ダブル・リアクション

ダブル・リアクション

これは前WOWOWでやったが見ておらず、ビデオをレンタル。モチ、アンドリュー・マッカーシー目当て。ネットでの評価は低い。FBIのプロファイリング担当キャロウェイ(マッカーシー)の目の前で、謎の一団によるテロが発生。特徴的なのはテロリスト達が何のためらいもなく自爆したり、つかまりそうになると自殺すること。キャロウェイには思い当たることがあった。昔グリーリー(「ナイト・オブ・テラー」のニック・マンキューゾ)という行動学者が子供を実験台に何やらやっていて、彼の母も手伝っていた。そのうち罪を母になすりつけ、メキシコへとんずら。今でも子供をさらっては何やら施し、人間凶器を作り上げているらしい。謎の一団のうち一人だけつかまえることができ、調べてみると幼児の頃失踪したビリーだとわかる。姉のラナ(「カースド」の女占い師役ポーシャ・デ・ロッシ)を捜し出し、身元確認に来てもらうが・・。このラナがとんでもない勘違い女で、いきなりカギを盗んでビリーの前に「お姉さんよ!」と現われるのである。もちろんビリーはこのチャンスを逃さず、人質を取って逃走。キャロウェイは銃を取られる。大失態だが、責められるのは彼だけで元凶のラナは無視される。彼女も絶対あやまらない。まずいことしたって思ってない。向こうの人ってどっかおかしいんじゃないの?キャロウェイが子供の頃ビリーと同じ目に会っていたというのがミソ。同情したラナとたちまちフォーリン・ラブ!メキシコ入りを助けるのがリオ(ロバート・パトリック)。元殺し屋で、キャロウェイ殺すはずがなぜかやめてしまい・・。調子がよくて金のためにキャロウェイ裏切ったりするが、いざという時には・・というおいしい役。クライマックスで、実はキャロウェイはグリーリーの実の息子だったというどうでもいい事実が明かされる。普通に終わればいいのにどよんとさせて終わる。ラナとのいちゃいちゃではなく、ひどい目に会っていた少女を救い出して終わるのはいいが、長くうつしすぎ。それにしてもわけのわからん映画だ。最初のテロ行為は何だったのかな。グリーリーのキャラも変で、何でキャロウェイがいまだに影響受け、うじうじするのか説得力がない。1998年と言えば「ザ・サイト」の前だ。「ザ・サイト」ではマッカーシーはあんなに輝いていてステキだったのに、ここではくすんでいて魅力なし。ネットでの評価通りのダメ映画でした。