ディセント

ディセント

公開当時確か「王様のブランチ」で紹介していたけど見なかった。洞窟に閉じ込められた女性達のいがみ合いなんかわざわざ見たくない。「地獄の変異」と似た内容らしいが、「ディセント」の方が見た人も多く、評判もいいようだ。私はもちろん「地獄」派で、DVDも即買ったしサントラも二種類ゲット!エンドロールに流れる曲が好きで・・今思い浮かべただけでもあの衝撃のラストが・・ムヒヒ。まあ公平な目で見て「地獄」が見づらいのは確か。暗かったりゆれたりで何がどうなってるのかさっぱりのシーンが多かった。それにくらべればこちらは見やすい。まあ映画館で見たらどうか知らんけど。つまり館によってはけっこう暗いでしょ画面。出演者は知らない人ばかり。女六人が洞窟探検へ。リーダー格ジュノは負けず嫌いで何でも仕切りたい方。サラは一年前交通事故で夫と娘を失う。気力をふるい起こしての参加。自分の立ち直りを実感するきっかけとなるはずだった。ところが途中で道が崩落。しかもジュノはガイドブックを持ってこなかった。と言うか、この洞窟はガイドブックには載っていない未踏のもの。中がどうなっているのか全く不明。みんなは怒りと恐怖で呆然とするが、とにかく出口を捜さなきゃと先へ進む。かってな行動を取ったホリーは足を骨折。しかも洞窟の中には何やらいる。サラの精神が不安定なので幻覚だと思っていたらホントに出てくる。目は見えず音に反応する地底人。でもまさかホントに出してくるとは・・。安易だし「地獄」のような裏づけもないので説得力ゼロ。後半は血まみれアクションホラーと化す。サラもジュノも強いこと。ジュノはともかくサラの変身にはびっくり。血まみれになると「キャリー」そっくり。怪物と戦って頭に血の上ったジュノは誤ってべスに重傷を負わせてしまう。後でサラがべスを見つけるが、べスはジュノにやられたこと、ジュノがサラの夫と不倫していたことを告げる。さらに怪物の餌食になる前にひと思いに殺してくれと頼まれ・・。ラストはあいまいで後味は悪い。でも非常に力強く、光の使い方の美しい映画だった。車が木々の間を走るシーンも幻想的でうっとり。静かで美しい音楽は「インソムニア」に似ている・・と思ったら同じデヴィッド・ジュリアンだった。ああでも私の「地獄」支持はゆるぎませんけどね!