ドリーム

ドリーム

私はこういうのはあんまり見ないんだけど、オクタヴィア・スペンサーが出ているからね。実話に基づいているとのことだが、変更もいっぱいされてるらしい。まあ自分の知ってる分野なら変更部分をほじくりたくなるけど、知らないことだから、「はぁ~へぇ~ほぉ~」と見ていられる。それにしてもこういう数学の天才の頭の中ってどうなっているのかな。高校時代数学や物理が全く理解できなかった私には、ある意味うらやましい存在だ。さて、NASAで働く三人の黒人女性がぶつかる人種差別、性差別。白人女性だって性差別に悩んでいたはずだが、そっちは描かれない。全くの悪人は出て来ず、総じてお行儀がいい。キャサリンは2019年7月現在100歳でまだ生きてるようだ。演じているタラジ・P・ヘンソンは「ベスト・キッド」でドレの母親やってたらしい。三人の中ではキャサリンが中心で、メアリーのことはあまり描かれない。ドロシー役のスペンサーはやはり存在感がある。最初に見たのは「ブルー・ストリーク」で、その大きな目と結んだ唇、どっしりした体形がすごく印象的だった。IBMのコンピューターが導入されると、ドロシーはプログラミングの本を読んで勉強し、まわりにも勧める。地に足が着いているけど、先も見通す。キャサリンのあれこれよりもドロシーのことが印象に残る。キャサリンが目ざわりで仕方のないスタッフォード(ジム・パーキンス)。私生活ではどうだったんだろう。酒を飲んでうさばらしする毎日だったのではないか。でもそういうのは描かれない。宇宙特別研究本部長ハリソン役はケヴィン・コスナー。そう言えば「クリミナル 2人の記憶を持つ男」の感想もほったらかしになってる。早く書かなくちゃ。あっちでは犯罪まみれで吠えてたけど(←)、こういう仕事まみれの上司役もはまってる。あとは・・キャサリンのボス、ミッチェル役がキルステン・ダンスト。最初誰かと思っちゃった。キャサリンの再婚相手ジョンソン役はマハーシャラ・アリ。今年のアカデミー助演男優賞とった人だな。調べてみたら「プレデターズ」でモンバサやってたらしい。宇宙飛行士ジョン・グレンはグレン・パウエル。グレンはてってー的にナイスガイに描かれている。長生きしたことはわかっているので、クライマックスもハラハラしない。