タイムコップ2

タイムコップ2

ヴァン・ダム主演の「1」は出来は今いち。でもこのシチュエーションを一度で終わらせるのはもったいないと思ったのか。今回はジェイソン・スコット・リー主演。トーマス・イアン・グリフィスが出ているので、前々から見たいとは思っていたけど、実際見てみると・・どうも彼魅力がうすれてきているなあ・・と。逆にリーはすごくよくて、「2」の魅力は彼が出ていること「だけ」。前半は何が何だかさっぱりわからない。過去へ戻る方法が開発されたけど、それを悪用する者も出てくる。取り締まるのがタイムコップだけど、タイムコップなのに過去を変えようとするミラー(グリフィス)のような者も。冒頭ミラーはヒトラーを暗殺しようとする。タイムトラベル物にはありがちなエピソード。でもちゃんとドイツ語や日本語しゃべってた?そこをきっちりやるだけでも安っぽさはずいぶんうすまるんだけどな。IIGだのTECだのわけわからんし、誰が誰なのかもわからないしで、いくら騒いでいてもストーリーに乗れない。タイムトラベルに伴う人体へのダメージなんかカットして、もっと逃げる追うのシンプルな形にすればいいのに。ジャンプする度に違う未来へ行ってしまうのも混乱の元。未来が枝分かれすれば、その世界ごとに違うライアン(リー)がいるわけで。戻った過去が別の過去な場合もあるわけで。ライアンがミラーを追って過去のテキサスに現われるあたりからやっとストーリーについていけるようになる。でもここでもミラーが中国人を殺すので、てっきりリーの先祖だろうと思っていたら何の関係もなく・・何で殺したの?クライマックスも過去のライアンとミラーの前で現在のライアン、ミラーが殺し合うという妙な状態。未来がこうなるとは限らないというライアンの言葉が救いだが、過去のミラーが心を入れ替えれば、今のミラーとライアンはいないわけで・・。タイムトラベル物はとにかくややこしい。こんなに多くのトラブルを起こすなら、タイムトラベルの開発自体なかったことにすればいいのに・・と、見ながらずーっと思ってた。てなわけでさほどおもしろいわけではないが、リーがとにかく魅力的で。まわりの連中は血液ドロドロに見えるけど、彼だけはサラサラ。清らかで静かな雰囲気。それでいてすばやいアクション。グリフィスもアクションできるのだからちゃんと顔見せてやってよ。後ろ向きばかりで、あれじゃ代役使ってると思われちゃうよ!