Mr.ベビーシッター

Mr.ベビーシッター

ハルク・ホーガンはこれの前に「マイホーム・コマンドー」に出ている。それと似た感じの内容だろう。たくましい体と恐ろしげな容貌。しかしよく見れば愛嬌があるし、頼りになりそう。ベビーシッターということは「キャプテン・ウルフ」みたいな感じか。釣りをしながら居眠りしているショーン(ホーガン)。夢の中ではリングでさんざん痛めつけられている。そうか、そういういやなことがあって引退して今はひっそり暮らしているわけか。ネットだと落ち目のプロレスラーとあって、引退したとは書いてないが。マネージャーのバートが仕事の話を持ってくる。前サナトス(デヴィッド・ヨハンセン)が八百長を持ちかけたが断り、怒ったサナトスがショーンを撃ったことがあった。バートが身代わりになり、足が不自由に。そうか、その時の試合だな悪夢は・・え?勝ったのなら悪夢じゃないじゃん。さてバートは金に困っている。彼の顔を立てるため仕事を引き受けることにする。兵器関係のチップを開発したメイソンのところへ脅しの電話がかかるようになった。それでボディガードを雇うことにしたのだ。彼はやもめらしく、アレックス、ケイトの二人の子供がいるが、仕事が忙しいせいで気になりつつも放任している。この二人はとんでもない悪ガキで、ベビーシッターはすぐやめてしまう。今もやめたところだ。ショーンはボディガードであってベビーシッターではないと抗議するが、彼しかいないのだからしょうがない。冒頭のプロレスシーンから悪い予感。長くてもたもたしていて見せ方に芸がなくくり返す。子供によるショーンいじめも同様。延々とおもしろくもないシーンくり返す。子供は守らなければならないもの、何をしても許されるもの・・けッ!冗談じゃない。パパにしかってもらいたいからいたずらするとか、学校でいじめられているとか甘ったれるのもいいかげんにしろッ!メイソンを脅していたのは例のサナトス。あの時ショーンにやられたせいで頭のてっぺんがはげ、頭痛に苦しんでいる。頭痛に苦しんでいるなんて・・かわいそうじゃないか、笑える?アクションシーンにしても敵の方が強くてショーンはやられることが多く、どうもスカッとしない。料理人のおばさんが、つまみ食いしているショーンを殴ろうとフライパンを手に取り、思い直してもっと大きいのに取り替えるところが笑えた。大人は子供に媚びず、威厳を示すべきというショーンの考え方もいい。