ターミネーターズ

ターミネーターズ

久しぶりにゴミ映画見たぞ。しかもとびきりの・・。いや~ホント、何がどうなっているんだろアハハ。ものすごい混乱ぶり。たぶん作り手も自分達が何作ってるかわからなかったと思う。そもそも何を作りたかった?でも一つの映画にまとめ上げ(まとめ上がってないけど)、DVD発売されちゃうのがすごい。だいたい題名からして何も考えてない。「ズ」をつけて終わり。誰かが間違えてレンタルしてくれるさッ!WOWOWでやったんだけど、最初の方1分くらい見逃した。何の説明もなく(20××年、人類は・・とか)始まるわけだけど、もしかしてその1分に説明とかあった?ないよね。私がこれを見たのはジェレミー・ロンドンが出てるから。ただそれだけの理由。ロンドンったって誰も知らないだろうけど。ジェレミーとジェイソンのロンドン兄弟は双子で、しかもかなりのイケメン。イケメンに弱い私としては、見逃すわけにはいかないのだ。ジェイソンの方は「ドラキュリア」の「2」と「3」に出ている。他に「キャリー2」とか。ジェレミーは「地底探検/アース・エクスプローラーズ」に出ていて、WOWOWでやったが、私は後半を見逃してしまった。双子と言ってもIMDbの写真(わりと最近の)見ると、ジェイソンはロバート・ダウニー・Jr入ってるし、ジェレミーはカイル・マクラクラン入ってる。またどちらもマシュー・ブロドリックもちょい入ってる。ジェレミーは写真によってはブレンダンも入ってて、まあそれで注目するようになったんだけどね。せっかくのイケメン双子なのに大した出演作もなく(私が知らないだけかもしれないが)、もうすぐ40歳。このまま老けてしまうのはちょっと・・いや、かなりもったいない気がするが、これも仕方ないのだろう。冒頭何やら宇宙基地で反乱が起きる。何の宇宙基地なんだろう。反乱を起こしたTRって何なんだろう。ロボットらしいが。何で反乱起こしたのだろう。何で基地にたくさんTRが送り込まれたんだろう。この基地に制御装置があるらしいが、送り込まれたってことは製造は別の場所?この元々の「?」の部分が全く説明されないので、見ていてもわけがわからない。わけがわからないから、いくら爆発が起きようが銃撃戦になろうが人が殺されようが映画に入っていけない。

ターミネーターズ2

TRは人間社会に深く入り込んでいるらしいが、そういうのはいっさい描写されない。簡単なセリフでかたづけられる。我々には想像力があるから、「アイ,ロボット」みたいな世界かな?・・と思う。でも後で出てくる地球部分は、現在と全く変わらず、未来らしいところは皆無。田舎町だから未来風でなくてもいいってか?TRの反乱はテロリストに再プログラムされたからというセリフもあるが、テロリストはいっさい出てこない。どうやって再プログラムされたのかも不明。たぶんテロリストも再プログラムも関係ないのだ。たぶんTRは人間にこき使われるのがいやになったのだ。そういうことにしとこ。対策を講じる方も、四人ほどボーッと突っ立ってしょうもない会話してるだけ。そのうちの二人くらいはロボット?彼らが機械代わり?したがってまわりにはろくな機械なし。製作費の節約になるなあ・・。で、驚いたことに・・呆れたことに・・彼らはやすやすとTRの侵入を許し、部屋の中に入ってきても気づかず、簡単にやられちまいましたとさ(アホか!)。ところでここはどこ?地球でのTRコントロールセンターとか?そういうのもじぇんじぇんわっかりませ~ん。保安官の頭上を何か飛んでいって、遠く(ビル街?)に落ちて白い煙が上がる。見てる人全員その後閃光が走り、キノコ雲が・・と思ったはず。でも・・ならない。シメジかヒラタケ一本分くらいのがプシューって感じで、それでもう終わり。これですぐアメリカの主要な都市はTRの手に落ちた・・ってことになるのだすごい節約ぶり。この問答無用ぶり、言語道断ぶり・・相撲だったら仏壇返しか空穂づけの大技、力技・・と言うか、無気力相撲?見てる人は宇宙基地内での人間とTRの戦いがメイン・・と思う。SF映画ならそうなるはずだ。でも舞台は田舎町へ移っちゃう。基地となるとセットが大変だし、CGも金かかる。だから田舎町や森の中?前で何かやってても後ろを車が普通にのどかに通り過ぎる。究極の節約はTRを一人の俳優ですませていること。こんなの見たことない。ある意味新鮮(なわけねーだろ!)。ポール・ローガンとかいう人で、IMDbの説明によれば沖縄剛柔流空手の黒帯らしい。写真のいくつかはトイレのタイルかサイコロステーキみたいに割れた腹筋見せ(びらかし)ている。

ターミネーターズ3

この映画では見せませんけど(ロボットに割れた腹筋なんていりませんてば!)。まあとにかくいい体していて、顔も悪くない。ユルゲン・プロホノフみたいな渋い顔つき。見ようによってはショーン・ビーンやニコライ・コスター=ワルドーに似ていなくもない。動きも軽快。一人で全部やるのは大変だったと思うけど、表情作る必要ないし、セリフ覚える必要もなし。人間側の方は保安官の他にクロエという女性。彼女の夫チャックはティファニーと浮気している。三人は高校の同級生か何からしい。ティファニーはすっかり結婚する気になっているが、チャックはまだ離婚をクロエに切り出していない。クロエに妊娠したと告げられ、切り出すきっかけを逃してしまった。見ている方は何でここで不倫やら妊娠やらが出てくるのかと理解に苦しむ。宇宙・・ロボット・・SF・・のはずなのに・・。こういう何の変哲もない日常にある日突然人類の危機が訪れるってか?それにしても・・誰が主人公なんだろ。と言うか、ジェレミーは何の役やってるんだろ。まだ出てきてないよね?何しろ「地底探検」はちらちら見てただけだし(後でちゃんと見ようと思ったらその後やってくれなくて)。冒頭宇宙基地のアンソンてのがかわいいなあ~と見てたらやられちゃったし。チャックがそうかな、ちょっといい男だし~と見てたらこれもやられちゃうし。ブロンソンは違うよな、え~いつになったら出てくるのジェレミー!いつの間にか人類の危機みたいになってるけど、アメリカ以外の国は?どうも地球にはアメリカしか存在しないみたいだ。人間は次から次へと殺され(たぶんね)、保安官は隠れていた数人と脱出。途中でクロエも加わる。森の中での追いかけっこ、不死身の敵に仲間は次々殺され・・って、ここらへんになるとSFもへったくれもなくなる。「クライモリ」とか「レストストップ」とかそんな感じになる。ウーム、あの宇宙基地は何だったんだろう。連中がまた揃いも揃って・・。パンピーだから仕方ないけどワーワーギャーギャー。静かにしてなきゃ見つかって殺されるに決まってるのにわめき、騒ぐ。あたしゃごめんですもしこんな事態になってもこんなやつらと一緒にいるの。ブロンソンがタバコを吸おうとするシーンが出てくる。TRに熱を感知されるぞ。

ターミネーターズ4

しきりにケータイかけるのもいる。そりゃ家族と連絡取りたいだろう。でも・・電波をキャッチされるぞ。と言うか、何でTRにそんな機能が?家庭や工場の雑役ロボットなのに。それともロボット兵器?もちろんこの疑問も次回へ持ち越されます(次回なんてないってば!)。まあとにかく見つけてくれ殺してくれと触れ回っているようなもので、保安官がいくら注意してもだめ。で、あれこれあって途中でやっと・・ターニングポイント。つまりTRに立ち向かえそうなキャラが登場する。謎の男・・キャ!やっと今度こそジェレミーの登場だわ!かっこい・・い?あら?首がないわ。あごがたるんで・・キャッ、ジェレミーどうしたの何があったのッ!太ってたるんでぷよんぽよん。特に顔にきてるわぷよぽよがッ!モロにッ!最後の望みがプッツン、ターニングポイント・・スタントンの大曲がり・・曲がり切れずに転落しちゃいましたッ!彼が出てる・・イケメンを見れると思えばこそこんなわけのわからんゴミ映画もがまんして見てたのにぃ~ええいどうしてくれる!帽子のせいで顔がよくわからん。だから余計あごが、首が目立つキャ~!!ま、登場の仕方はカッコいいから(TRに対し、初めての反撃)、そのまま引き続きクール路線で行ってくれればぷよんぽよんもがまんする。でも・・何だかまとまりのないキャラなんだよなあ。彼・・カールはTRを倒せる・・と言うか、動きを止める銃持ってる。でもこの銃が何なのか、どうしてこんなのがあるのか、他にもあるのか、そういうの全く説明されないんだわ。たぶんこの映画はあれこれ疑問を持つような人は見ちゃいけないんだろう。で、一度誰かに助けてもらって、一時的に安全になると、人間って疑いやら嫉妬やらわがままやらリーダー争いやらが出てくる。あいつは俺達をだましているんじゃないかとか、私はこっちへ行くとかワーワーギャーギャー。おまえら全員TRにやられて死んじまえ!!何人かが死に、ティファニーが加わる。こういう映画の常として一部のキャラはどんなにあわあわしていてもTRに気づかれずにすむ。彼女はクロエの夫を誘惑したという負い目があるから、ともすればヒステリックになるが、何も知らないクロエはショックのせいだろうとやさしく接する。そのせいでティファニーはますます・・。はいここらへんもお約束。

ターミネーターズ5

カールは宇宙基地へ行ってTRの反乱止めるつもりらしい。たまげたことに彼は自分一人で宇宙船を組み立てているらしい。プラモデルかよッ!て言うか、手作りできるもんなんですか?彼は実はTRの製造にかかわっていて、何と保安官も彼が作ったTRだった!保安官には自分の(不幸な)生い立ちの記憶を移植してある。考えたりしゃべったりできるってことはユルゲン似のTRよりは新型なのかな。でもって彼の仕事は保安官の監視だったんだってさすごい設定だな。と言うか、全然筋が通ってない。そもそも何でカールが宇宙船作るのか。TRの反乱予測していたとか?警告したのに受け入れられなかったとか?それこそそういう説明のセリフ一個入れれば筋も通るのに何で入れなかったのかね。でもって宇宙船発進。ベルトもせんと大気圏脱出!と言うか、宇宙基地ってそもそもどこにあるの?追ってきたTRと空中戦・・いや宇宙戦・・と言うかテレビゲーム。なぜかクロエは敵を全部撃墜し・・そりゃブロンソンがクロエをロボットじゃないかと疑うのもあ~もっともだ~もっともだ。それに対し彼女は毅然と言い放つ「私は妊娠してるの」。はあ・・それが命中率とどういう関係が?この子のためにも死ぬわけにはいかないの・・とか・・お~い脚本家いるのかよッ!この一言で全員が納得してしまうのもすごいよなあ。おなかぽっこりハラボテ歴然というのならわかるが。たぶんどこかに「妊娠中」という札でも下がっているのだろう。基地には冒頭ちょこっと出てきた救助隊がうろうろしていて、でもあっけなくやられちゃう。自分を救助しろッ!何のために出てきたんだよべちゃべちゃしゃべって・・にぎやかし?その時!どういうわけか(都合よく)TRが停止。何かがパワーを吸い上げているらしい。おおッ、今度は「スペースバンパイア」かよッ!で、吸い上げて、真打ちの登場かと思ったら・・あら?ちなみにアメリカのDVDのカバーには、このCG丸わかりのロボット(ロボットだよね?)がうじゃうじゃという感じで描かれてる。でもこれは明らかにうそっぱちで、映画には一体しか出てこない。たぶんアメリカ版DVDカバーをよく見れば後ろに三面鏡でも置いてあるのだろう。いや別に一体でいいけどさ。ここでアニメになられても困る。そんなこと考えてたら・・あら?カールやられちゃったわ。彼主人公じゃなかったのかしら。

ターミネーターズ6

それまで私は悪い女、生きてる資格なんてないのよといじけていたティファニーがブレーカー(違うって!)下ろして事態を収拾する。あら?さっきカールがコンピューターに侵入しようとしていじくってたのは何のためだったのさ。初めっからこのブレーカー(違うって!)下ろせばよかったんじゃん。たぶんティファニーのおかげで地球は救われたんでしょう(か?)。うつらないからわかりませんけど。いや~ホント、くり返しますけど何がどうなってるんでしょうアハハ。腹が立つより笑っちゃいますよ。結局最後に出てきたアレは何だったんでしょう。誰かが作ったのか、自分で自分を作ったのか。例えば・・カールの作った新型TRが自我を持ち、人類支配を企んでTRに反乱起こさせたとか。新型はもちろんカールと同じ顔していて(だって・・何がかなしゅうて保安官みたいなサル顔のロボット作るのよ!)、それに気づいたカールは、(会社に)進言しても警告しても受け入れられず、地球で密かに銃を開発し、宇宙船を手作りし、基地へ乗り込んで自分とそっくりのロボットと対決!ジャ~ン!・・とかさ。一度は倒したかに見えたロボットが炎の中から立ち上がり、人造皮膚が溶けて機械が現われ・・そこまでやってこそ「ターミネーター」の臆面もないパクリ映画と言えるんでしょうが!でもそれをやるにはジェレミーはぷよんぽよんすぎるんだよな。メタボ体形のロボットなんて無理無理。さて妄想はこれくらいにして・・と言うか、素人の私でさえこれくらいは妄想できるわけで、そういうの何もしないで映画終わらせちゃったってことはやっぱり脚本家いなかったのかな。ちゃんといたとしたらすごいことだ。まあとにかくゴミ映画バカ映画クソ映画。誰かが書いてたけど「100円レンタルでも金返せ映画」。でも出演者はそれなりにがんばっていたのよ。ボーッと突っ立ってた数人は別として。ろくに出演作もないような人達だろうけど、いいかげんな演技はしていない。まあうつし方が悪いせいで・・少しは高尚に・・格調高く見せようなどとあらぬ野望いだいたのか、余韻が残るよう長めにうつすせいで、俳優達の表情に力みやわざとらしさが出てしまったのは残念。は~それにしてもジェレミー、イケメンは太っちゃいけないのよ。すぐやせなさい!太った演技派は許されるけど、太ったイケメンは許されないの。JIS規格にはずれるの!