AVA エイリアンVS.エイリアン インベージョン

AVA エイリアンVS.エイリアン インベージョン

この映画のことは何も知らない。題名からしていかにも寄せ集めだが、ストーリーも寄せ集め。「午後のロードショー」だから、CMもじゃんじゃん入る。でも94分だからあんまりカットはされてないのでは?地球人の知らないうちに、侵略は始まっていた。宇宙の彼方・・ある星があって、海が干上がり、種族は絶滅の危機にある。で、どこか移住できる星はないかということになるが、地球が最適・・となっても、むやみに侵略しないだけの分別が連邦政府にはある。でも中には、そんなこと言ってられるか、法が何だ、絶滅する前に地球へGO!という反乱分子もいて。地球人より自分の家族の方が大事という、もっともな、切実な思いを抱いてる連中もいるが、中には地球人を奴隷に・・それどころか皆殺しにしてやれなんていうのもいて。アメリカの片田舎・・トラックを襲う一団。リーダーは美しいアイシス(アメリア・クック)。アンジェリーナ・ジョリー風の美女で、いろいろカッコつけたポーズを取る。「ソルト」以前だから「イーオン・フラックス」風味か。彼女の任務は、自分達の星と地球とを結ぶ転送ゲート作り。「スターゲイト」風味。それには水力発電所が適しているようで、ロデリック(キム・コーツ)という変人のエンジニアを使う。彼は多くのSF映画でおなじみの、地球がエイリアンのものになったあかつきには・・という話にころりとだまされるアホ男。常々自分の優秀さがまわりの者にはわかっていないと不満を持っている。いつかみんなを見返してやると思っている。約束したんだから自分の身は安全なはずという思い込み。黙ってりゃいいのに、べらべらしゃべったり、うるさく質問したり、もう行く末死・・間違いなしの愚かな男。ただ、彼のくだらないおしゃべりは、見ている者への説明も兼ねている。クライマックスではいつの間にか姿消していて・・始末はされずにすんだ?さて、主演はマーク・ダカスコスである。彼が出ているから見たんだけどさ。彼は「エアポート2004」でもそうだったけど、ここでも坊主頭。そのせいか頬がこけて見え、少しやせたように見える。見えるってだけで、実際どうなのかは知らないけど。彼ライカーは、後でわかるけど連邦軍の最強戦士。彼の本体は故郷の星で、カプセルの中で眠っているらしい。「マトリックス」風味。地球にいる彼・・アイシスもそうだけど・・の実体は、キラキラ光る生命体のような感じで、死んだ人間の体を利用している。「ヒドゥン」風味。「ダークシティ」風味も。

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もちろんライカーはFBI捜査官のふりをしている。その方がいろいろ便利だからだ。アイシスはよくこんな美女の体見つけたな。ライカーの方は元のは悪党だったらしい。ライカーが見た時には溺れて死にかけていたらしい。まあそういうのでないと、無傷の体は無理だ。要するに人間の体手に入れるのに、ライカーの方は相手殺したりしないけど、アイシス達は殺してでも奪う・・と。彼らはまた、大昔地球に来たことがあり、人類の祖先でもあるようで。ライカーとアイシスは以前愛し合っていたらしい。今では戦う仲だが、心の隅にはどうしてもためらいがある。特にアイシスの方は。彼女は悪役だが、見ている人はあまり悪い印象は持たない。やってることは残酷だが、感情移入しやすいキャラ。そこらへんはうまくできている。テレパシー能力があるらしく、ライカーのことは何でもお見通し。もう一人のヒロインは、両親をなくし、おじ、おばに育てられているジュリー(エマ・ラハナ)。ダイナーでウエートレスをしているが、高校生か。常連客の中にはトム(ビリー・ゼーン)のようないやらしいのもいて、もううんざりだ。ここを出ていきたい。と言って、やさしいおじ、おばの恩を無にするわけにもいかない。大学へ行くまでは・・。ライカーには高校は卒業したと言ったが、背伸びしてそう言ったのか。しつこいトムのセクハラから助けてくれたのは、見知らぬ客・・ライカー。あっという間にトム達をやっつけてくれた。強いけど物静かな紳士。言うことも何となく哲学的・・黙想は魂の解放だ・・。助けたことを恩に着せるわけでもなく、あっさり去る。こんな田舎ではまず見たことのないタイプ。その後トムはアイシスに殺されるが、その体の中に入ったのが反乱軍司令官サイロン。最初トムが出てきた時は、ゼーンに似ているけどもしかして彼がそう?って半信半疑。太っちゃって髪が薄くなって薄汚くて・・おまけに早い段階で殺されちゃうし。でも湖の水に漬けられて生き返って・・サイロンは水に溶けてたの?水溶性?エイリアンはサイロン、アイシス、サルティック、そして早々にライカーにやられたケイラーの四人だけ?あとは人間の傭兵?人数が少ないなんて言っちゃだめ。ライカーの方は一人だ。地球侵略を一人で食い止めろと?いやいや「ヒドゥン」だって「ヒドゥン2」だって一人だった。プレデターのクリちゃんだって・・(「エイリアンズVS.プレデター」参照)。

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アイシス達の方は、とにかくやることが荒っぽい。なぜかダイナー襲い、おじ、おば、客達皆殺し。ジュリーだけはからくも難を逃れる。電力資源社(って何?)へ行った時も職員皆殺し。まあエイリアンだから地球人の物差しでははかれない。おかしいとか効率が悪いと見えても、彼らにとってはそれが普通かも。ライカーにしても、段取りの悪さでは似たり寄ったり。で、天涯孤独になったジュリーは、ライカーにどこまでもついて行こうと決心する。突飛だし、映画ならではとも言えるが、別の見方もできる。怖い思いをし、心細さのあまり、前自分を助けてくれたライカーにすがるしかないと決心したとか。強い彼といれば安心とか。あるいはどこでもいいから逃げ出したいとか。人生で初めて訪れた、違う世界を経験するチャンス!おじ、おばの仇を討ちたいという思いはあんまりない。そりゃ仇は討ちたいけど、ライカーに引かれてるってのが本音。たぶん彼女にとっては初恋。ちょっと年上で色も黒いけど、白馬に乗った王子様。たぶん本物の捜査官じゃないし、人間ですらないかも。でもあんまり気にしない。この映画が、くだらなさや出来の悪さにもかかわらず、何とか見続けていられるのは、ヒロイン二人にきれいな女優さんを使っているから。タイプは違うけど、女性から見ても好ましい。ちなみにウエートレス仲間のコ、いちゃつきカップルの片割れのコも美人。ジュリーは高校生なので、背伸びしているところがある。見て聞いて知ってるけど実体験はまだ・・みたいな。ヒッチハイクして、乗せてくれた男をだまして車いただいちゃったり。ライカーとモーテルへ行った時迫ってみたり。けっこう大胆。たいていの映画ではこんな少女ではなく、もっと・・少なくとも20過ぎの女性出してくる。ライカー役ももうちょっと若めの、ムキムキの白人出してくる。ライカーはやられてばかりなので、傷の手当てしなくちゃならない。上半身裸になる。そうなりゃ女性の目が輝き出し、ライカーの家(使われていない教会!)、あるいはモーテルの一室でいちゃいちゃが始まると。これまでどれだけそんなシーン見せられてきたことか。でも今回は相手は未成年ですから、それとダカスコスですから、そういう流れにはなりません。どんなにせがまれても手を出しません。と言うか、ライカーは殴られたり蹴られたり撃たれたり、まあとにかく傷だらけで。

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回復するには例のキラキラが必要で。自分の体から出して・・「ミラクル7号」風味。だんだん効果が弱まってきているのは、地球に長くいすぎたせい・・って「ヒドゥン2」風味。いやホント、別の楽しみ方ができるんですよ。あの映画、この映画。本当は別の部分でワクワクドキドキするはずなんだけど、全編にわたって爆発やらCGやらカーチェイスやらを見せるほどの金はなし。発電所内での転送ゲート作り、サイロンの指揮ぶりとかであおって欲しいけど、そっちはたまに出してくる程度。ゼーンの見せ場なし。もっぱらアイシスとライカーの追っかけっこ。そのまわりウロウロするジュリー。これで時間稼ぎ。アイシスが撃ってもライカーが復活しちゃうので、話がちっとも前に進まない。おまけに作り手はダカスコスがアクションスターだってこと気づいていないみたい。アクションシーンは何回かあるけど、一回もまともにうつしていない。肉体や動きの美しさ、なめらかさ、力強さ、鋭さ・・そういうものが全く出ていない。いちおうブツ切りにしたり、スローモーションにしたり、角度変えたり、いろいろやってるけど、見事なまでに何の効果も出ていない。ライカーがやられてばかりなのも、盛り上がらない理由の一つ。ダカスコスだから、見る方は期待している。さあ・・と意気込むとやられ、今度は上半身裸だぞ、モーテルの壁突き破るほど強いぞ・・あ、やられた・・そのくり返し。確かにやられないと次に繋がらないのだ。すごく強くて敵みんな倒したら、映画そこで終わっちゃう。ライカーは特殊な銃持っていて、それで頭を撃たれると、エイリアンと言えども死んでしまう。ここらへんも「ヒドゥン」ぽいが、あっちのようなかわいらしい銃ではなかったな。ライカー自身もあれで撃たれればおしまいなんだろう。アイシスは何であれを使わないのかな。彼女の方は何とかライカーを心変わりさせようと説得するんだけど、彼の決意は変わらない。地球の運命を握っているようなところは、「地球が静止した日」のクラトゥにも通じる部分があるけど、役目は逆。頼みもしないのにはるばるやってきて、我が身を削って守ってくれている。連邦政府の方針は、例え自分達の種族が危機にひんしていても、地球は地球人のもの・・むやみに侵略してはならない、自分達は別の星捜す・・と紳士的。ライカーはその方針忠実に守る。一人で孤独な戦い続ける。

AVA エイリアンVS.エイリアン インベージョン5

キアヌがそうであったように、ダカスコスにもまた何ものにも汚されない清らかさがある。髪のせいもあるが、お坊さんみたいな感じ。「バレット モンク」風味。何もかもシンプルで禁欲的。車、衣服、無線など持ってるし、外食したりモーテルに泊まったり・・そういうお金はどうしているのかな。FBIの身分証とかも。衣類の補充は大変だと思う。何度撃たれて穴だらけになったことか!以前が不明なのと同様、今回の事件以降のことも不明。たぶん故郷へも帰れず、地球で一人朽ちていくのだろう。何もなければかなり長生きできるようだが、殴られ蹴られ撃たれじゃあなあ。やるかやられるかの世界だから、達観しているようなところもある。「オレは死ぬ、いつかはな」「死ぬのは今じゃない」「無駄死にはしない」・・決して自分から死に急ぐことはないが、立場が逆転すれば即、死・・となるのも覚悟している。そのせいか、あまりまわりと関わらないよう気をつける。ジュリーに対しても、用件がすむとさっさと引き上げる。ダイナーの事件の後、彼がパトカー盗むのは珍しく荒っぽい手段。警察無線を聞くためという理由はあるにしても、こんなハデなこと普通はしない。盗むにしてもそーっとやるはずだ。これにジュリーがくっついてきたせいで、ますますややこしいことになるが、途中でおっぽり出す。でもジュリーもあきらめない。知恵をしぼって追いかけ、逆にライカーの危機を救う。まあよくある流れ。ジュリーはエイリアンだの地球侵略だのもあっさり受け入れる。若さ故の柔軟さ。その代わり何かあると「安全な場所に転送してよ」・・「スタートレック」の世界と現実を混同。追われた二人がモーテルに泊まるというシチュエーションも、たぶん映画で何度も見ている。例えば「ターミネーター」、「スターマン」。シャワーを浴びて準備は万端・・そのわりには服を全部着てしまうが・・。迫るつもりならタオル一枚のはずだが・・。ともかく、この後はロマンチックな展開になるはず。明日の命もわからない二人は愛をかわすのだ。それに何も知らないまま死ぬなんて嫌だし。で、すり寄っていくんだけど、ライカーは映画と違って自分を一人の女性として扱ってくれない。仕方ないから抱いて寝てもらうだけでもいいや・・となる。ここらへんのやり取りは微笑ましくていい。ジュリーの子犬のようないじらしさ。私を見て!私と遊んで!私をかわいがって!その後ジュリーはアイシス達に誘拐される。ライカーをおびき寄せるための餌・・って、何でモーテルでとどめ刺さないの?クライマックスは発電所でやりたいから?

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モーテルでのジュリーのシャワーシーン(後ろ姿)、発電所でのアイシスのシャワーシーン(後ろ姿)が続けて出てくる。あと、車でいちゃつくカップルと・・お色気シーンはこれだけ。カップルは火の玉の落下や、トムが生き返るのを目撃するけど、なぜか殺されずにすむ。ちゃんと警察に届け出るのが偉い。でもデブリン保安官は、クスリでもやっていたのだろうと本気にしない。彼の話では20年前にも火の玉騒ぎがあったそうで。たぶんアイシスとライカーの戦いもその頃から・・。今とは別の体だろうけど。話を戻して、アイシスの方はシャワーと言っても浴びていたのは水ではなく・・何だったの?ロデリックはこっそり覗き見するんだけど、アイシスの目が変わっているのを見て、好色な気分も吹き飛んでしまう。ライカーやアイシスは、本来はどういう姿しているんだろう。カプセルに横たわっているのが、人間の形してるとは思えん。さてゲートが完成し、サイロンはいったん向こうへ行くぞ~となるけど、こういう時が一番危ないって気づけよ!装置の中に入ってるってことは、無力な状態。操作するアイシスに何かあったら・・?ライカーに、見物してろって・・大人しく見物するわけないのに。で、もちろんそうなる。ただ、サイロンがどうなったのかはよくわからない。転送されて向こうへ行き、帰って来れない状態か。それとも転送に失敗し、原子か分子に分解されたままか。いくらでもそういう描写入れられるはずだが。あのままじゃサイロン、オマヌケすぎるぅ~。ジュリーは簡単に解放するし、ライカーが爆弾仕かけたのも気づかない?アイシスとライカーの戦いには、いくらでもロデリック絡められるが、それもしていない。いつの間にかいなくなってる。例の銃でアイシスを倒したライカーは、自分も装置に入る。ジュリーにはここを破壊する爆弾のスイッチ押し、走って逃げるよう指示する。一緒に連れて行ってくれというジュリーの頼みにも、返事はすべてノー。またいつか会える?たぶん無理だ・・。彼は基本的にウソや気休めは言わない。相手に変に希望持たせるようなことはしない。ライカーが転送されたのを見て、ジュリーはやっとあきらめがつく。スイッチを押し、脱出する。ジュリーが去った後、ライカーが戻ってくるのは、意味がよくわからない。サイロンがオマヌケに見えたように、ライカーもオマヌケに見えてしまう。

AVA エイリアンVS.エイリアン インベージョン7

サイロンの後を追うはずが・・だって向こうでは地球へ乗り込もうと、ゲートの前で反乱軍が集結しているはずなのだから。それに失敗して戻って来ちゃった?あんなにジュリーと別れを惜しんだのに・・と言うか、ライカーは早く行きたいんだけど、ジュリーが引き止めて・・。まあ私にはこの流れにはそれなりの意味があるように思えるけど。ここからは私の妄想・・この作品はエイリアン、インベージョン、転送ゲートなど、SFの要素がいっぱい詰まってる。でもそれと同じくらいロマンスの要素もある。愛し合っていたのに、路線の違いから戦わざるをえなくなったカップル。でも思いが消えたわけではない。そういう大人の関係に対し、ジュリーの方はまだ若いだけに純粋で一直線。ある日突然目の前に現われた王子様。平凡な日常から連れ出し、新しい世界を見せてくれる。私は飛び立ちたい。私にだって何か力はあるはずだ。ただの田舎の高校生で終わってしまうはずがない。私はもう一人前、助けられるだけじゃなく、助けてあげることもできるはず。ライカーは謎めいているし、孤独だし、人間離れしている。余計なことは言わないし、ネガティヴなことも言わない。君は強い、乗り越えられる・・彼がそう言うのなら、本当にそうなのだ。でも・・別れたくない。この強い思いをあきらめさせるには、本当に転送されていなくなってしまって、もう二度と会えないのだというのを、ジュリーに見させなければならない。自分の目で見りゃ納得する。だからライカーは装置に入ったんじゃないかな。で、戻ってくる。ジュリーが立ち去りかねてぐずぐずしていたら、またややこしいことになるけど、ありがたいことにもういない。発電所にはデブリン保安官達が駆けつけてきた。悪者はみんな死んだわ・・そう言ってジュリーは歩み去る。涙をこらえ、夜空を見上げる。あの空のどこかを今ライカーは旅してるんだわ・・。普通の映画なら、ジュリーを物かげから見守るライカーうつす。「さよなら、ジュリー」とつぶやいて、別の方向へ歩み去る。サイロンは倒したけど、戦いは終わったわけじゃない。・・でもこの映画の作り手は、そんな余韻のあるラストは思いつかないようで。終わりかと思わせて数ヶ月後・・どこかの町の建物の屋上。別の相手と戦い、倒すライカー。まさか続編作るつもりでこんなのくっつけたんじゃないよね?もちろん作られた気配なし。

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これだといちおうSFチックではある。でもあの・・発電所でのライカーのジュリー見守りがないのなら、ここでやってもよかったと私は思うんですけど。数ヶ月後・・大学に進学して勉強に励むジュリー。それを遠くから・・車の中から見守るライカー。その時、盗聴用無線から流れるわけ・・エイリアン関与を思わせる事件の発生。他の人にはわからないけど、彼にはわかる。で、車、急発進。彼の孤独な任務は続く・・エンド。そういうのでもよかったと思うんだけど。殺し合いで終わりなんていう、殺伐としたラストよりよっぽどマシ。・・さて、妄想はこれくらいにして・・。一回目見た時は、そう感じたのよ。ジュリーとライカーとのちょっと変わったロマンス。でも二回目見ていたら・・ライカーのアイシスへの思いは、アイシスのライカーへの思いと同じか、それ以上に強いことがわかって。サイロンの転送失敗の後で、彼がアイシスに言うセリフ・・「オレと帰ろう」・・本当に帰るつもりだったのよ!実現していたら、二人して戻ってくるという、ダブルにオマヌケなことになったのよ!でもアイシスを倒すしかなくて・・この時の彼は本当に悲しそうで・・。「オレの分身」って意味深な表現。ジュリーには気の毒だけど、ライカーの心にはジュリーが入り込む余地はないのだ。彼はいつだってアイシスを思っている。だからジュリーに迫られても手を出さないし、甘い言葉もかけない。でも心が冷たいわけではないのだ。別れを惜しむジュリーに対し、ライカーは自分の体からキラキラを出して、彼女の手の傷を治す。そういうやさしさが彼にはある。この時のダカスコスの表情・・(溶)。は~こんなアホ映画一回で終わらせるつもりが、何長い文章書いてるんでしょ。まあいろんな映画からちょっとずついただいて、しょぼい特撮つけて、ゼーンの存在感もダカスコスの身体能力も生かしてないけど、でも思ったよりひどくないと言うか。ジュリーに車を取られた青年(デレク・ハミルトン)、ジュリーとライカーを乗せてくれたトラックの運ちゃん(ジョン・テンチ)・・どうってことない脇役キャラだけど、どちらもよかった。いちゃつきカップルの男の子の方も見たことあるし。たぶんダカスコスのせいで私の目が曇っているんだろうけど、けっこう楽しめた。放映してくれてありがとう!そう言えば「サボタージュ」知ったのも、「午後のロードショー」を見たからなんだよな。これからも私の知らないダカスコスの世界・・紹介頼みます!