地球の頂上の島

地球の頂上の島

1907年のロンドン・・アメリカから呼び寄せられた考古学者アイバーソン。呼んだのは富豪のアンソニー。衝突して家から出て行った息子ドナルドが北極あたりで行方不明に。アイバーソンを無理に同行、金にものを言わせ飛行船でひとっ飛び。どうもこのアンソニー、高圧的で嫌な感じ。フランス人船長ブリュウと愛犬ジョゼフィーヌで変化をつけるが、ゆっくりした展開はかったるい。途中エスキモーのウーミアク(マコ)を誘拐同然に加える。この時船長が満員だと断るのがどうも・・帰りはドナルドが加わるはずでしょ?たどり着いた島には何とバイキングの子孫が・・。火山島なので、北極なのに場所によっては緑豊か。中盤もいちいち通訳通すのでかったるい。もちろんドナルドは生きていて、現地の娘フレイヤと仲良くなってる。悪役は祭司ゴーディ。アンソニー達を敵の先兵だと決めつける。不吉なカゲ・・もちろん飛行船のこと・・も差した。審判の結果は死刑。もちろんフレイヤが助ける。その後は追いつ追われつ。溶岩、水、シャチ・・1時間くらいたってやっと活気が出てくる。ディズニーだけにプードルのジョゼフィーヌの扱いなどうまい。かわいくてもっと見ていたいけど、さっと引っ込め、見る者に一種の飢餓感を持たせる。だから次に出てくると、とてもうれしい・・となる。飛行船、景色、北欧神話の像などはアニメっぽい。一度脱出成功このまま終わり・・と見せて、風のせいで元の場所に戻っちゃう。そうそう・・フレイヤが父親に別れも告げぬまま駆け落ちするのはよくない。ちゃんと許しを得なくちゃ。ドナルドは夢を求めて父親の元飛び出し、ここを見つけたけど自分の居場所じゃないとわかった。だから一緒に帰るし、仕事も継ぐ。めでたく(簡単に)父子和解。不仲のままはよくない。何か教育臭が漂うなあ。ここのことを口外されては困るので人質を置いていくことになるが、それもすぐ解決。アイバーソンが進んで残ると言い出す。何たって生きた資料がここにはある。言葉もわかるし、学者にとってはこの上ない環境。ここらへんは「スターゲイト」風味。あっちみたいに恋人ができたから・・じゃないけど。アイバーソン役デヴィッド・ハートマンもジェームズ・スペイダーにほんの少し似ている(大部分ジェフリー・ラッシュ)。マコは珍しく黒髪ふさふさ。カツラだろうけど。