デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~

デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~

こうやって見るとスティーヴ・レイルズバックってチョイ出演が多いな。今回は「ヒッチャー2」と似たような役。死なないってだけ。出番は・・1、2分?撮影一日ですんじゃうね。何度もしつこく言うけど彼が出ているんでなきゃ見ませんてば、こういうの。見ながら思ったんだけど作り手は思わないのかしら「自分はいったい何をやってるんだ?」って。何週間もこんな狂った世界にいて、やりがい感じるのかしら。監督はともかく「こんなことしてちゃいけない、早く抜け出さなくては」とか思わないのかしら。たいていのレンタル店では「1」はあるけど「2」は置いてない。だからかなり捜しましたよ。・・頭のおかしい一家が警察に踏み込まれる。でも逮捕されたのは母親だけ。父親は別のところにいて無事。兄妹は逃げ出す。男が一人殺されるけど、「1」を見ていないので誰なのか知らない。この一家もホントの親子兄妹?家の中は死体だらけで、エド・ゲインの家みたいになってる。母親役は「ポリアカ」シリーズのレスリー・イースターブルック。一家の逮捕に執念を燃やす保安官がウィリアム・フォーサイス。彼は兄を一家に殺されたらしい。彼が手先として使う男の一人がダニー・トレホ。モーテルでの犠牲者の一人は「エド・ゲイン」で見たばかりのプリシラ・バーンズ。知ってるのはこれくらいかな。保安官は最初はまともに見えるけど、そのうちおかしくなっちゃう。ラスト近くになると一家の方が被害者みたいに描かれるので、見ているこっちまでおかしくなりそう。こういう映画のお約束として、一家に対し優位に立った保安官が、すぐに処刑せずあれこれ引きのばす。そうやって時間食うから風向きが変わって自分がやられてしまう。手持ちカメラによるゆれる画面、ストップモーション、度々入る音楽など凝った作り。IMDbでの評価も高い。でも私は嫌いだなこういうの。どんな救いようのない映画でもどこかしら心引かれるものはあるけど、この映画はないな。作り手は一家に親しみを覚えたり、かわいそうに思ったり、応援したくなったりさせたいんだろうけど、そんなのはムリ。彼らが自分の楽しみのために何をやってきたか思えば、どんな目に会おうが同情の余地なし。ラストは一家が蜂の巣にされるのを「俺たちに明日はない」みたいに美的にとってるけど、これを見て何を感じろと言うのさ。何だか自分が正常かどうか試されてるみたいな映画だった。