ダブル・ミッション 報復の銃弾

これを見たのはジャスティン・チャットウィンが出ているから。「テイキング・ライブス」も「臨死」もよかった。「ＤＲＡＧＯＮＢＡＬＬ ＥＶＯＬＵＴＩＯＮ」でブレイクするかと思ったら、大コケだったようで。今回はヒゲがあるのが残念。まあヒゲでもないと子供に見えちゃうからな。マイケル（チャットウィン）は刑事に昇進したばかり。妻のジアはチェリスト。マイケルの父も警官だったが、ドラッグの手入れ中に殉職。まわりの目が冷たいのは、彼が未熟で協調性のない下っ端だということもあるが、父親に汚職の疑いがあるからか。彼のことを気にかけ、父親を擁護してくれるのは、父親の相棒だった、今は警部のジャック（マーク・トンプソン）だけ。ある晩警察のバンが襲われる。積んでいたのは覚醒剤の原料。捜査の担当はキッチン刑事で、マイケルは自分もと頼み込むが、相手にされない。最初のうちは何が何だかさっぱりわからない。それでもう一度見たが、それでもよくわからない。だからわかったことだけ書く。警察がブツを運んだのは、安全なところへ移すため。警官は上からの命令なので、その通りにする。ブツの移動を知っていた者は限られるから、そっちの方調べるはずだがやってない。見ている者は途中でジャックが怪しいと思い始める。親切な上司は怪しいと決まっとる。いつマイケルは気がつくのか・・でも、最後の最後にやっと気がつく。ありゃ～あんまり頭よくないなこのマイケル。中盤で海運王のレオネッティとジャックが会っているのを見ても、誰も驚かない。やっぱりねぇ。この二人が組んでよからぬことをやって儲けていたわけだが、表に出ないのはジャックが事件を迷宮入りにしてしまうから。キッチンも仲間だ。ただ、今回はレオネッティの知らないうちに、仲間のコーエンが勝手なこと・・バンの襲撃・・をしてしまった。コーエンの手下のレイ達がブツをカルメン（リッチ・グロッソ）に売りつけようとするが、カルメンはレオネッティの幼なじみ。で、ばれてしまい、レイとデヴィッド、キッチンの三人は殺し屋シュリヒター（ピーター・ストーメア）に始末される。キッチンが行方不明なので、マイケルは自分が・・と大張り切り。弁護士のコンソロ（ヤンシー・バトラー）は、多くの事件で目撃者や証拠が消えてしまったと嘆く。ジャックやキッチンのせいだろうが、そういうのがあまりにも多ければ内部調査が入るのでは？それとコンソロの秘書サラもレイ達の仲間ジミーに情報流していて。

ダブル・ミッション 報復の銃弾２

コンソロから、裏にレオネッティやコーエンがいるので調べろと言われたマイケル。レオネッティは警察に多額の寄付をし、市長とも懇意な大物。ジャックは止めるが、マイケルは気にしない。途中からシュリヒターの存在が大きくなる。コンソロの前にシュリヒターが飼っている獰猛なドーベルマン、クラウスが現われ、怖い思いをするが何事もなく終わる。犬だけで、シュリヒターが現われないのはおかしい。かと思えばジアの前に現われ、長々と話をする。見ている者はジアの危機・・と身構えるが、肩透かしを食う。このエピソードではストーメアの名演技が光るが、映画全体からみると浮いてるのも確か。女性は殺さないのかなと思っていると、サラはあっさり殺される。とにかくシュリヒターは次から次へと関係者を殺すが、カルメンを殺した後は仕事に徹しきれなくなる。何度か機会があったマイケルも殺さない。と言うか、クラウスがマイケルの顔をなめ、シュリヒターが「裏切り者め」と言うのが笑える。二回目見ると、最初の方で詐欺にあった老女の飼い犬もマイケルについてきて、老女に呼び戻されていた。マイケルはなぜか犬に好かれるようだ。レオネッティを殺したシュリヒターはジャックのところへ。その前にマイケルもジャックのところへ。もういいかげん黒幕がジャックだと気づいてもいい頃だが、ジャックがぽろりとシュリヒターの名前を口にしてしまうまで、気がつかない。こんなに血のめぐりの悪い刑事も珍しい。案の定父を殺したのもジャックだった。そこへシュリヒターが現われるが、ジャックを倒したのはマイケルだった。珍しくシュリヒターは死なない。マイケルはわざと彼を逃がす。ジャックは小型メモリーに証拠をいっぱい残していたので、これから真相解明が進むだろう。以前は冷たかった同僚のブラントが、今ではマイケルにやさしい。父親の容疑も完全に晴れ、殉職者として署に写真が飾られる。年金が出なくてマイケルの母親は苦労したらしいが、ちゃんと今までの分払ってもらえるのか。と言うか、マイケルの母親は生きてるの？キッチンの失踪後、ジャックがマイケルにこの事件任せたのは、彼なら解決は無理と踏んだから。でも今回のことで少しは彼も成長しただろう。ラスト近くのマイケルとジアの会話がいい。夫婦の間に隠し事はなしと以前ジアが言ったことがあって、とうとうマイケルは卵が嫌いだと白状する。オムレツは？と聞かれて「耐えられない」。ここは笑えた。