われる。ジャクソンは、もうほとぼりもさめただろうから家へ帰って店を片づけたいが、ギブスは許さない。パロマはメキシコからカナダへの流通ルートを確立したいと動き回っている。しかし本当の目的はギブスをあおること。リヴェラはカルテルの一味とわかっても、今の地位にとどまっている。メキシコ政府は人材不足らしい。あれこれあるが、ポツンポツンという感じで、じわじわ高まってくるものがない。四回にわたってとなると、どうしてもなかみが薄まってしまうのだ。つながりが悪く、7の24など途中で別の話が始まったように感じたほど。クライマックス、パロマがどうしてあの小屋にいたのかがよくわからない。引っ張ったわりにはあっけない結末。ま、物事はえてしてそういうものだけどね。ギブスの秘密を知り、でもじっと見守ってるしかないのがアビーとダッキー。二人してお茶を飲むシーンで見えるのは・・ポットカバーかな?

NCIS8の2 悪夢の誘拐事件

カーマイケルの授業中、生徒のみんなが眠り込む。どうやらガス漏れらしいが、誰の仕業か。一段落してから、生徒の一人レベッカがいないことがわかる。誘拐されたのか。母リサと父ニックは海上勤務で不在。祖父のメイソンが面倒見ていたらしい。一方NCISには大学生が三人、研修に来る。サラはダッキーと意気投合。あぶれたジミーは居場所がない。アビーのところにはマイケル。以前の経験からアビーは侵入者を警戒し、マイケルに鈴をつけたりする。トニーにはコンラッドだが、財務希望とかで気乗り薄。そのうちチームの働きぶりに感心し、民間で働いたらもっと稼げると言うと、トニーが「誰が悪人つかまえるんだ」ときっぱり。珍しくいいこと言うね。さてリサには遺産が入るとかで、犯人の狙いはそれか。そのうちメイソンの経歴が全部でたらめであること、ニックと話していると思わせ、実は犯人と話していたこと、年齢のわりには電子機器の扱いができることなどがわかってくる。エディというプロの殺し屋の始末も。格闘術などにもすぐれている。こりゃただのじいさんじゃない。その後死体が二つ出て、エディの場合は正当防衛だったとしても、あとの二人は・・となる。ガスのことからグレイストーン薬局へ行ってみると、メイソンがいて、やっとつかまえる。最初は黙秘していたメイソンだが、やっと重い口を開く。要するに正規の命令ではない裏の任務をチームでやっていたと。それを命じた大統領はすでに墓の中。やめた時に残っていたのは、メイソンを含め三名。死者のうち、エディ以外の二人はチーム仲間。レベッカを誘拐すれば、メイソンが昔の仲間に助けを求めると。あれこれあって浮かび上がったのは冒頭のカーマイケル。彼もメイソンのチームの一人だったらしい。で、レベッカとメイソンを交換ということで、カーマイケルをおびき出すことに。全体的には「96時間」風味。メイソン役はウィリアム・ディヴェイン。彼がこういう役やるのは珍しいのでは?一瞬だけどキレのいいアクション見せるのが、何だかうれしい。研修の三人も得るところはあったようで。特にコンラッドはね。

NCIS8の3 爆破予告(怒りの導火線)

デンプシー軍曹(アビー・ブラメル)がトーリン(ロバート・カーティス・ブラウン)と一夜を過ごしていると、男が侵入。デンプシーは撃ち殺す。彼女はトーリンが一緒だったことを隠していたが、そのうちばれてしまう。彼はFBIの捜査部門のトップ。出世街道を駆け上がった大物だ。ちなみにこの情報漏らしてくれたのはフォーネル。殺された男は指紋が消してあるなど身元確定に手間取るが、肝臓移植など体の方が教えてくれた。リースという前科者で、出所し、行方をくらまし、プロの殺し屋になったようで。最初はトーリンが標的と思われた。FBIにいれば敵も多い。しかし結局標的はデンプシーの方だった。彼女の弟ジャドは、流れ弾に当たって胸から下がマヒし、リハビリセンターにいる。犯人アボットは仲間を売って免責に。デンプシーはアボットの今の名前と居どころを探り出すため、トーリンに近づいたのだ。アボットを拘束し、弟と同じ苦しみを味わわせるため、爆弾をつける。たぶん彼女はギブス達がそのうち現われるのを見越していたのだろう。ギブスがアボットにリースを雇ったことを白状させると、爆弾はニセモノだと明かす。アボットは再逮捕され、今度は免責はなし。バカを見たのはトーリンだ。まんまと利用されてしまった。彼は辞職するようだ。ギブスとフォーネルの奇妙な友人関係が笑える。ギブスはフォーネルの家でせっせとアイロンがけ。フォーネルは二人分の夕食を買ってくる。半額クーポン使って!!二人してトーリンの妻キャシーに離婚して独身と見抜かれる。たぶんキャシーは傷心のトーリンを受け入れるだろう。トーリンもこれに懲りて浮気はするまい。今回トニーはリクルート用パンフの表紙になるとかで、有頂天になってる。ただ、カメラマンはついでにギブスの写真もとっていて、案の定・・。だって、どう見たってギブスの方が決まってるんだもの仕方ないやね。ただ、でき上がった写真は、後ろにトニーがだぶってうつっていて、このまま使うとは思えない。修正してトニーの体は消すはずだ。トーリン役のカーティス・ブラウンはどこかで見た顔。

NCIS8の4 イギリス海軍

今日も今日とてトニーはジヴァのパソコンに侵入しようと苦心惨憺。こういうのってプライバシーの侵害だと思うけど。見ていて笑えると言うより異常だと思うけど。もちろんジヴァはマクギーに頼んでガードしてもらってある。ビック兵曹の死体が見つかる。死因は溺死だが、銃で撃たれてもいる。しかも腹を切り裂かれている。妻タラの話では、夫はCIAと極秘任務についていたという。親友クロスビーも慰めに来て、いつもならトニーはタラとクロスビーの仲を疑うところだが、どういうわけかやり過ごしていたな。ビックが極秘任務に携わっていたのは本当だった。頭の傷から、イギリス海軍スパロー・ホーク号が浮上。しかし、やってきたマロイ少佐は高慢ちきで、ギブスと衝突。あと2時間で艦は出港するが、ギブスは細工して妨害したりする。いちおう殺害現場は特定できた。ビックの口の中から、100ドル札のかけらが見つかったが、これはCIAが追跡用に特殊なパウダーをまぶしたもの。腹を裂いたのは、飲み込んだお札を取り出すためだろう。ノーフォークでのCIAの責任者はテニソン。彼女はなかなか明かしてくれなかったが、CIAの工作用資金300万ドルがなくなったと。金の警備任されていたのがビック。ヘリで運ぶことになっていたのがマロイ。で、マロイが怪しい・・となる。使われたのはイギリス製の銃で、マロイも同型のを持っている。投機に失敗して自宅を差し押さえられているのは、動機として十分だ。ところがこのマロイ・・調べてみるとニセ軍人で、しかもMI6だった!彼はなぜかギブスの自宅へ入り込み(カギをかけるのをやめたらしい)、自分ははめられたと。彼の協力でお札の追跡をしてみると、町中にばらまかれていて。どうやら給料用のお金と交換したらしい。回り回って結局犯人はテニソンだった。マロイに罪を着せようとイギリス製の銃を使ったのだ。マロイはプライドが高いが、トニーとは映画の話で盛り上がる。演じているダニエル・ギリスはどことなくトム・クルーズ風味。奥さんはレイチェル・リー・クックだそうな。今回は話に無理がある。金に関与しているのはビック、テニソン、マロイの三人だけ。ビックが殺され、金がなくなったのなら、マロイはテニソンを疑うはず。それなのに上からの命令とは言え艦の出港に固執し、真相を究明せずにすませようとするのはおかしい。どうせCIAのお金だし・・ってか?

NCIS8の5 国内テロ(歪んだ愛国心)

ラジオのローカル局でホストやってるアダム、ミキサーのクラーク、インタビュー受けていたダニエルズ海軍中佐の三人が殺される。犯人はオン・エア中に侵入。アダムは3発、他の二人は1発撃たれているので、ターゲットはアダムだったと思われる。・・と言うか、監視カメラの一つもついてなかったんかい。アダムの妻ハンナによると、こういう仕事・・番組の性質上、誰かをこき下ろすことも多い・・やってるので、脅迫はしょっちゅうのようだ。アダムは慎重な性格だったようで、受け取った手紙は関係なさそうなものでも保存してあったし、電話も録音してあった。脅迫状から浮かび上がったのは郵便配達やってるレイン。犯行時のアリバイがあるので一度は除外されるが、後でロイヤルウッズの住人としてまた出てくるので、見ていて展開の予想がつく。アダムに電話していたのがハスケル。彼には娘クリステンがいるが、妻が彼ら二人の目の前で殺されるというつらい過去があった。そのせいで自衛するには今の警察力じゃ弱すぎることを、暴力に訴えてでも証明しなければという考えを持つように。ディーターという男から爆弾を手に入れるが、爆発させるにはトリガーとやらが必要。ディーターをつかまえ、ジヴァがハスケルに近づくが、ターゲットまでは探り出せなかった。あれこれあって、NCISが踏み込んだ時には爆弾はなくなっていて。ハスケルが倒れていたので、死んじゃったのかと思ったら生きていて。まあ母親を失ったクリステンが、今度は父親を失うなんて、そんなひどい展開にするわけにはいかないからね。彼女は出てきた時は文句の多いブータレ女に見えたけど、実はなかなかしっかりしている。「テロリストなら刑務所に行けばいいけど、やってもいないことで行って欲しくない」とはっきり言う。で、ギブスは娘さんは真実を知りたがっていると、ハスケルに圧力かけるわけ。隣りの部屋で娘が聞いてるとなりゃ・・そりゃウソは言えませんわな。結局爆弾テロを実行しようとしたのはレイン。ハスケルは人的被害の出ないところに仕かけるつもりだったけど、レインは・・。それとアダム達三人を殺したのはロイヤルウッズの住人ザックでした。

NCIS8の6 謎の化学式(取りつかれた女)

今回はバタバタした印象。話や場面が飛びまくる。せっかく珍しくアビーがラボを出て活躍するのに。・・道路に飛び出し、バスにはねられて死んだクレア。ところがダッキーの話では、彼女は毒による多臓器不全で、死にかけていたと。また、彼女は何かにおびえていたようだ。彼女は元海軍大尉で、バイオテクノロジー関係の会社でクリーンエネルギーの開発プロジェクトに関わっていたが、二週間前にクビになっていた。子供の頃から落ち着きがなく、協調性がないなど、精神に問題があった。彼女は腕や腹にびっしりと化学式のようなものを書きつけていた。アビーはそれに魅せられ、またクレアの性格に自分と通じるものがあるせいで、この件に入れ込む。珍しく外も歩き回り、クレアの大学の恩師に会ったりする。クレアはクビになったのに、口座には入金があった。ミスターKと定期的に会っていた。会っていた店のカメラには、誰もいないのに話しているクレアの姿がうつっていて、ミスターKは彼女の妄想の産物かに思われたが、アビーは納得しない。ところでこの回にはラファエル・スバージが出ているらしいので、待っていたのだが、いつまでたっても出てこない。ありゃ冒頭のゲスト名の見間違いかしらと思っていたら・・ミスターK・・クリッツァーが彼でした。相変わらず微妙なヘアスタイルだな。クレアがクビになったので、早速スカウト。でも、儲けさせてもらうには二週間は短くないですか?クレアがいた会社の社長スティルウェルも毒殺され、クリッツァーには二人を殺した容疑がかかるが、彼は平気な顔をしている。やましいことがないからだ。・・となると、あとはクレアの元同僚エイプリルしかいないな。結局天才的な頭脳の持ち主クレアに嫉妬し、彼女がいたのではいつまでたってもトップになれないってんで毒殺したと。でも彼女がクビになったのなら、邪魔者はいなくなったのでは?それに何でスティルウェルを殺すの?バタバタガタガタした印象の強い今回だけど、ダッキーのいるシーンでは静けさを感じる。こういうシーンがあるから、何とか見ていられる。トニーのトラボルタの扮装など、バカバカしくて見てられない。あと、トニーはクレアのロフトを見て何で「ビューティフル・マインド」持ち出さないんだろ。

NCIS8の7 父子の絆(意外な来訪者)

チェイス中将は、士官学校の同期で、今は民間企業で働いているアイヴァーソンに、見せたいものがあると呼び出されたが、アイヴァーソンは死体で見つかる。彼は社用機でスイスから来たばかり。同乗していたのはロイス・グローバルの社長メイフィールド、警備のガストン、それと何とトニーの父ディノッゾ・シニア!着いてからはシニアはアイヴァーソンと同じタクシーだったが、途中で下ろしてもらった。その後長距離バスのターミナルにいるところを見つかって連れてこられる。メイフィールド達が来たのはロイス・サミットのためだが、どうやら武器商人達も集まるらしい。そのうちアイヴァーソンがタクシーにプレートを隠していたことがわかる。尾行されていたかららしい。1956年に行方がわからなくなった爆撃機に積まれていた水素爆弾のものだ。メイフィールドはこれを武器商人に売ろうとし、それを阻止しようとした・・チェイス中将に知らせようとしたアイヴァーソンを、ガストンに殺させたと。何だかよくわからんがそういうことらしい。でも今回のメインはシニアとトニーのあれこれ。社用機に乗せてもらったのも、タクシーに相乗りさせてもらったのも、シニアにはお金がないからだ。トニーに電話入れたのも、いざとなれば前回みたいにトニーが払ってくれることを当てにしていたからだ。父子のほのぼのとした会話が描写されるが、トニーはともかくシニアはいつだって心の中で計算している。創業者のロイスとシニアは古い知り合い。それで飛行機に乗せてもらってアメリカへ来ることができた。メイフィールドにはパーティに招待されているから、ジヴァがシニアにくっついてパーティにもぐり込み、盗聴器を仕かけることに。武器商人との商談を録音するのだ。シニアが滞在するホテルは最高級のもの。ルームサービスその他いろいろ、パーティに出るためのタキシードも、レンタルではなく仕立て屋を呼んで。何たって費用はNCIS持ちなんだから。経理のフレッドが請求書の嵐に困ってギブスに言ってきても、ギブスは知らんぷり。あの~ここらへんは笑ってすませろと?ギブスはシニアをズバリ詐欺師と言っている。彼ぐらいは嫌悪感示して欲しかった。こういう・・取れるところからは取れるだけ取ってやれみたいなクズにはホント腹が立つ。こういう親を持ったトニーが気の毒。パーティではジヴァの正体がばれるけど、ろくにピンチにもならない。シニアのヘナチョコパンチで相手が倒れる・・わけないだろッ!

NCIS8の8 外なる敵(暗殺計画)、8の9内なる敵(真の標的)

最初は全然関係のない事件。ヒラリーは、ある機器を使って、歩いている人達のクレジットカードの情報を盗んで、大量のお買い物。ただその中に・・読み取ったカードの中にマラキがいた。ジヴァの知り合いらしい。リアットという女性も登場。マラキの方は不法入国か。どうやらジヴァの父親ダヴィード長官がお忍びでアメリカへ来るらしい。しかし情報が漏れたのか、三人のテロリストも密入国。その際三人の犠牲者が出ている。長官の命が狙われているというので、マラキ達と合同捜査することに。ヴァンスは歴代長官を集めての会議にかかりっきり。ダヴィード役はマイケル・ヌーリー。上半身が発達しているのか太ったのか、服がきつそうだ。そばについているハダールがアーノルド・ヴォスルー。こちらは顔からして太ったと言うかたるんだと言うか。彼が出てきたとたん、みんなこいつが裏切り者!!って思うんだろうな。テロリスト三人のうち、二人は死に、一人はつかまった。襲撃をかわしたと思ったら、長官、ハダール、ヴァンスと連絡が取れなくなり・・8話はここでおしまい。あらま続くのかよ。意外なことにハダールは死亡。あら、裏切り者じゃなかったんだ。いろいろあるが、何が何だかさっぱりわからない。二回見ると、ああこういう意味だったのかとわかるんだろうけど、そんなヒマありませんて。テロリスト達の標的は長官だったんだけど、他にも計画を立てた者がいて、こちらの標的はヴァンス。しかも相手は身内の中に。長官がアメリカへ来たのも、会議を開いたのも、そいつを見つけ出すためだった・・という方向へ話が行く。何か無理があるなあ。で、スカウトされた時のヴァンスが出てくる。1991年当時はNCISではなく、NCSだったようだが、それはまあいいとして、ヒゲをなくすとヴァンスはずいぶん感じが変わる。若作りしたギブスも出てくるが、こちらは何だか笑える。それにしても・・マカリスターはなぜギブスにトライデント作戦のこと示唆するの?自分につながるようなことなぜするの?ラストはもちろんジヴァと父親との和解です。前回はトニー、今回はジヴァですか・・。

NCIS8の10 唯一の目撃者(狙われた証人)

今回はクリスマスというのが関係しているのかな。人を許しましょう・・とか?兵曹のジェリーは、入口に置いてあったDVDを再生してびっくり。誰かがカギを使って侵入し、寝ている自分にナイフを突きつけている。彼は殺人事件の目撃証人なので、証言しないようにという脅しか。彼が姿を消して六日。地方検事のウォルシュに協力し、ギブス達はジェリーを見つけ出す。ギブスは彼を自分の家へ連れて行ったが、カギはかかるの?ジェリーの居場所を知っていたのはウォルシュだけなので、彼女が怪しい。トニーの気を引こうとするなど、あまり堅物には見えない。今回のトニーは最初から最後まで真面目で、いつもと違う。マクギー達はとまどい、ふざけているのだと思っている。どうやら以前話に出てきたブレンダが交通事故を起こし、鬱になってるのが原因らしい。はあ?死んだとか昏睡状態とかならわかるけど・・。もっとも、真面目な状態のトニーは苦み走ってハンサム度も増す。だからイケメン好きのウォルシュは興味を引かれたのだ。これがいつものお調子者のトニーだったら、ウォルシュの興味はギブスへ行ったことだろう。女性と言えばダッキーはジミーに手伝ってもらってフェイスブックを始めた。そしたら女性からメールがたくさん来るようになった。中には露骨な内容のものも。それでダッキーは気もそぞろに。それにしても何でみんなフェイスブックに載せるのかね。悪用されるかもしれないのに。今回の事件はケイティ殺しで、犯人は元調査員で今は汚れ仕事もやるヘイズ。ジェリーの証言があれば有罪にできる。ヘイズに何度も面会に来てるのが元雇い主のブラウン。ヘイズは拘置所内で命を狙われたようだが、彼が減刑になりたくて取引し、自分の悪事がばれるかもと恐れたブラウンの仕業か。例のDVDを撮影したのはケイシーという男だが、彼は殺されてしまった。結局ケイシーに依頼したのは・・ジェリーに証言やめさせようと脅しをかけたのはケイティの弟マシュー。彼はヘイズが無罪になって外へ出てきたら自分の手で復讐しようと。死刑の判決受けたっていつ執行されるかわからないし。しかし彼の復讐はギブス達によって未然に防がれる。ヘイズも自分のしたこと悔いてて、再び起訴されたら進んで罪を認めるつもり。彼が釈放されたのはウォルシュがイケメンのブラウンと関係持っていて情報も漏らしていたためか。ブラウンはケイシーのこと調べてて襲われ、仕方なく殺したと。何が何やら・・。

NCIS8の11 ディナークルーズ(ポトマック川殺人事件)

沿岸警備隊のボーリンが再登場。彼女はディナーボートとやらでブラインドデート。ところが相手のスティーヴは大ハズレのアホ男。くさる彼女に声をかけてきたのが、感じのいい海軍中尉。しかしその彼ジェレミーは直後に殺されてしまう。ボートには妹のキンバリーと叔父のグロスマンも乗っていた。ノーラン家は大富豪の父親が亡くなったばかり。家業を継がず海軍に入ったジェレミーは、相続人リストからはずされている。キンバリーはデヴィンというろくでもない男に引っかかり、彼がネットに流した映像のせいでパパラッチに追われている。アフガンから帰国したジェレミーはデヴィンに話をつけにいくが、暴行の容疑者に。それをもみ消したのが弁護士であるグロスマン。会社は養子のような形のアダムズが切り回している。そのうちジェレミーは他の船から撃たれたのだとわかる。どうりでボートの乗客や乗員を調べても何も出なかったわけだ。怪しいのがいなかったわけではない。殺される少し前ウエーターのダグとジェレミーが口論してるのが目撃されたくらい。それにしてもキンバリーがケガをしていることは見逃されたわけね。手当てに使った・・血のついた何かが発見されても・・。それとも川に投げ込んで始末したのか。マクギーは徹夜続きでフラフラだが、ギブスやボーリンは平気で仕事をこなす。この二人はとてもよく似ている。さて、ポトマック川から死体が上がる。プロの殺し屋ダンズビーだ。誰かが彼を雇い、ジェレミーを殺したのだ。仕事がすむと即始末するなんて・・雇い主は報酬をケチったとしか思えない。父親は死の直前遺言書を書き換え、ジェレミーを相続人に。しかし彼は会社を営利企業から慈善団体へ変更しようとしていた。そうなると困るのがアダムズとキンバリー。グロスマンに何とかしてくれと頼み込む。で、グロスマンは昔弁護したことがあるダンズビーに話を持って行き・・。つまり今回の件はアダムズ、キンバリー、グロスマン三人の共謀でした。もちろんアダムズとキンバリーは他の者のせいにしようとあがくが、グロスマンはこんなこともあろうかと二人の会話を録音しておいた。みんな自分のせいにされてはかなわないからね。今回目が行ったのはグロスマン役ローク・クリッチロウ。最初見た時は、50年の時を超えてスティーヴ・イーナットが生き返ったのかと思った。よく見るとクリッチロウにはキーファー・サザーランドも入っていて、そっくりというわけでもないんだけど、最初見た時はホントびっくりした。

NCIS8の12 新兵募集(入隊志願者)

高校で新兵募集をしていたクレイグ兵曹が殺される。階段から突き落とされ、動けないでいるところを顔をぐしゃりと踏みつけられという残酷な方法。彼は感じのいい人なので、出てきてすぐの退場は残念。志願したのに断られたと恨んでいるのがザネッティ。刺青だらけで見るからに凶暴そうなやつだが、アリバイがあってシロ。姉の話では、クレイグはゲイで、相手は高校の教師グレン。彼は怒った妻ペニーに家を追い出され、モーテル暮らし。このペニーが飲酒運転でつかまるが、ギブスの聴取にものらりくらり。銀行から大金を下ろしていて、ギブスは誰かを雇ったのではと疑う。それくらい腹を立てているから。でも結局話は勧誘していた生徒ポールの方へ移ってしまう。ペニーが何のために金を下ろしたのかは不明のままだったような。それと犯人の靴についていた木の粉か何かも。ザネッティが疑われたのは彼が木工の仕事をしていたこともあるんだから。クレイグには何度も暴行を受けた痕跡があったが、これは誰にやられたんだ?ペニーが雇った誰かにやられたというなら話はつながるけど、そういうのもなかったし。何と言うか後始末をしないまま先へ先へと進んでしまっている。その時はああそうかと思って見ているけど、後であれは何だったのかこれは何だったのかという気にさせられる。さてポールは何度もケンカをして停学になったことがある。事件当時のアリバイもないので疑われるが、見ている者は彼の父ランスを疑う。出てきた時から怪しい。息子を気にかけているように見えるが、実際は自分の思い通りにしようとする。ポールがゲイなのに気づいていて、海軍に入るなんてとんでもないと思っている。いじめを受けているポールは、同じゲイであるクレイグに何かと相談していたが、ランスは障害である彼を、殺してでも取り除こうとする。息子のためと言いつつ、そこに感じるのは嫉妬、あるいは独占欲。さて、ジヴァが休暇から帰ってくる。一緒に過ごしたのはレイ。ああ、シーズン最後の方に出てくる人ですな。ダッキーのところには、前任者のマグナスが来る。妻をなくし娘とも疎遠という彼を気遣うダッキーだが、そのうちマグナスの様子がおかしくなって。見ている我々でさえ、早い段階でマグナスがおかしいことに気づく。ダッキーが彼に告白されるまでアルツハイマー認知症に気づかないのは変だ。

NCIS8の13 妻と愛人と自由(仮面の裏側)

トラヴィス・ウッテンという男が殺される。鈍器で何度も殴られたらしい。彼は仕事をクビになってからは酒びたりだったようで。妻のジョージアと息子ジェイコブの姿が見えないので心配されたが、二人とも無事だった。ジョージアは一等軍曹で、夫トラヴィスと違い、輝かしい軍歴がある。夫の死を聞かされても冷静で涙一つ見せない。しかも「やっとシングルマザーになれた」など妙なことを口走る。彼女は格闘技の訓練コーチなので、殺そうと思えば可能かも。死の直前トラヴィスはプールバーにいた。オーナーのレンによると、トラヴィスにはジャンシーという愛人がいたらしい。今回この三人・・ジョージア、レン、ジャンシー・・に疑いがかかる。晴れたと思ったらまた怪しくなり・・。ジャンシーによると、トラヴィスは離婚して自分と結婚するはずだった。彼女は妊娠しているので、そうしてもらわなければ困るのだ。しかし彼に冷たくあしらわれ・・。でも赤ん坊の父親を殺すわけがないと。ジョージアは家庭内暴力を受けていたことがわかる。何度も病院へ行ったが、通報は拒み、まわりには隠し通した。ずっと耐えていたが、トラヴィスはついに彼女の一番の弱味を見つけ出す。それはジェイコブを彼女から取り上げること。それでとうとう彼女は息子を連れて逃げ出すことに。つまり彼女には動機も十分、能力も十分なのだが、殺しは否定。そうなるとあとはレンしかいませんわな。ちょうどその頃にはアビーが凶器を割り出していて。ビリヤードで使うキュー。レンはトラヴィスのDVに気づいていて、ジョージアに同情していた。それだけでなく、自分が大切にしているキューをトラヴィスに折られたのが引き金になって・・。ただ、レンの告白を聞いてもジョージアは何も言わない。ありがとうくらい言っても・・。これじゃレンの立場がありませんて。サブストーリーはマクギーの災難。注文してもいないラブドールが職場に届く。そればかりか彼の情報盗んだ誰かは、1万ドルも買い物しまくっている。後で大家の息子ニックの仕業とわかるが、全然悪いことしたと思っていない。まわりの大人も全然とがめない。たぶんニックはまた同じことする。数年後にはいっぱしの犯罪者になっていることだろう!ジョージア役はクリスティナ・コックス。どこかで見たような・・と思ったら「クロウ 天国への階段」に出ていた人だった。

NCIS8の14 過去との対峙(区切り)

今回は・・何じゃこりゃ。まあずーっと「NCIS」を見続けている人には懐かしいんだろうけど。私がこれを見始めたのはシーズン4から。1と2はDVD買ってあるけど、1の最初の数話見ただけでほったらかし。今やってるの見るだけで・・いや、録画するだけで精いっぱいなもんで。今回えらく殉職した(らしい)ケイトが出てくるけど、まあ要するにみんなしてケイトを忘れられないでいますよってことですかね。ヴァンスのところへ精神科医のクランストンが来る。ヴァンスを始め、チームのみんなは心理適性検査を受けなきゃならないんだけど、忙しさを理由に避けてる。今もコロニアル号で、副長のレイノルズ中佐が殺されていて。しかしクランストンは時間を見つけて検査するからと食い下がり、捜査に同行する。艦にはジャーナリストも数人乗っていたが、凶器がロシア製らしいというので、またレイノルズと口論しているのが目撃されたというので、韓国人記者ミンホが疑われる。結局彼は情報を送っていた・・スパイ行為は認めたが、殺人は否定。事件は早速マスコミに漏れるが、リークしたのもミンホ?あと、レイノルズにあった防御創の理由は?いろいろ調べた結果、ギブスはレイノルズは自殺したのだと断定。だったら防御創があるのはおかしいんじゃ・・。レイノルズは退役間近。独身で家族なし。親しくしているハーグローグは大将にまで出世したのに、彼は中佐どまり。実は彼はハーグローグの妻ナンシーと20年も不倫関係にあったが、彼女には離婚の意志はないのだろう。そんなこんなで将来に絶望し。しかし彼を慕っていたハワード少尉とオリヴァー兵曹は、自殺じゃ名誉にかかわると他殺に偽装。ん?銃マニアのレナード水兵は結局無関係?で、こっちは一件落着。一方ギブスはクランストンがケイトの姉レイチェルであることに気づいていた。レイチェルはどうしても心の区切りがつかず、検査を口実にみんなを調べていたわけ。でも調べれば調べるほどケイトがみんなの心にカゲを落としていることがわかった。普段は続発する事件に思い出もどこかへ追いやられているけど。精神科医が自身の個人的な目的で調査して回るというのはちょっとアレだな。調査を避けたヴァンスは、ギブス達とはまた違った問題を抱えている。そう言えば最近家族の描写もないなあ。リンド艦長役はスコット・ローレンス。

NCIS8の15 娘の反抗(反逆の矢)

冒頭48時間以内に事態を収拾しないとクビだとトニーやマクギーに宣言するヴァンス。で、三日前に戻る。ベルグラヴィアという国があって、アメリカと防衛条約を結ぶことになっているけど、大使館の前には反対するデモ隊が・・。一人、そぶりの怪しいのがいて、警備していたジェニングスが気づく。爆発が起きて彼は死亡。調印のためベルグラヴィアの国防大臣ゴルゴヴァが来ていて、護衛は陸軍がするからNCISは大臣の娘アドリアーナにつけと。ギブスはダッキーがジェニングスを解剖できるよう手を回す。ジェニングスは海軍兵士だったし、爆弾の手がかりがつかめるかもしれないし。アドリアーナはアメリカへ来て六年、今はハミルトン大学に在学中。父親のことはまわりには知られないようにしている。だからマクギー達の護衛をいやがるが、ゴルゴヴァが説得する。彼女は自分の置かれた立場を軽く考える、よくいるタイプ。自由を束縛されるのは気の毒ではあるが、だからって護衛に無礼な態度を取っていいとはならない。彼女だけでなく、護衛の命も危険にさらされることになるし。パソコンのクラッシュを直してやって以来、アドリアーナはマクギーに気のあるそぶりを見せる。そのマクギーの目の前で彼女はマスクをした二人組の男に連れ去られてしまうが、見ている我々はどうせ芝居と思ってる。トニーとマクギーは相手に逃げられてしまい、ここで冒頭の場面につながる。FBIが乗り出し、身代金の要求も。アドリアーナは大学の指導教授フレミングが、ベルグラヴィアで起きた爆発の黒幕とは知らない。ジェニングスの命を奪った爆弾の型から浮かんだのは、すでにATFにつかまっているジョン。彼に爆弾作らせたのはフレミング。でも彼は自分の車のトランクから死体で見つかった。ついでにマスクも。ではもう一人は?こうなるとアドリアーナのボーイフレンド、ジャッドしかいないではないか。フレミングの目的は政治的なものだったけど、ジャッドの目的は金。そのために仲間割れ。ここまで来れば事件は解決したようなもの。条約は無事締結。救出されたアドリアーナは不始末を償うこともなく、外交特権とやらで帰国。ジャッドはイケメンなので、逮捕されて残念。どうせアドリアーナにちょっと騒ぎ起こしてやろうよ、小遣いも稼げるかもよとそそのかされたに違いない!

NCIS8の16 ハイスコア(キル・スクリーン)

「キル・スクリーン」って「CSI:NY」でもあったな。スリのビリーは、警官に見とがめられる。スリとったばかりのバッグに入っていたのは、切断された指と歯。該当する死体があって、アームストロング伍長。どうやら縛られて拷問されたあげく、死んだ後に後頭部を撃たれていた。女と口論しているのが目撃されていたが、それがマキシン。彼女は彼の浮気に怒り、金も貸していたからと、彼のクレジットカードで買い物。封筒も預かっていたが、マクギーと一緒にそれを取りにいくと、銃撃される。では、標的は彼女だったのか。そのうち格闘技インストラクター、リサが浮かび上がる。しかし彼女の話だとアームストロングはニセの遺言書で大金持ちのフリをし、女性達をかたっぱしからだましていたようで。マキシンは封筒の中を見なかったけど、たいていの女性は好奇心から中を見る。で、大金持ちだと思い込む。借金申し込まれても、後で返してもらえると思い込む。ところでNCISにはペンタゴンから依頼された警備会社から、マーティンが来ている。どうやらハッキングの犯人がNCISにいると思ってるらしい。マクギーは縮み上がるが、彼はいつだって上からの命令でやっているのだから、もしばれてもギブスの責任で。もちろんギブスはハッキングには何の後ろめたさも感じてない。「調べろ」「何かわかったか」とさえ言えば、答が返ってくると思い込んでいる。ギブスはコンピューターが嫌いだ。今日も不具合にイライラし、ひどい時にはバットでたたく。それにしてもマーティンは見るからに怪しい。調査に来たと言いつつ、ほとんど何もやっていない。彼の前で今度の事件のことぺらぺらしゃべって大丈夫なのかね。そのうちゲーム開発者のスナイダーという男が浮かび上がる。彼はペンタゴンへのハッキングで目をつけられていたらしい。アームストロングより前に殺されているから犯人じゃない。で、話はペンタゴンをハッキングして国家機密を盗み出し、武器商人バヤールに売るという方向へ。でもそれも引っくり返って、機密を盗めるプログラムを売るということに。もう話についていけません私。もちろん犯人はマーティン。スナイダーを殺してハッキングプログラムを横取りしたと思ったらアームストロングが現われて。でも実はそれはマキシンで。つまり・・今の時代ってカード使ったから、パソコン使ったからって所有者じゃない場合もあるってこと。マーティンにはゲームをしているのがアームストロングなのかマキシンなのかわかりようがなかったってこと。

NCIS8の17 奪われた押収品(最後の大強盗)

ローレンとジェイソンはパーティを抜け出し、駐車場でいいムードに。戻る途中スッテンコロリとなって、オイルかな・・と思ったら血で。刺されて死んでいたのはNCISの捜査補助員フローマン。と言っても人員削減でクビになっていた。彼の車のトランクにはNCISの押収品が・・。どうやら盗み出したらしい。彼の上司トーマスが出てくるがひどいどもりだ。以前カスタマーセンターにいたが、クビになったらしい。理由は明らかだが、彼は気づいていないようで。今回は何となくふざけたムードが漂う。映画ネタもひんぱんに出てくる。特に多いのがマックイーン関係。ジェイソンが聴取受けるが、頭空っぽで、とんちんかんな受け答え。見ている我々は、駐車場から出ていった男が関係あるのでは・・と思っているが、彼は何も言わない。ローレンとのファーストキスのことで頭がいっぱいのようだ。結局この男性は事件とは無関係だったようで。見終わってからもう一度冒頭部分を見て確かめたけど、ルレオじゃなかったから。押収品は巨額の詐欺事件で去年逮捕されたフェルプス関係のもの。フェルプス所有の家具などは倉庫に保管されているが、フローマンはそこからちょろまかしたらしい。彼女は架空の投資話で多くの人から金を集め、その数十億もの金はどこにあるのかわからない。フローマンのパソコンには倉庫の情報が。これを強盗に売りつけるつもりだったのか。警備のウィルソンは異状なしと言うが、ギブスは、これからではなく、すでに強盗は入った後・・と推理する。フォークナーの机を調べると、秘密の隠し場所が。しかし中はカラだった。フェルプスは釈放と引き換えにブラッキンという男のことを話すが、数時間前に殺されていた。手口はフローマンと同じ。これじゃ役に立たないが、約束なのでフェルプスを自宅へ連れていく。実は彼女は自宅に秘密の帳簿を隠していた。それを取り出したところへ現われたのがルレオ。フェルプスの詐欺に引っかかったのは善男善女だけではなかった。カジノ強盗か何かのルレオも、奪った金を投資し、だまし取られてしまったのだ。フローマンの情報を元に倉庫へ忍び込んだものの、机から帳簿は見つからず、それでルレオは彼を殺したのだろう。今回スペインのロタ支局からバレットが移ってくる。以前トニーが故シェパード局長から打診され、結局は断った場所らしい。

NCIS8の18 自白(疑わしき者)

駐車違反を取り締まっていたビグスビーとリッグスが見つけたのは、斧で惨殺された死体。被害者は元大佐のペイトン。退役後だから普通ならNCISの管轄外だが、ヴァンスは友人の検事から頼まれたとかで、容疑者の自白を引き出すようギブスに指示。二週間にわたるDC警察の捜査では証拠は十分にあるが、自白がなければ訴追しても引っくり返されるおそれがあると。容疑者ニックはペイトンの息子で、12歳くらいにしか見えないが実際は18歳。だから取り調べもきついのだろう。12ならあれほど厳しくするのは許されないだろう。血まみれの写真を見せたり、脅したり。彼はクスリの依存症で、普段は大人しいが、ハイになると暴力的になるかも。何度もクリニックに入院したが、その度に逃げ出してしまう。母親ドナは二年前に家を出、行方が知れない。ペイトンは仕事で留守がち。ニックは父親とうまくいっておらず、アリバイもなし。どう見たって彼が犯人としか思えない。そのうちいくつかのことがわかってくる。ダッキーが再度検視をし、頭部には斧によるものの他に鈍器による傷のあることがわかる。クリニックのセラピスト、グレイシーが一年ほど前からペイトンと付き合っていたこと。ペイトンの隣人スタフォードが娘をドラッグの過剰摂取でなくしていること。見ている者はまずスタフォードを疑う。こういうのだと、やっぱりニックが犯人でしたとなるのはありえない。次に疑うのはドナ。行方不明であって、死んだわけじゃないから。犯行時刻の直後、動揺したニックがグレイシーに電話をかけていたことがわかる。彼はクスリのせいで、自分がやったのかどうかはわからない。業を煮やしたヴァンスが斧を手に取り調べ、ついに自白を引き出す。・・が、ギブスは信じない。どうやらペイトンはヴァンスの尊敬する恩師で、やっきになって自白を引き出そうとしたのはそのせいらしい。公私混同もはなはだしいニャ。で、スタフォードが娘の復讐をしたと思わせて、彼がドナを見たと言い出し、話は引っくり返る。彼女は以前から精神的に不安定で。でもこの二年間どうやって暮らしていたのかニャ。いいかげんな設定だと、なぜか猫語を使いたくなるのだニャ。ニック役キャメロン・モナハンはあごの線とかまだ子供っぽい。今はけっこう活躍しているようで、めでたい。

NCIS8の19 バードソング作戦(呪いの本)

今回はずいぶん雑な作りだ。あっちへ行ってこっちへ行って、飛んだかと思うと戻ってくる。決め手はいつもアビーの発見だ。行き詰まっても都合よく彼女が突破口を開いてくれる。DIA・・国防情報局のケイシー少佐の死体が見つかる。後で、フランジブル弾とかいう珍しいのが使われたことがわかる。近くには”バードソング”という血文字が。DIAのヒンドリー少将は非協力的で、ギブスはいらつく。NCISで調べていくしかない。ケイシーは「バードソング作戦」という本をデュモンの出版社から出すつもりだったらしい。仲間のアーチャーはすでに殺されている。彼女はFBIの人間だったらしく、フォーネルも捜査に協力。実は彼にもギブスにもダイアンから結婚式の招待状が届いていて。ギブスは問題にしないが、フォーネルは迷っている。どんな女だったにせよ、愛する娘エミリーを産んでくれたという思いがあるのだろう。また、彼はこの結婚によって離婚手当を払わなくてよくなる。相手の男に感謝だ!いつものことだが、ギブスとフォーネルの奇妙な関係には味わい深いものがある。話を戻して「バードソング作戦」の著者が、すでに軍を離れたサムだとわかる。本の内容は兵器の密輸、汚職、陰謀。デュモンはヒンドリーに原稿を押収されたし、アーチャーが見つかった部屋の暖炉には本の燃え残りがあった。ちなみにマクギーは、自分の作品をデュモンに売り込みに行ったことがあるようだ。採用されなかったようだが。サムはハードディスクがあると言ったが、トニーやジヴァが倉庫へ行くと、一足先にヒンドリー達が。しかも爆発が起きて吹っ飛ぶ。こうやって書いていても何が何だかさっぱりわからないのだが、話はどんどん進んでいく。と言うか、暴走だ。フランジブル弾を使うフリントという銃の試作品が、ヒンドリーによって横流しされ、それが虐殺に使われたと。女子大生が武器商人としてつかまる。倉庫の爆破は彼女の指示によるものだが、二つの殺人は自分じゃないと自信ありげ。で、ギブス達が困っているとアビーが朗報もたらすわけだ。アーチャーには筋肉弛緩剤が使われていた。彼女の夫は救命士ではないか!実はサムはアーチャーと愛し合っていたが、彼女には夫がいる。任務が終われば彼女は夫の元へ。そのダンナは妻は浮気をしている、ケイシーがその相手だと勘違い。それはいいけど何でケイシー殺すのにダンナがフリント使うの?

NCIS8の20 二つの顔(ポートキラー)

クラブで、お酒がかかったと怒るメリンダ。あやまるバルフォー。外につまみ出されたバルフォーとジョーイ。そのまま二人で帰っていれば、あるいは運命は変わっていたかもしれないが、バルフォーは一人で歩いて基地へ戻ることにする。そのせいで・・。最初見つかったのが農場で、将校の軍服着てるしで、じゃあバルフォーの他にも殺されたのかなと思ったら・・。彼が選ばれたこと自体にはさしたる理由はなさそうだ。なぜか将校の格好させられているが、実際はただの水兵。熱意はあるけどさしたる能力のない、出世しそうにないタイプ。ただ、私はこのバルフォーがなぜか気になった。メリンダとのやり取りとか、子供のオモチャに近づいていくところとか、何というわけじゃないけど好感が持てるのだ。後で彼のアパートへ踏み込むと、きれいに片づいていて。たぶんバルフォーはこんなにきれい好きじゃないだろう。もっと無頓着なタイプだろう。でも散らかっていたのでは冷蔵庫に気づいてもらえない。冷蔵庫の中も空っぽだが、普通こんなのありえない。ビールくらいは入っているはず。そうなると調べる方は冷凍室はどうなっているのか・・となる。で、製氷皿の中に凍った花があるのに気づく。バルフォーがこんなことするわけないから、犯人の置き土産だ。そこへ突然現われたのがバレット捜査官。彼女はこの連続殺人犯ポートキラーをもう九ヶ月も追っているのだそうな。自分が解決するのだと意気込んでいるが、ギブスも含め他のメンバーは彼女を邪魔者扱い。トニーは彼女と付き合っているので、困ったことになったと思っている。今回ジヴァの恋人レイも登場。CIAと聞いたトニーは、早速CIレイと茶化す。何を言われても柳に風と受け流し、ジヴァのことを真剣に思っているレイ。ところが彼がCIAとバレットの連絡係を務めていると知ったジヴァは、ウソをついていたと激怒。もう信じられない・・となる。CIAにしろNCISにしろ秘密にしなければいけない部分の多い仕事。いちいち目くじら立てていても仕方ないと思うけど?レイも気の毒に。それでも彼は今聴取を受けているライトナーは犯人じゃないとジヴァに断言する。このライトナー、出てきた時は「メンタリスト」のジェーンかと思っちゃった。よく似ている。バルフォー役はニック・ジェームズ。

NCIS8の21 カメラに映った真実(鏡の中の真相)

冒頭のベイツとジェイムソンのくだりは何だったのかいな。普通死体を見つけて悲鳴が・・となるところだが。ロス中尉は首をひねって殺されており、犯人はそういう技術のある者と思われる。監視カメラにはモロにうつっていて、犯人はドナー兵曹に決まり。ところがそのドナーは行方不明。妻ケルシーの話では、ドナーは以前海軍の特殊部隊にいたとか。だから少しくらい姿消しても、またそういう仕事についたのだろうと。ケルシーを見張っていると訪ねてきた男がいる。しかもかなり親しげだ。調べてみるとドナーの元上官ダニー中佐だった。彼はドナーは特殊部隊には戻っていないと話す。一方ロスは妊娠していた。ルームメイトの話では相手は既婚者だと。そのうちペインター大佐は自分がそうだと明らかにする。ドナーの死体が見つかるが、死因は心筋梗塞。死んでから四日たっており、おとといのロス殺しは無理だ。でもカメラにうつっているのはドナー。こりゃどなーなってるんじゃ?お手柄だったのはアビー。カメラにうつったロスやドナーの唇の動きを解析。どうやらロスは相手がドナーではないことに気づいたようで。顔が同じでも声が違ってるから。その後は機密文書がどーたら、CIAの変装用マスクがこーたら。で、犯人はダニー。彼には部族の指導者殺しの容疑があるが、その文書をドナーに頼んで別の・・自分への疑いが晴れる内容のものにすり替えてもらうつもりだった。ドナーなら文書に近づけるし、しかもダニーは彼の命の恩人だった。ところがドナーが急死。で、彼に変装してすり替えようとしている時にロスに出くわし・・。まあ見ていてもさっぱり盛り上がらない、やる気あるのかよ的エピソードでしたな。ポートキラーの件で他のチームが入り込んでいるせいで、メンバーは気が散って仕方がない。トニーはバレットが気になって仕方がないし、ジヴァはバレットのようなタイプが好きになれない。大男のケイドにアビーが親切にするのが、マクギーには気に食わない。ところでトニー役マイケル・ウェザリーは今WOWOWでやっている「BULL/ブル 法廷を操る男」の主人公やってるようだ。私は見てないけどね。

NCIS8の22 ボルティモア(悲しい再会)

バレットのチームはハワイへ行ってるらしい。じゃあポートキラーの件は持ち越しかな・・と思ったら違いました。冒頭一人の男性がポートキラーと同じ手口で殺されるが、被害者は何とトニーの昔の相棒、ダニーだった。てなわけで今回は現在と過去が入りまじる。トニーもギブスも違いはもっぱら髪型で。トニーは服装も違う。彼はボルティモア市警時代のことはいつも歯切れが悪かったような気がするけど、その裏にはこういう事情があったのだとわかる。今回残されていたのはおみくじクッキー。それを売ってる店の主人役で「ヒドゥン」のエド・オロスが出ていてオオッと思ったけど、ちょこっとの出番で、何もありませんでしたな、残念。そのうちダニー殺しは模倣犯の仕業ではないかということになる。足を縛るロープの結び方が、一重と間違って書かれた報告書の通りになっていたのだ。本物のポートキラーならいつも通り二重に結ぶはず。今回の犯人は、内部報告書を見ることのできる立場にいる者だ・・となって、浮上したのはIT技師のシアーズ。ところが彼は必要なものを揃え、ロープの結び方も練習していたが、まだ実行はしていなかった。しかもラストでは、書き間違いを指摘してきたのはポートキラー本人だったことがわかる。ますますすぐ近くにいるのではと思わせる展開だが、こういうのは期待するとえてして平凡な結末に落ち着くもの。さて、ダニーは汚職をやっていて、それに気づいたトニーは告発はせず、NCISへ移る方を選ぶ。ダニーは肝硬変になっていたらしいが、良心のとがめで深酒する日々だったのだろう。とうとうボスのライミーを告発する気になるが、その前にライミーに殺されてしまったと。ポートキラーの仕業に見せかければ、トニーの目が自分に向けられることは弁当箱・・じゃない、あるまいと。ところで今回やっと気がつきました。私はかなりの回数すっ飛ばしてシーズン終わりの方見てたってこと。どうりで話がえらく飛んでると思った。何しろデッキのHD、NCISだらけなもんで。順番通りに見ているはずが、いつの間にか飛んでたりするのよ。

NCIS8の23 フランケンシュタイン作戦(白鳥の歌)、24ポートキラーの復讐(過去の精算)

ポートキラーの件を見終わるため、前には戻らず23、24と見てしまうことにする。この二回は・・特に23話は、暗くていつもと違うムード。マイクの実物と亡霊と両方出てくるからややこしい。遺体袋の前でたたずむギブス。たぶんなかみはマイクだろうと予想がつく。ここでのギブスを見つめるダッキーの表情が印象的。私がこのシリーズ見続けるのは、こういうシーンのためなんですよ。年を取っても不思議な美しさのあるデヴィッド・マッカラム様!マイクは咳をしていたから肺ガンだろう。じわじわ死ぬよりは・・と、一気にカタをつけたのだ。引き伸ばすため、過去に戻ったり(ボルティモアの件ね)、亡霊出してきてみたり、話がまとまるどころか拡散してとらえどころがなくなっちゃうんだけど、どのシリーズでもやっちゃうんだよな。ポートキラーは元海軍大尉コッブだと判明する。久しぶりにコルトが出てくる。片目を失っている。フランケンシュタイン計画というのがあって、アイデアを出したのはヴァンス。軍人を殺し屋に仕立て上げようという計画だが、始めてすぐ失敗とわかる。と言うか、始める前に無理だとわかりそうなもの。コッブはその失敗例。たぶんジェイソン・ボーンもその中にまじっていただろう(←?)。長官もコルトもこの計画の関係者。手に余るようになると始末しちゃえとなるのも、こういう計画のお約束。殺人をくり返しているうちに、コッブの目的も変わってきた。自分をこんな目にあわせたやつらに復讐だ。バレットは実は長官の姪で。彼女は長官をおびき出すためのエサにされるが、巻き添えを食っちゃったのがジミー。コルトもなぜかつかまり、連れていかれたビルは、フランケンシュタイン計画の訓練所だったところ。ここは先にバレットのチームがおびき出されたところで、レヴィンは死亡、ケイドは重傷、バレットはラップでグルグル巻きに。ただ、その時のコッブには彼女を殺す気はなくて。予想通りコッブの最期はあっけない。マイクは死んだし、長官は辞任したし、レイはジヴァへの思いは変わらないけど仕事で外国へ。新しい長官は・・おんや~マット・クレイヴンだぞ。NCIS内部に怪しい者がいるという思わせぶりな感じで、シーズン8は終了。バレットがレヴィンの手首から取り出していたのは結局何だったの?コッブ役はカー・スミス。「ファイナル・デスティネーション」に出ていた人だな。