ダブルチーム

ダブルチーム

「ノック・オフ」と同じ、ツイ・ハーク監督作品。今回ははっきりとわかったなヴァン・ダムのダブル。ジャック(ヴァン・ダム)はCIAを引退し、妻キャサリンの出産を心待ちにしている。しかし宿敵スタブロスをつかまえる作戦に引っ張り出される。もちろん作戦は失敗(ここで成功したら映画終わる)、スタブロスは妻(ガールフレンド?)と息子を殺され、ジャックを逆恨み。作戦で考えられないミス(スタブロスを取り逃がし、味方に大きな損害を出し、自身も重傷)を犯したということで、ジャックは死んだことにされ、孤島にあるコロニーへ送られる。このコロニーがおもしろい。いろんな機関の、表向きは死んだことになっている情報部員達がいて、彼らの特技を捜査に役立てている。中には元敵だった者も・・。本当にこんな施設があるのか知らんが、これだけで映画が一つできそうだ。もちろんジャックはこんなところに長居する気はない。キャサリンの元へ戻りたい。生まれてくる我が子をこの手に抱きたい。数ヶ月かけて脱出計画を練り、体力を回復するためリハビリにはげむ。凄まじいトレーニングだが、なぜか笑える。あんなに騒々しいことやってて何で気づかれないの?部屋には監視カメラなし?何とか脱出し、ヤズの助けを借りて、スタブロスの手に落ちたキャサリンを助け出す。ヤズ役はデニス・ロッドマン。表向きはタトゥーの店をやってるが、裏ではさまざまな武器を扱っている。正体は不明。ロッドマンの演技は・・まあ可もなく不可もなくってところ。スタブロスはミッキー・ローク。クライマックスの対決はローマの競技場。「ドラゴンへの道」思い出すが、こっちはハデに競技場吹っ飛ばす。世界的な遺産もへったくれもなし。ハデなシーンさえとれればいい。ロークはかなりすごい肉体美見せるが、アクションはさほど印象に残らない。本物の虎が出てくるから、そっちの方に目が行ってしまう。床が崩れるところとか大丈夫だったのかな虎君。ここも時々ダブルだったねヴァン・ダム。相手が猛獣だから仕方ないけどさ。まあムダにハデなシーンいっぱいあって、ストーリーはめちゃくちゃだけど、「ノック・オフ」同様いろいろ工夫し、あきさせず見せてくれる。ハッピーエンドだし(スタブロスは悲惨だったけど)、貴重な遺跡に全く敬意はらわない無神経ささえクリアーできれば、楽しめまっせ。