ドタキャン・パパ

ドタキャン・パパ

仕事人間でいつも家族との約束をドタキャンしているダニエル(デヴィッド・ペイマー)。彼の仕事は広告関係?今日も大事な会議が控えている。ところが妻の具合が悪く、子供達を学校へ送るはめに。しかも息子二人だけでなく、乗合仲間(原題は「カープール」)の三人も。朝食を食べそびれたのでハマーマンの店にデニッシュを買いに寄る。おりしも売上金を狙ってとんまな二人組が店員をホールドアップ。ちょうどそこにいたのがカーニバルか何かをやっていて、経営がうまくいかず銀行強盗でもしようかとふらふらしていたフランクリン(トム・アーノルド)。銃を持っていた老女、買い物に来た非番の刑事、そしてダニエルなどでいろいろ笑わせてくれた後、お金は結局フランクリンの手に。ダニエル達を人質にし逃走する。強盗だの誘拐だのと話が大きくなり、テレビニュースで流れ・・。これを見たのはずっと前なので出演者や内容はすっかり忘れていた。「ホット・ネイビー」を書くのにアーノルドを調べていたらこれがあって。出ていたことすっかり忘れていたので見直したのだ。ペイマーはよく見かける人だが主演は珍しいのでは?刑事役キム・コーツは「アウト・オブ・タイム」「サイレントヒル」など。この頃はまだ若い。子供の一人(と言っても高校生だけど)はレイチェル・リー・クック。細くてお人形さんみたい。ダニエルの下の息子がけなげでかわいい。子供達も笑わせてくれるが、やはり老女とか刑事とか交通課の女警官、とんまな二人組がおかしい。老女がレポーターに寄りかかって(しなだれかかって?)いたりとか、刑事と女警官が元恋人どうしとか、何となく笑えたりあからさまに笑いを要求していたり。さて、コメディーで困るのは途中で息切れしてくること。最初は快調に飛ばしていても最後は甘くまとまりのないものになってしまう。この作品もそう。いくら追っても追いつけない刑事がヘリを出動させるが、その後の描写はなし。ダニエルは会議に遅刻するがハマーマンの社長(ロッド・スタイガー)に懸命にアピールしてとうとう受け入れてもらえる。フランクリンや子供達の応援も社長の心を動かす。ここらへんがどうもおもしろくないんだよな。エンドクレジット部分は最初見た時はすごく笑えたけど、今回はそうでもなかったな。具合が悪くてベッドに倒れ込んでいるダニエルの奥さんの姿は他人事とは思えない・・そう感じた女性は多いと思うよ。